ジュード・ロウ、ジェイソン・ステイサム、ローズ・バーン、モリーナ・バッカリンら豪華共演。
あらすじ
CIAで働くスーザンは、現場のエージェントの目となり耳となって彼らを誘導する分析官。ある日、核爆弾の売買を阻止する任務を遂行中に、パートナーのファインが冷酷な武器商人、レイナによって殺されてしまう。テロリストに核爆弾を売ろうとするレイナを阻止するため、自ら志願して現場のエージェントになることを決意したスーザン。スパイとしてド素人の彼女は、仲間のスゴ腕エージェント、リックとともに凶悪組織の計画を阻止できるのか!?(amazon商品ページより)
脇役とはいえジュードロウとジェイソンステイサムがスパイ役っていうのはものすごい豪華ですが、予告動画で分かる通りローワンアトキンソン(Mr.ビーン)の「ジョニー・イングリッシュ」と似たジャンルの、スパイコメディもの。でもこちらは技術的には至らない部分が多いものの、本人としては精一杯奮闘してるので、「おふざけ」とはまた違いますよね。キーパーソンであるレイナと接触してしまい、とっさに「父親から頼まれたボディーガード」という嘘をついたため、彼女なりの『悪っぽい言動』をしだして、そこからブラックジョークだったりお下品になっていくかも。
あとはステイサム兄貴はスパイとしての活躍はほぼなしで、いかに自分はすごいかっていう自慢話(相当"盛ってる")を披露するだけのキャラ。色々やってたけどそのインパクトが強すぎて。製作側としてもステイサムがアクションもしないでギャグキャラやったら面白いいだろうなっていう「ずらし」での起用だと思いますので、そこを了承した上でご覧ください。他のコメディ作品みたいに何十パターンも撮って面白いやつだけより抜きしたのかな?ってくらいバンバンくだらない話が飛び出すので個人的には笑わせてもらって、お腹いっぱいな感じ。カツラつけてるシーンもあります。
一方でジュードロウは有能スパイという設定なので、アクションシーンとしても結構見せ場がありましたね。殺されてしまうものの、序盤だけじゃなく出演シーンあるのですが、大量のてきを相手にスマートに戦っていく姿はスーザンじゃなくてもカッコよく見えます。真上から見下ろすカットだったり、スロー演出したり、最低限のスパイアクション要素がありました。逆にスパイアイテムは割とコミカル全振りで、おしりふきとか、暴漢用の笛などなど、偽装するにしても「もうちょいこう、あるだろ……」ってなってるのがニヤニヤ。
敵であるレイナとも行動するシーンが多々ありますが、スーザンの嘘に騙されたり、若干間抜けなところも面白かった。特に飛行機のシーンとか悪役の威厳ゼロでシュール。となるともっと悪い奴が後で出てくるのかなーなんて予想しながら見ちゃうんですが、スーザンといい勝負する同僚の高身長女性とか、女性とあらば口説きまくるスパイ、さらに前述のステイサム兄貴など、どれもいい意味でぶっ飛んでるので全然わからないという。基本的に真面目さでいうと一番スーザンがまともなんですね。ここぞというときにも戦闘面で結構な活躍しますし、度胸もある。ある意味スパイに向いてるのかも。
最後はかなりのハラハラになるものの、スパイコメディらしく主人公の活躍でスカッと解決してくれるので、そこも適度に楽しめて良かったです。基本的には何も考えずにひたすらゲラゲラしたい人向けの作品だと思います。予告動画にもありますが、バイクで犯人を追う中大ジャンプ→工事中でノロノロ、みたいな王道のギャグで笑える人には強くオススメします。大好き。
huluにて吹き替え版視聴。
2020年9月、好評配信中。
SPY/スパイ (吹替版)
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