パシフィック・リム アップライジング / 巨大ロボとKAIJUのロマンあるバトルを描いた大ヒット作品の続編。裂け目を全て閉じ危険はほとんどなくなったように見えたが……。新世代パイロットたちの激闘!

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デルトロ監督がロボットバトルを最新映像技術で描き大ヒットしたパシフィック・リム。「スパルタカス」などのスティーヴン・S・デナイトにバトンタッチし製作された2作目は、あの激戦から10年後が舞台。前作の登場人物の息子を主人公にし、新世代のメンバーたちが新たな脅威に立ち向かう物語。
菊地凛子が続投の他、ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、新田真剣佑ら出演。
あらすじ
巨大兵器イェーガーを駆使する人類とKAIJUたちとの激闘から10年。今は亡き英雄ペントコストの息子でイェーガー・パイロットとしての活躍を期待されていたジェイクは、環太平洋防衛軍(PPDC)を去って違法なイェーガーのパーツ売買を行っていた。だが、戦地からイェーガーのパーツを盗んでいたアマーラと共に逮捕され、PPDCのパイロット養成施設へ送られる。そこで彼は義姉のマコ(菊地凛子)に命じられ、イェーガー・パイロットの候補生の教官を務めることになる。(シネマ・トゥデイより)


前回の主役がでず、人類のために自己犠牲を選んだキャラの息子(登場しなかった)を主人公にしてるので続編としてちょっと不安があったのですが、ロボットVSロボットだったり、違う魅力を出してて見はじめたらとても楽しめました。
後半近くになってしまうのですが、ちゃんとロボットとKAIJUのバトルもしっかりありますしね。

先にそこに触れておくと、なんと決戦の舞台は東京&富士山。そう言う世界だと言ってしまえば終わりなんですが、我々日本人からすると「その二つが近すぎないか?」っていうツッコミを入れたくなります。すでに触れたように前回も存在感のある菊地凛子さんが続投だけでなく、真剣佑くんが参戦。正直なところパイロット訓練生はあまり掘り下げられない関係でもう少しキャラ付けがあったほうが感情移入できたと思うのですが、日本人が活躍するの見るだけで嬉しいですよね。ジョジョ実写も含め僕の中でかなり好感度高い俳優さんです。

訓練生たちは後半になってイェーガーに乗り込むわけですが、前回の「お国柄」を感じさせるほどに至らないもののちゃんと武器や特色が差別化さており、バトルシーンは本当面白かったです。特に3人乗り(今回もあった!)の奴の機関銃のギミックはとてもロマンある代物で、みてて声出ました。前作主役機ジプシーデンジャーの後継機であるジプシーアベンジャーも活躍シーン自体は多いものの、それら4体みんな同じレベルの強さという印象だったので、主人公含めて新世代の奮闘!って感覚が強いです(主人公だけがめっちゃ強いわけではない)

活躍といえばヒロインが独学で作ったちっちゃなイェーガー「スクラッパー」も最序盤の登場シーンからずっと可愛いんですが、映画の一番の見所ですごい活躍を見せてくれてそこもグッときましたね。劇中あんまりいい印象がなかったキャラクターの協力っていう燃える展開もあったので、あのシーンはすごく良かったです。小さいからってなめちゃいけない。

敵となる存在は中盤で判明しますが、思ってた通り、KAIJUよりも人間の方が怖いっていう展開になりました。ただちゃんと前作のストーリーから自然な流れ、設定をくんだ展開だったのでそこも良かったと思います。平和になったと思ったのに、から始まる続編はその辺りが難しいポイントだと思いますが、納得できるストーリーでした。ちなみに続編を示唆するような終わり方になっていますので、3作目もありそうです。今回のメンバー続投かな?

1番の売りであるアクションですが、すでに書いた通りロボット同士、そしてKAIJUとのバトルと見応えがあり、パイロットの動きがそのまま反映されるという描写もちゃんとあって良かったです。人間の、ギリギリの反射神経で救うことに成功することもあれば、一生懸命手を伸ばしても無情にも……っていう、ちゃんと生身のパイロットの戦いでもあるっていうのは感情移入できますよね。必殺技というかここぞいう時にはちゃんと声に出してバディと阿吽の呼吸を合わせるのも、「技名叫んで攻撃」ぽくて好き。

そうそう、主人公についてですが、最終決戦に向かう時の演説は父親譲りというかちゃんと彼なりの言葉、良さを残しつつ胸を打つ内容で、カッコ良かったです。そこから日本を舞台にしたバトルに一気になだれ込んでエンディングまで行くので、一気にボルテージが高まっていく感覚でした。ホログラムのでかい広告とか、なんちゃって東京の姿も色々注目ポイントですが、そんなビルをバンバン壊しながらダイナミックな戦いがみれたのもまた感動でした。

似たジャンルがほとんどない中でいきなりきたパシリム1作目のインパクトが凄かったので、それに比べると若干否定的な意見も多少見受けられますが、映画のクオリティ自体はとても高く、またテンポよく進んでド派手な映像、個人的には大満足でした。

声優ネタですが、前作の主役が杉田智和さん、今回が彼の親友としてよく名前が上がる中村悠一さん(キャプテンアメリカなど)なのもちょっとニヤッとしました。

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