80年代のゲームを原作に、アメリカの都市を三体の巨大モンスターが暴れまわるパニックアクション作品。ドウェインジョンソンが主演だけでなく製作総指揮にも名を連ね、メガホンを取るのはブラッドペイトン。
宇宙で秘密裏に行われた遺伝子実験。そのミッションが失敗し、サンプル薬が隕石のごとく地上に降り注いでしまう。一方動物保護地区で働くオコイエは、かつて密猟者に襲われそうになっていたアルビノのゴリラ「ジョージ」と友情を育み、手話でジョークまで言い合う中だった。件の薬がそんなジョージやジャングルの狼、ワニに影響を及ぼし、巨大化&凶暴化してしまう。悪徳企業はさらに利用しようと、モンスターを誘き出そうとするが、市民の安全のため軍も動き出し……。
ナオミ・ハリス、マリン・アッカーマン、ジェフリー・ディーン・モーガンら共演。
※使用している「いらすとや」さまの画像、イエティなのですが本作の主役はアルビノのゴリラです。
あらすじ
ある遺伝子実験の失敗からゴリラやオオカミなどの動物が巨大化し、所構わず暴れだす。動物たちは、破壊活動を続けながら北米大陸を横断し、高層ビルが林立する街で大乱闘を繰り広げる。人々が逃げ惑う中、軍隊が出動し銃やミサイルで攻撃するが巨獣たちの暴走を抑えることはできず……。(シネマ・トゥデイより)
見はじめてしばらくして勘違いに気がつくまで、ずっと「キングコング 髑髏島の巨神」(+ハリウッド版ゴジラ)と同じシリーズだと思っていました。冒頭でも触れましたが、同名タイトル「RAMPAGE」というアーケードゲームが原作の映画です。gameってつけてYoutubeで検索すると元ネタがどんな感じがわかります。ジョージやラルフなど、今作で大暴れしてる3体を操作して、邪魔してくる人間を避けつつどれだけビルを壊せるか?という印象を受けました。違ってたらすみません。
そうなんです。この作品、もともとの動物たちが住んでいるのはジャングルなのですが、悪者ががおびき寄せた関係でみんな都市部を目指し、後半のほとんどのシーンはこれでもかって言うくらいビルを壊すシーンのオンパレードです。それが敵(?)ながらあっぱれと言うか、勝てないやこれ〜って言う妙な達観の域までいって心地いいです。傭兵軍団とか、軍とか人類も一生懸命止めようと奮闘しますが、基本的に歯が立ちません。絶望的なはずなんですけどね、結構ユーモアも交えて描写されるので、ほんと頭空っぽにして「まじやべぇ!」って楽しめます。
じゃあどう解決するかと言えば、それは人とゴリラの友情なんです。アクションとかド派手な映像に目を引かれますが、根底にあるのは主人公オコイエとゴリラ・ジョージとの友情なんです。序盤の手話でジョークを言い合うシーンからとても和んだのですが、最後の最後まで「ジョージはあくまで薬のせいで暴走してるだけ」「助けてやる」という姿勢を貫くところがほんとグッときます。ちょっとネタバレになりますが、その思いが通じて、映画終盤のクライマックスとしては「ジョージ+オコイエ」VS「2体の巨獣」なんてバトルになだれ込んでいます。巨大なモンスター同士が戦うのもまたすごい見応えありましてねー。それに巻き込まれて再び倒れるビル群。壮観です。
大まかに言うと狼とワニ。なのですが、遺伝子の掛け合わせの実験なので他の動物の要素も組み合わされてて、襟巻きがあったり、脇腹にムササビのような機構があって空を飛んだりとほとんどモンスター。これがまさに「怪獣」イメージなので、ゴジラとかと同じながれかな、って完全に思っちゃいましたよ。実際「イズム」を受け継いでると言うか、過去のキングコング、特撮怪獣ものに影響受けてそうなシーン結構ありましたし。
人間チームのドラマも割と面白くて、主人公に協力してくれるのは今は悪徳企業から離れた、薬のもともとの研究者と、市民を守ろうと暗躍する政府期間の人間。この後者のおっさん、アナゴさんやセル、ドラマの悪役などでお馴染みの若本規夫さんが吹き替え担当なのですがこれだまたいいキャラしてて。悪態つきながらも要所要所でいいアシストしてくれて、結果的にオコイエとジョージが街を救うことにかなり貢献してくれました。そして今作の悪役にはちゃんと天罰が下るのでご安心を。
設定だけ聞くとかなりB級映画っぽいのですが、お金もかけてますし、ザ・ロックも関わってちゃんとツボを抑えたアクション大作になってるので、期待していた以上に楽しめました。おすすめです。
Netflixで配信開始されたので、吹き替え版で視聴。
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