ファイティング・with・ファイア / ジョン・シナ主演。火事の現場へ急降下して活動するスモークジャンパーのジェイク分隊長たち。子供を救助するも両親たちに連絡がつかず、消防署で預かることになるが。屈強な男たちのドタバタ子守りコメディ。

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プロレスラーのかたわら、「バンブルビー」など俳優としても活躍するジョン・シナ主演のファミリー向けコメディ作品。亡き父のように、厳格なスモークジャンパー(消防隊員)として隊を引きいるジェイク分隊長は、仕事はできるものの融通がきかない性格。ある日の救助で三人姉妹を助けるが、彼らの両親に連絡がつかず、仕方なく彼らの消防署で預かることに。子供たちと過ごすのは想像以上にハードで振り回されっぱなしのメンバーたちだが、少しずつ打ち解け、絆が芽生え始めていく。
コメディでよく目にするキーガン=マイケル・キー、ジョン・レグイザモの他、長女役でブリアナ・ヒルデブランド(デッドプールのネガソニック)ら共演。
あらすじ
消防分隊長ジェイクは優秀な消防士だが、堅物で融通が利かない性格。ある日、山火事の消火中に3人の子供を救助する。両親に連絡が取れず、消防署で預かることに。しかし、ジェイクは消火作業は得意だが、子守は苦手で悪戦苦闘することに。(予告動画概要欄より)


あらすじや予告動画で感じたイメージがほぼそのままで、昔からよくある「子守りドタバタ系」のコメディ。しかも屈強な男が主役となると、ドウェインジョンソンの「ゲーム・プラン」やヴィン・ディーゼル「キャプテン・ウルフ」とかそっち系ですね。ちなみに今回のジョンシナの吹き替え、その二人のほぼ専属である楠大典さんなのちょっと面白かった。仮に彼らがやってたとしても成立しちゃうな、なんて脳裏に過りました。

ただジョン・シナさんは強面、というよりもめちゃ真面目って印象が強く(軍人役とか似合いますよね)、その意味ではジェイクにピッタリだったなぁと。なき父の背中を追い続ける中で、自分にも他人にも厳しくなり過ぎてしまった。そこにルールとか一才通用しない子供たちが相手になったことで戸惑い、自分の行動を客観的にみたり、本当の気持ちに気がつく事ができた。真面目人間が優しさで満たされていくのはベタではあるもののやっぱりジーンときます。

基本はコメディなので、一部やりすぎだろってくらいの大惨事がバンバン起きていきます。ファミリー向けと言いましたが、子供とか大はしゃぎで見るんじゃないかな。特に締め切ったガレージで洗剤が散乱して巨大な泡風呂になるところは大人だと「そうはならんやろ……」って思う反面、漫画みたいで笑えます。喧嘩してたら煙まみれになってお互い何が起きてるかわけ分からなる例の描写。あとは汚いですが末っ子のオムツ騒動。予告ラストで漏らすシーンが使わられますが、あれは序の口で、結構時間を使って大便との格闘が描かれます。全身フル装備で挑んだのにあんなことになるなんて……。他にも床が滑ってなかなか追いつけない〜とか、ちょっとくど過ぎるなって場面もいくつか(笑)

部下たちも個性豊か。忠実な右腕のあまり散々な目にあってるマークも、一番子守がうまいロドリゴ、寡黙なアックスと、それぞれ子供たちとの相性があったりして、色んな要素があって良かった。特に勝手に訓練設備使ってガチっちゃうところが好き。消防士に詳しい人がいると嬉しいですよね。ここでも紹介した「シカゴ・ファイア」を見てると色んな知識増えますし、本職と喋ってみたいなカッコいんだろうなって思うときあります。

さらにジェイクのラブロマンスも。カエルの研究家、という半分ギャグとして描かれちゃってますけど、彼女の存在もまた「素直になる」ためのスパイスになってて、彼にとっては消防署だけが家で、部下たちだけが家族だと思ってたけどそうじゃないんだよって気づかせてくれるところがよかった。途中からなんとなく先の展開が読めますけど、それが一番いいよねって流れなので大満足です。

思いっきり楽しそうな誕生日パーティも見てるだけで幸せになりましたが、その絶頂から突き落とされるような展開、そしてシリアスモードへ。最後はきちんと「消防隊員」としてのカッコ良さも披露しつつ、彼の見つけ出した答えと今触れたハッピーエンドへ一気に向かっていきます。最初に書いた通り「こういう感じの作品かな」を裏切らずに作ってくれてあるので、安心して見られました。一部汚いシーンもありますが、家族で見て問題ないと思います。

ドタバタコメディ、くだらないとわかりつつ笑いたい方、最後にはほっこりしたい方におすすめのコメディ。
Netflixにて吹き替え版で視聴。



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