オーバーボード / 【amazonビデオ】金持ちのプレイボーイおじさんが、船から落ちて記憶喪失に。清掃バイトで彼に嫌な思いをさせられたヒロインは、書類を捏造。夫婦であるということにして、こき使いまくるが…。王道ロマコメ。

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19年3月現在Amazonで配信中の王道ロマンティック・コメディ。
船を持ち、美女を侍らせお酒飲み放題、やりたい放題の嫌なおじさん、レオナルド。彼の元に清掃バイトとしてやってきたケイトは散々な目にあうが、バチがあったのか、レオナルドは海に転落。流れついた彼は一切の記憶失ってしまう。これをチャンスと捉えたケイトは、二人が夫婦であるように偽装し、家事を任せたりとこき使う計画を立てる。
身分違い、記憶喪失。愛かお金か。ツボを抑え、笑って泣けるおすすめ映画。
主演はエウヘニオ・デルベスと、アンナ・ファリス(最終絶叫計画シリーズ他)。
あらすじ
レオナルド(エウヘニオ・デルベス)は自分勝手で、金持ちのプレイボーイ。一方、ケイト(アンナ・ファリス)は働きづめのシングルマザー。ある日、彼の船の掃除を担当することになったケイト。しかし、レオナルドはケイトを不当な理由でクビにし、給料の支払いも拒否する。その後、レオナルドはハメを外しすぎて船から落下。目を覚ますと記憶喪失に…。もらえなかった給料の分を取り戻そうと、ケイトは病院へ出向き、レオナルドに自分たちは夫婦であると何とか納得させ、彼を働かせることに。(amazon動画ページより)


「最近追加された映画」って欄で見つけて視聴したらとても面白かった作品。残念ながらソフトが出ておらず?Amazonで吹き替えか字幕のビデオをレンタル、購入するのみとなっている映画ですが、王道ロマコメとして、万人におすすめできるのでご紹介。

主人公となる二人が子供3人いるシングルマザーと、金持ちに生まれたためにわがまま放題に育ったおっさんという、割と年齢が高めの設定。甘酸っぱい恋というよりも、最初は距離があった二人がだんだん惹かれあっていきいつしか掛け替えのない存在になっていく様子が描かれてて、とても暖かい気持ちになれるタイプのロマコメです。

最初がほんと性格悪いキャラなので、記憶を無くしてからのレオナルドはギャグとして笑える反面どこか可哀想に思える部分もあって、そのバランスがとても好きでした。料理どころか、仕事といいうものさえしてこなかった彼が、「女の手」とバカにされながらも建築作業をだんだんこなせるようになったり(同僚たちの掛け合いもニヤニヤします、美味しいものを食べなれたせいかレシピを考案して子供たちのお気に入りになっていくなど、「成長」していく姿が微笑ましくてなんとも言えません。嘘エピソードを完全に信じ込んでいて、ヒロインのためにフローズンヨーグルトを買ってくる健気さや、子育てに口出ししてきて「あなたの子じゃないのに」みたいなこと言われてショック受けてるところなど、ヒロイン同様、見てるこっちもだんだんと彼を好きなっていく仕組みになってて、シンクロしちゃいます。

そうやって本物の家族になっていくと、今度怖くなるのが「記憶が戻ったらどうなる」ということ。劇中でも「メロドラマ(昼ドラ)」のドロドロ感と比較されてますが、後継者問題で画策するレオナルドの姉を含め、本当の血縁者が彼の元に近づいてくるのがハラハラしました。実際は刺激になって一気に思い出しただけなのですが、「やあ父さん、久しぶり!」って言った時は驚きました。(違うのですが、レオの記憶がとっくに戻ってたパターンというのも予想できたので)

記憶戻って離れてしまった後が一番の感動ポイントで、これぞ王道!って感じのラストへ突っ走ります。ここでちゃんと中盤にあった「汽笛」の伏線回収したり、ベタ中のベタ「彼女の元へ走るなら金は一切やらんぞ!」という親の言葉あったりと、完全に結末が予想できる中できちんとそれを外さないでくれる心地よさが最高でした。
でも最後にもう一つ救済ポイントがあって、なるほどなぁって。ハムナプトラシリーズとかでよく見るジョン・ハナーがただのスタッフ役で珍しいなと思ってたのですが、やっぱりちゃんと意味がある役柄でした。

ロマコメファンとしてグッとくるポイントはかなり多いのですが、(嘘だから記憶にあるわけないのですが)「1回目の記憶がないから改めていう、もう一度結婚してくれ」ってプロポーズするところがやっぱり一番グッときましたね。ヒロインがそれに大喜びするくらい二人の距離が縮まってるという、過程もちゃんと描いてたからなおさらです。

Amazonプライム会員なら無料ですので、是非に。

吹き替え版を視聴。




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