僕自身も今年PSVRを購入しましたし、オキュラスGOをはじめ、だんだん普及しつつあるVR。この作品は2045年、誰もがそんなVR機器を手にし、自分の好きな見た目(アバター)、好きなことができる理想郷「オアシス」というVR空間に興じている世界が舞台。そんなゲームの創設者の一人が死に、遺言のように残された映像によれば「オアシス」には3つの鍵が隠されており、全て手に入れたものは遺産だけでなくオアシスそのものも相続できるという。主人公パーシバルは仲間とともに日夜鍵探しに奔走していたのだが……。
CMでもチラ見せされてる通り、ガンダム、ハローキティ、バッドマン、ハーレイクイン、などなどおなじみのキャラクターたちが会社やジャンルを超えて多数出演。誰がいるのか、探すだけでも楽しい。
あらすじ
2045年、人類は思い浮かんだ夢が実現するVRワールド「オアシス」で生活していた。ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こり……。(シネマ・トゥデイより)
上記動画は主要キャストによるコメントののち、予告動画が流れます。
そちらでも「リモコンで一時停止して確認してね」と言われてますが、登場キャラクターに関してはほんとその通り。アベンジャーズエイジオブウルトロンですら同時多発的にヒーローが戦っててる姿は一度じゃ全部見切れないって感じだったのに、かなり集中しないと画面の一部分しか注目できず、絶対1回目じゃ気づかなかったというものがありそうです。あまり言ってしまうともったいないのですが、冒頭であげたりCMでも見て取れるキャラクターを例に出すと、主にゲームのキャラが多い感じ。設定上、オアシス内での自分の見た目、ってことなので、当然なりきりたいのもそう言ったジャンルになりがちです。例えばストリートファイターのキャラクターや、最近のでいうとオーバーウォッチのキャラ(トレーサーは黄色いのですごく目立ちます)なんかも。もちろんそれに止まらず、ロボットアニメだったり、アメコミ、特撮や、映画作品のものまで様々。
特に序盤での「デロリアン(バックトゥザ・フューチャーのタイムマシンでもある車)」と、漫画AKIRAのバイクが登場するカーレースシーンはワクワクです。
もちろんそれだけが見所ということではなくて、ストーリー展開も非常に面白いです。隠された3つの鍵を探し出せ、っていう漠然とした状態の中から考えていく。創設者がポップカルチャー好きという事から、そこにヒントがあると考えたり、だからこそそれらに詳しい主人公パーシヴァルが有利っていう設定が良かったですし、その結果、この作品の中で懐かしい映像、要素が出てくるのも自然でした。流石にアタリ(ゲーム機)とは触ったこそすらないのですが、想像以上に関わってくる「とある映画」や音楽など、ノリノリになれるものもたくさんありました。
そうそう、銀魂の時も思ったのですが、この映画でそれらの元ネタが仮に分からなかったとしてもお話自体の面白さは損なわれてないんですよね。でもわかった方がより楽しいし、気がつけた時の心地よさ。だから詳しくないから楽しめないかも、っていうのは杞憂です。
仲間と協力して、一つずつ鍵を手に入れていく。なんだかゲームの進行っぽくてそこもものすごくのめりこめましたし、これもかなり乱暴なジャンル分けをすると「オタク少年が世界を救う」系の作品でもあるので、日本のアニメゲームファンにはかなりグッとくると思います。
吹き替え版だと「トップファイブ?」って言われてたような気がするのですが、仲間5人の「ハイファイブ」のチームワークもとても良くて、特に日本人の設定のキャラ(上記動画でも演じてる森崎ウィンくんが出ています。)がいるのも良かった。ちなみに日本語でハイタッチという意味なのもいいです。
ちなみにVRなので、ゲーム上のアバターと現実世界での姿があるのですが、その中の一人が「アルテミス(ヒロイン)は実際会ったら太ったオタクかもよ」ってわかりやすいフラグを立てて笑いました。それぞれがどんな姿か、お楽しみに。
鍵を手に入れるとお金が手に入る、という点から、「IOI」という企業ぐるみで色々やってる存在があるのも良かったですし、あらすじにあるように、主人公チーム対その企業の戦争、となだれ込んでいく天海も熱かったです。そこでの最終バトルでの、あらゆるキャラクターごった返しのハイスピードバトルが本当に見応えありましたし、さっきのと矛盾しますが、「そのキャラがくるかー」「この技は!?」っていうのが本当に面白かったです。
どうやら原作小説とは一部変わっているようで、鍵だけじゃなく門があったりと、別の魅力がありそう。そちらも見てみたいと思います。
公開当時気になってたので、デジタルレンタル開始のタイミングで速攻借りましたが、期待以上のクオリティ。こういう映画こそ高画質で細部まで楽しみたいので、いずれは4k Blu-rayの購入も検討したいと思います。
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