ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ / 人気ゲームキャラを実写とCGの融合で映画化したシリーズ第2作。地球に隠された「マスターエメラルド」をめぐり、帰ってきたロボトニック博士やナックルズと戦うことに。

全米でゲーム原作映画史上ナンバーワンヒットを記録した「ソニックザムービー」の待望の続編。前作ラストで示唆されていた新キャラ・テイルスに加え、帰ってきたロボトニック博士(エッグマン)や、ソニックと因縁ある一族のナックルズなどが登場し地球に隠された秘宝を巡って大冒険。スピード感あふれるバトル要素と、家族愛、友情、成長で見せる家族で安心して見れる傑作エンタメ。
悪の科学者をキノコの星に飛ばし平和が訪れていたグリーンヒルズだが、ソニックは夜こっそり抜け出してはヒーロー業に精を出していた。最終的に犯罪者を捕まえられても、その過程で大暴れして被害が出てしまい大成功とは言えず。そんな時ドーナツキング夫妻は姉妹の結婚式にハワイに行くことになり、ソニックは留守番を任される。タイミング悪く戻ってきたエッグマンや、ナックルズもやってきて大騒動。どうやら地球に眠る宝を求めてきていて……。
ジムキャリーやジェームズ・マースデンら前作キャストが集結。ナックルズの吹き替えにイドリス・エルバ、日本語吹き替えは木村昴。今回もソニックは中川大志が担当。
あらすじ
平和が訪れたグリーンヒルズで、ヒーローになりたいと願うソニックは夜な夜な街を守り続けていた。そんなある日、悪の天才科学者であるドクター・ロボトニック(ジム・キャリー)が、危険な戦士ナックルズと共に地球に戻ってくる。最強の武器「マスターエメラルド」を探す彼らに狙われたソニックはナックルズのパワーに太刀打ちできず、危ういところでテイルスに救出される。(シネマ・トゥデイより)


いやー、今回も最高に可愛くて面白かった。ソニックだけでも可愛らしいのに、同じようなキャラが2匹(テイルス、ナックルズ)がさらに増えて、どの子もたまらなかった。前作を紹介した時にも触れたはずですが、僕は原作ゲームをほとんどやったことがないので設定とか人となりとか全くわからず、「キツネ」「ハリモグラ」っていうのにまずびっくり。言われてみればフォルムが違うか。シリーズに出てくるキャラみんなハリネズミだと思ってたよ……。なんか3D格闘ゲームをゲームセンターでよく遊んだ記憶があって今回の新キャラにも馴染み自体はあったんだけどね。

毛の質感はさることながら、表情がすごくいいんですよね。特に目。大きいのもそうですが、人間で言う眉毛がある部分がシワができることで笑ったり怒ったり困惑したりがめっちゃコミカルに変わるから見ててわかりやすいし、愛らしい。ドラマ部分もしっかり描いてるからそういう見た目からも共感しやすくて、とても良かった。

具体的には、劇中でも「父さん」と言うようにドーナツキングの息子的存在であるソニックが成長するのが1番の軸。そもそもかつての孤独感の裏返しでもあると思いますが、ヒーローになりたい、人の役に立ちたいっていいう気持ちだけが強い。そんな彼の気持ちを尊重しつつ優しくさとしたり、一家に代々伝わる教訓を話したりと父親としてカッコよかったし、そのあとで2人が離れ離れになって物語が展開してくのもよかった。ソニックが1人で、そして新たに得た仲間と共に考え行動していくのがグッとくる。これ親世代やばいと思う。

いじめられてて孤独だったけどソニックを慕ってやってきたテイルスもいい弟分として絆が深まっていくのもいいし、守られる存在ってわけでもなくメカニックとかで色々活躍シーンがあるのも良かった。「しりコプター」可愛かったし、ホログラムの分身シーンもシリアス/ギャグ両方で大活躍してたなぁ。公開当時の予告からダンスシーン楽しみにしてたけど、期待以上にノリノリだった。

敵役で出てくるナックルズも1作目序盤の要素を回収しつつ、随所に「仲間想い」って要素を出してて、たとえ「最後は共闘するんだろな」って読めたとしてもすんなり納得できる流れ、生まれた一族とその役割に縛られてっていう悲しさ。握手する時に力入れすぎて骨折れちゃうよ〜ってギャグっぽく描写されてるけどこの子もまた重責とか強さへの執着、復讐心でこうならざるを得なかったのかなって感情移入しちゃう。

エッグマンはジムキャリーって時点でもう大好きなんですが、前編にわたっておふざけ全開なのでずっとニヤニヤしてた。いつもやってる山ちゃんのボイスの相乗効果で若干胸焼けするよってくらいユーモアの過剰供給なんですが、前作同様に悪事を働く時にBGM流したり、終盤に出てくる巨大ロボが規格外すぎたりとコミカルな悪役としてこれまた最高の働きしてた。エメラルドのためとはいえナックルズと一緒に行動してる流れは1作目のドーナツキング&ソニックぽくて妙な微笑ましさがある。インディジョーンズのオマージュっぽい罠だらけの遺跡を進むところ好き。

アクション要素もこれでもかってくらい名シーンがあって、前述のダンスシーンや、雪山のスノボー(そして優雅にミサイルを交わす)、それから複数回あるナックルズとのバトル。さらにはラストとほんとダイナミックなのとゴキゲンなのとで大満足でした。超高速で走ってピカピカしてっていうのは前作でやったのでそれ一遍道にならなかったのもいい。それらはどうやら原作ゲームの再現になってるらしくて、元ネタを知らないことが悔やまれます。

リングの存在があるから冒険と結婚式が並行してても合流するんだろうな、ってぼんやり思ってたら意外なキャラ絡みでの展開見せたのもちょっとしたサプライズでしたし(姉妹のキャラが濃すぎる)人間たちがメインのサイドストーリーも面白かった。最後のバトルの時も動物3匹だけじゃなくてドーナツキング夫妻もアシストしてくれるしね。

あんまりいうとネタバレになっちゃいますが、そのラストバトルでのソニックの覚醒はめちゃくちゃカッコ良くて、これは原作知らないからこそ新鮮に驚けて、かつその強さに痺れました。それぞれの力を集結しつつも、最後には主人公がキメる。スカッと気持ちよく終われます。

ちなみに今回も映画ラストに今後を示唆する新キャラの顔見せがあり、現時点で3作目の製作が決定しているそうなので(やったぜ)楽しみです。残念ながらジムキャリーは俳優業の引退を宣言していますので、また魅力的な悪役が出ることを楽しみに。まさかあの心酔してる部下か??

Netflixにて吹き替え版で視聴。ファミリーで安心して見れますが、美麗CGとテンポよく進むゴキゲンなストーリーで大人ものめり込むこと必至。1作目とともにおすすめです。

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