ギレルモデルトロ監督が独特のセンスで放つアダムスファミリーのスピンオフ「ウェンズデー」のシーズン1と、突如として謎の世界で命懸けのゲームをやらされることになった人たちの戦いを描く山崎賢人主演「今際の国のアリス」のシーズン2。
・『ウェンズデー』
予告じゃなくて、劇中のダンスシーンを。
もう車のCMでそのテーマソングを聴くことすらなくなってしまいましたが、最近CGアニメで復活している「アダムスファミリー」その名の通り風変わりな家族が主役のシリーズにおいて、長女にスポットを当てたスピンオフがこのドラマ。独特のセンスでお馴染みのティム・バートン(チャーリーとチョコレート工場や、不思議の国のアリス)が監督とエグゼクティブプロデューサーをつとめ、ダークでゴシックな世界観を構築。
ざっくりとしたあらすじは、主人公ウェンズデーがかつて両親も通ったという「のけもの」向けの寄宿学校【ネヴァーモア・アカデミー】に通うところからスタート。CMでも使われてますが、弟のいじめの復讐としてプールにピラニアを放って退学になってて最序盤からフルスロットル。
そこには狼人間や相手を石化、さらに洗脳しちゃう能力を持った学生たちがいるわけですが、意外にも「学園ドラマ」「ティーンドラマ」的な要素がふんだんに入ってて、ちゃんと万人向けになってる印象。あくまでダークな世界観はスパイス。特にウェンズデーが二人の男の子からアプローチされたり、タイプの違う女子と相部屋で最初はぶつかりつつも友情を育むところとか王道っぽくてすごく良かった。
と、同時にモンスター?の襲撃事件から、父親にまつわる過去、先祖、さらには映画アダムスファミリーでもお馴染みのあのキャラが登場したりととても面白かった。基本的に怖いもの知らずでどんどん謎を解こうとする少女探偵モノ的な面白さもあるんだけど、たまに年相応の少女の一面が見えたりしてとても魅力的だった。相棒的存在のハンド(手だけ)も喋らないのにその動きだけでとても雄弁でいいキャラでしたね。
シーズン2の制作も決定しているので今から楽しみ。そこまでグロいシーンがあるわけでもないので画面は暗いけど怖いまでいかないのもいい。ジャンル的にはコメディが近いかも。
・『今際の国のアリス』シーズン2
意外にもシーズン1の時にここで紹介してなくて驚いんたんですが、かなりお金もかけてるし、クオリティの高いデスゲームドラマ。イカゲームが話題でしたが、こっちも負けてないです。ただあっちと同様に配信ドラマだからできるグロさというか、死ぬ時はほんと死ぬのでそこ苦手な人には絶対おすすめできない。ゲームに敗れるとレーザーで即死、ってのはまだ一瞬だからいいけど、戦闘が絡むものは血だらけですし、酸で溶かされるなんてのも。
シーズン2は難易度を示すトランプの数字もいよいよ絵札(JQK)になってレベルがアップ。8話の中で5.6個出てきますがどれもかなり厳しい戦いになってました。なんといってもインパクトあるのは序盤で展開するゲームでの山P(山下智久)。全てが終わるまで真っ裸。毎回うまい具合に股間だけ隠れるようなカットになってて、命懸けなのに笑ってしまいます。「どうやって勝つんだろう?」って考えながら見れたし、のめり込むと自然と受け入れられちゃったけどね。
個人的には心理戦が好みで、「どくぼう」と「てんびん」は激しいアクションが一切ないのに見応えあった。自分の行動一つで大きく変わるから失敗できない緊張感。だから結果的にチシヤ(村上虹郎)に対しての感情移入がすごいことに。この人のゲーム前後での心境の変化も見所だと思う。
戦闘的な意味ではスペードのキングが圧倒的な強さ、絶望感。メインキャラでも死ぬ時は死ぬ作品だからね。ほんと怖かった。S2から出てきた新キャラたちもこういう戦いがあったからこそすごく印象に残りました。恒松さん体はってたなぁ。女子高生アーチャーとか、これだけでB級映画1本作って欲しい(笑) 今回はかなり区切りがいいところで終わっているので、これを機にS1&2いっき見というのもありだと思います。
カーチェイスシーンも良かったな。
ちょうどラスアスの実写版もU-NEXTで配信が開始されましたが、「荒廃した世界」という側面も今回色々見えてそういうジャンルが好きな人にもおすすめ。
シーズン2の予告貼っておきますが、ショッキングな映像ダメな人はご注意を。
ということでNetflixオリジナルドラマ2本のご紹介でした。
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