小さい頃からオペラが大好きで才能があったものの、引っ込み思案な性格や容姿のコンプレックスなどでなかなかプロデビューが実現できず、また病気や交通事故など悲劇に見舞われる。しかし情熱を失わなかった彼は、最後の望みとしてTVのオーディション番組に出演することを決意するが……。
今年のトニー賞のMCや、SK-IIのCMなどでも目にするジェームズコーデンが主演を務めるほか、彼を支える妻役にアレクサンドラ・ローチ、父親役でコルム・ミーニイら共演。
あらすじ
子どもの頃から典型的ないじめられっ子のポール・ポッツ(ジェームズ・コーデン)は、引っ込み思案で今ひとつな容姿のケータイ販売員。何をやってもうまくいかない彼の誰にも言えない夢は、オペラ歌手になることだった。挫折の繰り返しに自信をなくしつつも周囲の励ましに支えられながら、最後の挑戦としてオーディション番組に挑む。(シネマトゥデイより)
参考:ご本人出演時の様子
ネットニュースでゆりやんレトリィバァがアメリカンゴットタレントに出場した映像が話題になってますが、審査員として登場してるのが、この映画でも登場するサイモンコーウェルさん。映画で最終的に主人公ポールが優勝した「ブリテンズゴットタレント」という番組があって、そこから姉妹番組として「アメリカ版」が派生して、ゆりあんはそこに出場したという形。
吹き替えで視聴したのですが、同じく茶風林さんが主役を担当していた「カムバック」(ニック・フロスト)を思い出しました。あれもぽっちゃりさんが夢に向かって奮闘する、勇気のもらえる作品でしたが、これもすごかったです。紆余曲折とはこのこと。ちなみにそっちにもアレクサンドラ・ローチ出てます。
予告でも使われてる通り、小さい頃はいじめられるし、オペラ?ってバカにされることもしばしば。おまけに実の父親さえどちらかと言えばそういう偏見を持っていて、早く諦めて自分と同じ仕事をしろってずっと思ってるタイプ。対照的に母親は協力的なんですけどね。ただそんな状況で一番の味方がいるのが大きかった。恋人です。ほんと彼女はずっと支えてくれてた。ある期間をのぞいて。
wikipediaにも載ってるので実話なんでしょうけど、ネット経由で知り合ったジュルズ。お前の彼女実在したのかよ!って反応が面白かったですし、ポールが渡したプレゼントが独特で印象的です。すごく理解を示してくれて、夢を応援してれる彼女。それに応えるように留学します。
その資金を集めるためのイベントで、最初は浮いてたのに歌い出したら周りがちゃんと盛り上がって、ちゃんと評価してくれたのも良かったですね。
紆余曲折、と書きましたけど、基本的に一旦いい感じにはなるんです。いつも、だけど何か問題が起きちゃう。留学先でもペアといいパフォーマンスできますし。この手のお話でありがちですが、その相手の女性と恋愛面もいい感じになるのか、っていう雰囲気を見せるのがちょっと怖かったですね。辛い時を知ってる恋人を捨てるのか、どうなんんだポール!ってかなり真剣に見ちゃいました。
精神的に強かったポールも挫折の連続で心が折れかけて、それでジュルズに合わす顔がないって方向で一回距離ができますが、のちに結婚しますし、「一途」って言って差し支えないと思うのでそこはご安心を(笑)
変わらないと言えば携帯ショップの同僚というか店長もすごくいい奴で、イベントでみんなが褒めてるのに学生時代の延長でバカにしてきた奴を撃退してくれたり、折に触れてハッパかけてくれたりと店長とその彼女のカップルもとても魅力的だった。いいキャラしてるんですよね。結構いい加減なタイプなんですけど、ポールとの相性は凄く良かった。学生時代のトラウマ相手は終盤あたりもう一回ちゃんと痛い目にあって、スカッとするのでお楽しみに。
恥ずかしがり屋な一方で歌に対する思いは人いちばん強いので、ダメになっては立ち上がるっていう姿そのものもとても勇気をもらえるんですが、彼の歌ももちろんとても素晴らしくて、このジャンルあんまり詳しくなくても一度は耳にしたような名曲がバンバン出てきます。先に触れた通り、ポール本人の歌声を使っているので、後にプロデビューする=実力は本物ってわけです。足掻いて足掻いてやっと夢を掴む物語なんですが、扱うのがオペラなので凄く壮大に感じましたし、余計に感動的です。美しいつながりでは、留学先も景色も見所の1つなので注目してください。
結果的にポールは成功しましたが、そこに到るまでの努力の物語というか、挑戦することの大切さをしみじみ感じることのできる作品。本人はただひたすら走ってきただけですが、こうやって映画になって人々の胸を打つわけですからね、僕らも見習いたいなぁって思います。
最後に残った1つのチャンスってことでワンチャンスなんでしょう。デビューアルバムのタイトルもこの言葉みたいです。
Huluにて吹き替え版を視聴。
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