【雑誌情報】ジョジョスピンオフ 岸辺露伴は動かない 最新作 「ドリッピング画法 前編」がウルトラジャンプ5月号に掲載中。2ヶ月連続掲載、後編は6月号。

先月の「ジョジョマガジン」の記事でも触れていた通り、4月&5月のウルトラジャンプにも「岸辺露伴は動かない」の新作エピソードが掲載されます。
ウルトラジャンプ 5月号は4/19発売なので1週間経ってのお知らせとなってしまって恥ずかしい限りですが、前編後編というスタイルなので来月の発売日までに読めば十分追いつけますのでご紹介しておきます。

タイトルとなっているのはその言葉の通り絵画の技法。これだけだとなんのことやらさっぱりなんですが、実際読んでみてもまだどう展開していくか予想がつきません。何せ前回の「ホットサマーマーサ」とは違って、前編時点では主人公露伴はまだ語り部。エピソードにどう絡んでいくのか、偶然みてしまったのか。あらためて「動かない」という意味を実感させられます。

元ネタ、という表現は安直過ぎますが、僕もここでレビューした映画「アオラレ」を彷彿とさせる展開。主人公の37歳の女性は急いでいたことで隣に駐車してあった車を傷つけてしまうのですが、ふと気づくとのその車両が追いかけてくるではありませんか。
ただそこにプラスして、彼女が起こしてしまう接触事故という要素。これもものすごく気味が悪い演出になっていて、「触れてはいけないものに触れてしまった」ことで起きる不幸というものを暗示させています。二つの要素が別々に絡むのか、それとも実は同じものによるのか。

冒頭、露伴によって「ハッピーエンドではない」ことが示唆されているんですが、それを素直に受け取るべきか、あるいは……。

ガッツリ攻撃を受けるところで終わってるからなぁ。普通に考えてあのままじゃ危なくて運転どころじゃないと思うんですが、カーチェイス続行なのだろうか。視界が完全にあれだし、そういう意味でのドリッピング画法??

アオってきてるのが「本当にぶつけた車なのか」があやふやなのも面白い。例えば自分の中の罪悪感が生んだって方向もありだろうし、あてちゃったものがその車に乗り移ったのかもしれない。さらに明らかに浮気を疑ってる夫の依頼によって、「煽り運転の末、事故死」を偽装した殺人未遂って線も。

スピード感があるため個人的にあっという間に読んでしまって、続きが気になってしょうがないです。まだどういう風にも展開できる。これが前後編の醍醐味ですし、待ちながら色々妄想するの楽しいです。

荒木先生の新作がウルトラジャンプでというのは何だかんで久しぶりな気がしますが、最初に触れた通り来月号も掲載されますのでそちらも含めてぜひぜひ。

物理書籍版はジョジョの付録がついてる関係でネット通販では今はもう値段が上がったりしていますが、電子書籍は定価なのでそちらを強くおすすめします。

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