ミニオンズやペットのイルミネーションスタジオが送る、文字通り「歌うこと」テーマのCGアニメ。潰れかけた劇場のオーナーであるコアラが、起死回生のチャンスをかけて催した「賞金付きオーディション」そこには歌が、そして歌うことが好きだが、一方で悩みを抱える個性的な動物たちが集まってきて・・・。
日本語吹き替えとして、内村光良、長澤まさみ、スキマスイッチ大橋卓弥、トレンディエンジェル斎藤、そしてMISIAらが参加。
あらすじ
劇場を運営するコアラのバスター・ムーンは、以前は活気のあった劇場に輝きを取り戻すべく、世界最高の歌唱コンテストをプロデュースしようと考える。感傷的に歌うハツカネズミや、内気なゾウ、25匹も子供がいるブタ、パンクロッカーのヤマアラシらが会場に集結し……。(シネマトゥデイより)
いやー面白かった。動物たちが基本二足歩行で暮らしている世界で、人間とかは出てきません。というとズートピアが思い出されますけど、肉食と草食と〜みたいなやりとりもないので、とにかくみんな仲良く働いたり子育てしてるんだなぁっていう認識でOK。ま、今さらですけども。
そんな街の中には、上記あらすじの通りに様々な動物がいて、コンテストに参加し、披露します。一応メインとなってるキャラクタに当たる時間の方が眺めではありますが、一次予選で脱落する「その他大勢」たちもすっごく個性的で、特に吹き替え版では日本語に翻訳された歌詞なので見ててニヤニヤします。本編全部で85曲も歌が使われているそうですが、このオーディションシーンでも一度は耳にしたことのある曲がかなりありました。
ストーリー展開はというと、勝ち残った動物たちでリハーサルをやろうとするもアクシデント発生。とんでもないことになってバスターは塞ぎ込み・・・・だけどあることがきっかけでやる気を取り戻し、最後にはすごいショーを見せるという感じです。
なぜアクシデントが起こったか、それには動物たちそれぞれに抱える問題が重なってしまったことで、見ている僕らは誰かしらに感情移入できると思います。例えば泥棒家業というのは非現実的ですが、家族の中での役割と、自分の進みたい方向の板ばさみとか、多忙を極める毎日に自分の好きなことをしたい、だとか。
吹き替えでMISIAを起用している象のミーナは本当は歌が上手いのに恥ずかしくて歌えないというキャラクターですが、予想通り終盤でその美声を披露するときのカタルシスたるや。超気持ちよかったし、聞き惚れちゃいました
。象の体重を逆手に取った演出も見事。
上手いといえば長澤さん。パンクロッカーなヤマアラシの役でしたが、彼氏に「俺はできるけど、お前には作詞や作曲なんて無理だよ」って言われてしまうキャラ。それを見返すかのような歌唱シーンはもうノリノリでしたし、歌手顔負けって感じでしたね。もちろんスキマスイッチ大橋さんは言うまでもなかったですし、山寺さんも渋くてグッド。gleeに出てた坂本真綾さんも歌ってましたね。(あっちは基本歌はオリジナルそのままですけど)
ここに載せるためにYoutubeで予告動画を探しに行ったらコメント欄にて「わざわざ日本語にしなくても」と言う意見があってちょっとビックリ。なるほど、確かに自分の見知った曲が変更されてるとアレってなりますよね。個人的には全然違和感なかったですし、面白い試みだなと思いました。翻訳にはちゃんとした人が携わってるらしいです。
もちろんオリジナルキャストを務めた、マシューマコノヒーやセスローゲン、スカーレットヨハンソン、リース・ウィザースプーンらの歌声も聞きたいので、字幕版でも見返すつもりでいます。
そんなわけで非常にシンプルで王道な流れなんですが、最後のショーのシーンで色々な問題が一気に良い方向に進んでスカッと爽やかに見終われるため「歌の力」をこれでもかと感じることができて、とても良かったと思います。ジーンとくるシーンが結構ありました。(他の作品のパロディと思われる演出も結構あってニヤニヤもしました)
わかりやすいので子供でも見れると思いますし、一緒に歌い出したくなる、そんな映画でした。
吹き替え版で視聴。
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