SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁 / ベネディクト・カンバーバッチ主演で制作されている人気ドラマの特別編。舞台は1895年。ジョン・ワトソンともに幽霊騒動の解決に取り組むが……。

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イギリスで制作され大ヒットしているドラマ『SHERLOCK』シャーロック・ホームズが現代に生きていたら……という大胆なアレンジを加え、ホームズがスマホを駆使しスタイリッシュに事件を解決していく人気シリーズなのですが、この特別編の舞台は1895年。シャーロックもジョンもクラシカルな装いですし、これは一体……。
数日前に自殺したはずの妻が、古いウエディング姿で再び姿を表した!?さまようリコレッティ夫人の幽霊。その正体は?依頼人を守ることができるのだろうか。
ドラマでお馴染みのキャストが登場。
あらすじ
1895年冬、トーマス・リコレッティは数時間前に自殺したはずの妻が古いウェディングドレスを身につけて現れたことに驚がくする。この世に怨念を残したまま逝ったリコレッティ夫人の幽霊は、ロンドンの街をさまよい続ける。探偵シャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)と相棒ジョン・ワトソン(マーティン・フリーマン)、そして仲間たちは彼女の出現の謎に迫る。(シネマトゥデイより)


冒頭、現代を舞台にしているドラマシリーズの『これまでのあらすじ』が流れたにもかかわらず、いきなり1895年の設定で物語が始まるので一瞬混乱しますが、中盤あたりに「そういうことか」というネタばらしがあるのでご安心を。原作小説と同じ時代設定なので登場人物たちのバックストーリーもそれに準じていて、二人の出会いをドラマ1話のパロディにしているのも面白かったです。例えばジョンは1話だとアフガニスタン紛争での負傷だったのが、こっちだと第2次アフガン戦争だったり。出会い方や生きている時代が違っても二人の関係性はそのままなので違和感なさすぎでしたけど。

ストーリー自体は原作において「こういう事件もあったよ」という風にしか紹介されていない『リコレッティ夫人の幽霊の謎』を基に制作されおり、ライヘンバッハの滝で倒したはずのモリアーティ教授の影に悩まされつつ、亡霊の正体を突き止めようと奮闘する探偵を描いていて、前述の「なぜ急に舞台が変わったの?」という疑問にも通じるような、とてもおもしろい題材だったと思います。

例によって謎解きのワクワクだけでなく、登場人物たちの掛け合いや、原作オマージュと思われる数々の小ネタも面白く、SHERLOCKらしさは健在。でも兄マイクロフトとジョンの妻がドラマ版と微妙にキャラが違っていて笑いました。

綺麗な終わり方をしていますが、次回以降に繋がるであろう伏線的な要素があったり、これまた続きが気になるような締め方。特別編として制作され、のちに劇場公開もされた作品ですが、「第4シーズン 0話」という扱いらしいので、今から楽しみです。

これまでのシリーズ同様NHK BSで放送された吹き替え版を録画、視聴しましたが、8月にソフトも販売、レンタル開始されてます。ドラマ 3期分(各3話)と合わせて、おすすめです。

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