フェイク(/擬似)ドキュメンタリー=モキュメンタリーもの。音楽アーティストを追った映像作品のあるあるを詰め込みパロディしたコメディ作品でもあり、名だたるアーティストが本人役で出演。架空のスター「スタイルボーイズ」およびそのグループのフロントマンでソロデビューしたコナーについて彼らが語る姿は一瞬実在するのかと信じてしまいそう。
コント番組『サタデーナイトライブ』にも出演しブレイクしたコメディチームが制作。そのメンバーであるアンディサムバーグ主演。
明らかに色々アウトな歌詞だけど耳に残る劇中曲の数々も見所。
制作は「40歳の童貞男」などのジャド・アパトー。
あらすじ
世界的な人気を誇るヒップホップバンド「スタイル・ボーイズ」。ところが、フロントマンのコナー(アンディ・サムバーグ)が突如ソロデビューし、バンドはあえなく解散してしまう。元メンバーのオーエン(ヨーマ・タコンヌ)とローレンス(アキヴァ・シェイファー)がくすぶる一方、大人気となったコナーは自身のドキュメンタリー製作に着手する。しかしセカンドアルバムは酷評され、世界を股に掛けたツアーも中止になり……。(シネマ・トゥデイより)
副題がNEVER STOP NEVER STOPPING"となってるところからしてジャスティンビーバーのNever say Neverをパロディしてまして、ちなみに彼もちらっと出てきます(見間違いじゃなければ)。上記予告動画でも大量に写ってる通り、歌手やら俳優やら豪華カメオ出演してて、エントリタイトルで触れてるようなアーティストに至っては「スタイルボーイズについて語る」という、しっかりとした演技までしてくれてて、懐の大きい人たちなんだなぁって思います。笑いながら、断れよ!って思いましたけども。俳優陣では他の「俺たちシリーズ」や「タートルズ」などに出てるウィル・アーネットが印象に残ってます。
本当に一瞬だけっていう人もいるので、見つけられるかっていう楽しみ方もありかも。
主役であるコナーだけでもかなりぶっ飛んでてキャラが立ってるんですけど、冒頭で触れた通りコメディ番組などに出てた「ザ・ロンリーアイランド」の3人組がそのまま出演してるためチームワークというかスタイルボーイズとしての掛け合いがとても自然に見えてめっちゃリアルでしたね。特に気弱そうなオーウェンがそのまま残ってて、予告にある通りライブではiPodの音楽流すだけなのにDJとしてコナーを支え続けてるのとか、ほんとぴったりだと思います。
しくじり映画、なんてキャッチコピーがついてますが、ソロデビューしても想定以上には売れないんですよね。それをなんとか打開したくて色々やるも、から回って自爆して……っていう痛々しさが中盤あたり展開していくんですが、ある意味現実世界を皮肉っているように見えて面白かった。売れるためにはなんでもするっていう姿勢を批判してるというか。それが作品ではコナー=おバカさんという描写になってるおかげで単純に笑えるんですけどね。しかもいいなぁと思ったのが、売れた曲が、作詞がローレンスだったり、前述のオーウェンの作曲だったりっていうちゃんと残りのメンバーも才能があるのを見せてるところなんですよ。やっぱりスタイルボーイズは3人だから売れたっていう。
そうなると最終的なオチが予想できちゃうんですけど、それでもとても良かった。散々バカを見せられて、だけども最後はちょっといい話。こういうおバカコメディは見終わってスッキリするからいいです。人を選ぶけど。
この作品はPG12なのでそこまで過激なものはないのですが、基本的におバカでお下品なのは変わりないのでご注意を。予告動画に出てくるモナリザをdisってる歌とか、ただゲイに媚を売ってる歌とか、かなりアレなのにみんな耳に残るしいい曲なのがまた面白い。サントラをレンタルしたくなりました。
これとか歌詞がアウトすぎるんですけど(Fワード注意)
そういったおふざけに抵抗ない人にはサクッと見られてお話も綺麗にまとまってるので楽しめること間違いなしの映画。Amazonで無料対象になってたので視聴しましたが、これまた掘り出し物って感じでした(僕が気がつかなっただけで普通に話題作ですけど)
ちなみに主役演じたザロンリーアイランドの3人は「ブリグズビー・ベア」では製作を担当してます。
俺たちポップスター ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
posted with amazlet at 18.08.10
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン (2018-03-07)
売り上げランキング: 100,421
売り上げランキング: 100,421
動画はこちら
吹き替え版、歌唱シーンではもちろんオリジナル音声+歌詞の字幕が出ました。
人気ブログランキング参加中。
この記事へのコメント