シュガー・ラッシュ:オンライン / ゲームのキャラクターを主人公にしたディズニーCGアニメの続編。筐体の一部が破損し、部品を取り寄せるためにネットの世界に旅立ったラルフとヴァネロペ。そこは想像しえなかった世界が広がっていて。

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ゲームセンターの中にいるキャラクターたちにスポットを当て、ずっと悪役として過ごしてきたラルフと、レースゲームのレーサー・ヴァネロペ出会い、親友になっていく「シュガーラッシュ」の続編。タイトル通り今度の舞台はインターネット。
ゲーム筐体のハンドルが破損してしまったものの、古いゲームだったためなかなか部品を手に入れることができず、そのまま廃棄処分という危機を迎える。同じ頃お店にはネット回線が導入され、「ネット通販」を活用できないかと考えたラルフたちはインターネットの世界へと足を踏み入れる。そこには想像以上の膨大な世界が広がっていて……。
ネット世界をかなりのクオリティで映像化し、さらにはスターウォーズやプリンセスたちなどディズニーキャラたち多数登場。新しいレースゲームとの出会いと、真の友情とは。
あらすじ
アーケードゲームの世界に住む優しい悪役のラルフと親友の天才レーサー・ヴァネロペは、レースゲーム「シュガー・ラッシュ」が故障し廃棄処分の危機にあることを知り、部品を調達するためインターネットの世界に飛び込む。見るもの全てが新鮮で刺激的な世界に夢中になるヴァネロペと、早くもとの世界に帰りたいラルフは少しずつすれ違っていく。(シネマ・トゥデイより)


前回もメインとなるストーリー展開とは別に「ゲームのキャラクターたちが多数出演」という要素でかなり楽しませてもらいましたが、今回もそれがめちゃくちゃパワーアップ。ディズニーだからできることですが、スターウォーズのキャラだったり、予告動画でも出てくる通りプリンセスが総登場(しかもほぼ全員が公開当時の吹き替えキャストという驚き)なんで無茶苦茶豪華です。彼女たちは最初に出てくる時こそお馴染みの姿ですが、後半ではヴァネロペに影響されたラフな格好を披露してくれるので、そういう意味でも貴重。キャラ事の特徴を反映しててよく見ると面白いです。

細かい部分といえばメインの舞台「インターネット」。これまで「絵文字の国のジーン」のスマホ内部など、電子機器や電脳ワールドを視覚化した作品はいくつかあると思うんですけど、この映画ではクオリティが凄かったです。ネットでアクセスする=ユーザーの分身であるアバターがそれぞれの場所に移動してると表現していて、なるほどURLを住所って考える価値観あるものなと感心しました。実在するいろんな企業が出てきましたし、Twitterが本当に小鳥が囀ってたり、イーベイがリアルなオークションぽくなってたのもニヤニヤ。ポップアップ広告(突然画面上に出てくる小窓広告)を、まるでティッシュ配りみたいなノリにしてるのも笑えますし、ネット初心者のラルフたちがそれに騙されて(?)大金を稼ごうと飛びついちゃうあたりも自分自身の過去を思い出しました。インターネットってすげぇ!って感動した当時の記憶。

その広告がきっかけでいくことになったレースゲーム、まあ考えてみればヴァネロペが元々レーサーだったわけで前作でもありましたが、今回はなんでもありの危険なゲームぽく描かれた結果、アクション要素も大幅にパワーアップ。スローモーションを使ったり映像も凝っていて、バック走行しながらならんで走ったりスピンしたりなどどこのワイルドスピードだよと言わんばかりのド派手さ。見応えありました。ここで出てくる新キャラもカッコ良くて、日本語吹き替えの菜々緒さんも似合ってました。そうそう、このゲームに参加してるプレイヤーの表現がめちゃくちゃリアルで笑ってしまった。微妙にカクカクしてたり、不必要にジャンプしたりしてるのはネットゲームやったことある人ならニヤリとしちゃうと思います。

ラルフはというと彼なりにお金を作ろうと「バズる」動画作りに専念。ものすごく熱狂してたくさんイイねが貰え(しかもそれがお金になる!)、だけどすぐに飽きられて別の動画が流行るっていうリアルなことになってますし、動物ネタとかメイク方法、料理に失敗するとか現実でもバズりがちなのが多数出てて、ちょっと社会風刺的でしたね。ラルフはゲームキャラなので、「なぜか懐かしキャラが登場」という風に解釈されて人間に流行るのも設定をうまく活かしてたなぁと。「ドンキーコングが○○やってみた」とか現実にあったら確かに話題になりそう。
ちなみにバズるというのは蜂の羽音が元になってて、そのためか「バズチューブ」という動画サイトのバズチュー蜂というキャラが登場。なんと「ブンブン、ハローバズチューブ!」ってあのヒカキンさんが吹き替えてたのでお聞き逃しなく。

別行動を取り出してからなんとなくその片鱗を見せていましたが、「新しいゲームの世界に残りたい」ヴァネロペと、「本来の目的を達成して元に戻りたい」ラルフという風に気持ちに変化が出てくるのがちょっと予想外。ウイルスという敵が本格的に猛威をふるい、終盤にかけてかなりのピンチを迎えて、再びアクションの規模が大きくなっていくのですが、その時の戦う相手がなんともいえなくて。
「友達ってそういうことじゃないのか」っていう意味では感動的で、これも一つの答えだと思うんですけど、ディズニー作品でそれを選ぶのか、とここでも驚きでしたね。前作から「大事なのは自分がどうありたいか」というのがテーマっぽいですし、どちらかに合わせる方が不自然なのかも。

舞台裏というか、僕らが親しんでいるものの中身にスポット当ててくれる面白さは相変わらずですし、レースやバトルシーンでのダイナミックな映像で楽しませてもらって、さらには二人が選んだ友情の形にグッとくる期待通りのさすがのディズニー作品でした。

WOWOWにて吹き替え版を録画、視聴。




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