「ゴーン・ガール」での演技が印象的なロザムンド・パイクを主演にしたサスペンス映画。看護師のミランダは知人から紹介された男性だと勘違いして見知らぬ男を家に入れてしまい、彼から暴行を受けてしまう。ショックのあまり仕事のステップアップも上手くいかずにいる彼女だが、なぜか犯人の男に手紙を書き、さらには面会に通うようになる。男は最悪だった出会いを修復したいと考えるようになり、ついに仮出所の日を迎える。
邦題でオチがわかってしまうけど、主人公の不気味さにヒヤヒヤするサスペンス作品。
シャイロー・フェルナンデス、カムリん・マンハイムら共演。
あらすじ
ある日、自宅を訪ねてきた謎の男にレイプされてしまった看護師のミランダ。心身に傷を負った彼女は退院後、刑務所に収監されたレイプ犯に手紙を送り続ける。しかし、手紙は封が開けられぬまま全て返送されてくるのだった。そこでミランダは、男の元へ面会へ行くことに。ワンピースに着替え、綺麗にメイクをし、何度も男に会いに行くミランダ。次第に2人の距離が縮まる中、遂に男が出所することになるが…。(Amazon商品ページより)
Amazonレビューでも「邦題のセンス」として言及されていましたが、確かにタイトルの時点でどういう作品が予測できちゃうというのはちょっと残念ポイントかも知れません。最初から「復讐劇」だとわかって見てしまう。
実際の映画はミランダの異常性というか、劇中で父親さえも「何を考えてるんだ?」って感じの彼女の突き抜けた不気味さにスポットが当たってるので、最後の最後に「やっぱり復讐が目的だったのか!」ってなる方がよりのめりこめたかも知れません。とは言えあれだけの事をされて許せる人などいないわけで、先にネタバレされてても問題ないかも知れません。
だからこそそういうゴールが予測できていてもなお「わざわざ化粧して綺麗なドレス着て面会にいくミランダ」にハテナマークが浮かぶというか、いくら「限界までおだててから奈落へ突き落とす」のが目的だとしても、傍目から見たら「もしかして本気でやり直そうと思ってるのか」「ショックのあまり好きになっちゃったのか?」レベルで楽しげにお喋りできるのが凄いですよね。誤用かも知れませんが、犯人以上に「サイコパス」という表現が似合う被害者も珍しい。
ミランダが変わってるというのは劇中でも随所に現れていて、例えば極度の潔癖症だったり、あとは自分お気に入りのペンがあって基本的にそれしか使わないというところ。ラスト付近で勇敢に思えた彼女が実際はどう考えていたのかが分かったりするんですが、ほんと共感できない主人公でした。
復讐としての勝利を彼女が確信した際に話す言葉はどれも衝撃的で、特に「もしそうだったら嫌だなぁ」って思ってたことが事実だったのはちょっとキツかったです。犯人が犯した罪を考えれば、間違ってはいてもされても仕方ない、因果応報だと理解できますけど、あっちは関係ないだろうと。そこまで根に持つ事かなぁって、ちょっと嫌な気持ちになります。
リベンジ映画ではありますが、手放しで主人公よくやった、スカッとした!では終われない作品でした。
Huluにて吹き替え版を視聴。
リベンジ・トラップ/美しすぎる罠 [DVD]
posted with amazlet at 18.05.31
ギャガ (2015-11-03)
売り上げランキング: 105,839
売り上げランキング: 105,839
動画はこちら
リベンジ・トラップ/美しすぎる罠(字幕版)
posted with amazlet at 18.05.31
(2015-11-03)
売り上げランキング: 68,453
売り上げランキング: 68,453
人気ブログランキング参加中。
この記事へのコメント