我が家のおバカで愛しいアニキ / ポール・ラッド主演。逮捕され家と恋人を失ったネッド。家族を頼るも、トラブルメーカーな彼を妹たちは快く受けいれるわけもなく……。

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アントマンやウォールフラワーのポール・ラッドがちょっとおバカでトラブルメーカー、だけど正直者で心優しい憎めない男を公演し、最初は彼を疎ましく思っていた妹たちも共に過ごすうちに少しずつ変わっていくヒューマンコメディ。共演はズーイー・デシャル、エリザベス・バンクスほか。

あらすじ
ネッドはバカがつくほどの超正直ものの天然男。いい人過ぎて、友人の警官に大麻を譲ってあげたら逮捕されてしまった彼は、出所後に彼女にもフラレ、居場所を失う。彼の3人の妹たちは、めんどうな兄を煙たがり、なかなか引き取ろうとしない。しぶしぶ、交代で彼を受け入れることにするが、兄は予想通りのトラブルメーカーで、あまりに正直すぎる言動で、迷惑をかけ続けるのだった。しかし、どこまでも憎めない彼の生き方を目にするに連れ、彼女たちの考えは少しずつ変わってゆく…。(Amazon商品ページより)


予告動画のオチにも使われていますけど、警官に大麻くれと言われ素直に渡し、保護観察下にこっそり吸ってしまったのを馬鹿正直に話してしまうほど、ちょっとお間抜けな主人公ネッド。髪の毛と髭ボサボサの見た目もインパクトありますけど、とにかくその言動がすごい。こういうのを『心の思うままに行動する』ってやつなんだなって羨ましくなります。

上記あらすじの通り、散々な目にあった彼は妹たちのもとを順番に訪れるわけですが、行く先々でトラブル。他人の言葉どおりに受取り、さらにそれをうろ覚えで伝えちゃうものだから人間関係に亀裂が入ってしまうし、(これはいいことだけど)浮気のことを暴露してしまったり。あげく、伝えるには心の準備がいることをさらっと言っちゃって、もうしっちゃかめっちゃか。兄といえども限界!ってな感じになるのですが・・・。

もちろんそういうドタバタ自体も面白いんですけど、ネッドの行動が一貫して『良かれと思ってやってること』なんですよね。それが結果的にまずい事態を引き起こしてるわけだし、けして褒められたことではないけど、純粋に人を疑うってことをしないし、正直だし、一生懸命。トラブルメーカーですけどどうしても憎めない。それが邦題にも使われるんでしょうね。僕もこの手のキャラクタすごく好きです。『愛すべきおバカさん』

三姉妹の方もなんだかんだで個性的な人物たちで、それぞれの人生、生活で悩みを抱えているし、それぞれのパートナーとの関係性など、こちらにも感情移入できると思います。そういう自分のことでいっぱいいっぱいなのに弟を押し付けられて(?)大迷惑、っていうのがまた面白ポイントなんでしょうけど。それにしてもゴムボートをベッド代わりに寝ろっていうのはかわいそうじゃないのかって思ったり。子どもたちの母親は想像したとおり、息子のことを強くしかるでもなく尊重して育ててきたんだろなってわかる人でした。

ストーリーの展開としてはこれまた予想通りというか、呆れつつも兄のことをちゃんと認めて、家族が力になろうとするっていう方向で進んでいきます。元カノの新恋人がネッドに負けず劣らずのキャラクタしてて、笑えましたし、ハッピーエンドで大満足。犬好きとしても心温まる物語になっていたのも好印象でした。

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