特撮ヒーローの「ジュウレンジャー」をハリウッドリメイクし、ヒットしたパワーレンジャー。今現在も日本で新しい戦隊が出るたびに、パワーレンジャー○○として向こうでも作られ人気シリーズとなってるわけですが、こちらはそれの1作目を劇場版として作成。
プロジェクト・アマルナックのディーン・イズラライトが監督をつとめ、正義のヒーローの戦いを大迫力で描く。
あらすじ
紀元前の地球。世界の運命を決める戦いが起こり、地球はある5人の戦士によって危機を脱した。そして現代、小さな町“エンジェル・グローブ”に暮らす5人の平凡な高校生たちは、運命に導かれるように出会い、驚異的な力を身に付ける。やがて彼らは、地球に迫る脅威に立ち向かうことになるのだった。(シネマ・トゥデイより)
87年生まれとしてはジュウレンジャーは特撮ヒーローとしてはドンピシャなので思い入れも強く、また、そこから数年後、すでに映画ファンへの道を歩み始めていた頃レンタルビデオ点でこの「パワーレンジャー」なる作品のVHSを見つけて視聴した時の驚きもとても印象深く残っています。そんな作品がパワーアップして劇場場になるなんて、テンション上がらずにいられましょうか。
上記予告動画のラストで流れるイントロ「ゴーゴーパワーレンジャー♪」は鳥肌ものです。
ですが、この映画で多くの人が予想するような「スーツを着て敵の戦闘員をバンバン倒す」「ロボットバトル」の配分はかなり少ないです。そこ期待しすぎるとちょっとガッカリするかもしれません。
なにせ、偶然不思議なパワーを身につけた高校生が、悪の嬢王リタを倒すために訓練。後半からラストにかけて直接対決という形になってるので、この映画自体が彼らのデビュー戦そのものなのです。しかも5人それぞれのキャラがすごく立っていて、家庭のことや自分の抱える生きづらさなど、彼ら自身の悩みとかも描かれるので感情移入はすごくできる反面、上で触れたような期待をすると「はよ変身しろや!」ってなってしまうかも。
劇中でもキーパーソンとなるブルーレンジャーのビリーもいいキャラしてましたし、そんな彼を最序盤から気にかけたり、リーダーであるレッドにピッタリだったジェイソンもカッコよかった。言いつけを守らないブラックのザックも家の事情があったり、女性陣二人も美人ゆえのやっかみだったり、親の過干渉だったりと、どの人物にも共感できるのが良いんですよね。悪役ですが、リタの言い分もどこかわかる気もするし。
僕は途中で「あーこれは掘り下げる方に力入れてるね」って分かったので平気でした。むしろ、待たされた分ついに返信するって時はめちゃくちゃ燃えましたよ。劇中だと集中しろっていう文脈でしたが、要は「スーツを着る資格のある精神」的なことです。これもオリジナルでよく聞く「モーフィン・タイム!」っていうセリフにウォォォォ!ってなりました。予告でも出てる通り、すごいスタイリッシュですよね。ジュウレンジャーの面影がほとんどない。アイアンマンとか、アメコミヒーロー感があります。
時間は短いものの、ガッツリ戦闘シーン見せてくれますし、お金かけたなーってわかるしでかなり楽しめました。わかりやすさ優先なのか、恐竜を模した乗り物に乗るとマスク部分が外れて素顔になるのは日本にはあまりない要素ですよね。最終回あたりで見る演出。普段はスーツアクターさんがやってるからだろうとか無粋なことは言いませんけど。
ギミック的にこれ合体して戦えるのか?って不安だったのですが、すごい方法でちゃんとありましたよ、巨大ロボ戦。しかも操作方法がこれまた日本とは違うタイプで、そこもちょっと新鮮でした。そしてトドメのさし方も一捻りあってグッド。ビリーの「僕にしかわからないジョーク」長い伏線だったなぁ。
伏線といえば、転校生の名前という形で次回作の展開が示唆されております。視聴後ググったのでどういうことか分かり、ますます楽しみになりました。正式に続編の制作が決定したようなので、待ちましょう。
そうそう、水樹奈々、杉田智和、鈴木達央という人気声優に加え、勝地涼、広瀬アリスという5人の豪華な吹き替えキャストも話題でした。僕はWOWOWにて字幕版を視聴しちゃったので予告くらいしかその声を聴いていないのですが、検索すると割と肯定的な意見が見えるのでいつかそちらも見たいと思ってます。
タイプとしてはアメコミヒーローものに近いのですが、内容的には青春群像劇な要素ガッツリなので、そういうジャンルが好き人にも強くお勧めしたい1本です。
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