メン・イン・キャット / ケビン・スペイシー扮する仕事人間が、猫と入れ替わった!? なんとかして事実を家族に伝えようとするもうまくいかず、しかも会社が乗っ取られそうになって。驚異のCG技術で抱腹絶倒のニャンダフルコメディ。

メン・イン・キャット(吹替版)


「メン・イン・ブラック」シリーズのバリー・ソネンフェルド監督がメガホンをとって描く、入れ替わりドタバタ系コメディ。ケヴィンスペイシー扮するトムは仕事ばかりで家族との時間を取れていなかったが、娘の誕生日プレゼントに買った猫と、ひょんなことから入れ替わってしまう。自分の肉体は昏睡状態で入院中、会社は悪い部下に乗っ取られそうなピンチの中、猫となったトムが大奮闘。
ジェニファーガーナー、クリストファー・オーケンら共演。
あらすじ
北半球一高いビルを建てるというバカげた目標のため、家族や社員を犠牲にしているワンマン社長のトム。ある日、彼は娘レベッカの誕生日に欲しがっていたネコをプレゼントすることに。怪しげな店主の店で“Mr.もこもこパンツ”という名前のネコを買うが、その帰り道、ひょんなことからトムはネコと共にビルの屋上から転落してしまう。気付いたときは病院で、意識不明で横たわる彼の魂はなんとネコと入れ替わっていた…。(スターチャンネルより)


実写とCGの融合で猫というと、スマーフ1作目2作目のアズラエル(悪い魔法使いの相棒)が記憶に新しいのですが、MIBのスタッフが携わってるだけあって、今作はそれ以上のクオリティ。あくまで自然なのに、とても表情豊かな猫ちゃんにマジで爆笑ものです。ちなみに原題は「猫は9つの命がある」という言い伝えからとった"NINE LIVES"なのですが、邦題はMIBにかけてMICとなった模様。まあ猫の中の人、で間違ってはいないけど。

基本的には猫になったトムの奮闘ぶりを笑いつつ、いかに窮地を脱するか、そして「仕事より家族と過ごす方が大事」だと気がつけるか、という王道中の王道をいくもので、とても分かりやすいです。調べるとあまり評価はされてないようですが、特に猫好きの方ならめちゃくちゃ楽しめると思います。前述の通り一挙一動が面白くて、可愛くて、僕とてしてはかなり楽しめました。

最初ちょっと分かりにくいのは、トムは離婚していて、今の妻娘の他に、別れた妻とその家族も登場します。前妻との息子デヴィットがトムの会社に勤めているので、最序盤で出てきて息子と言ってるのにあれ?と一瞬混乱しかけました。事の発端、猫を欲しがった愛娘レベッカととの思い出も重要な要素になってきますが、それ同様にデビットとトムとの父子の絆も物語でかなりの核心で、どっちもジーンと来ました。その最序盤のシーンが伏線になってるのも良かった。

忘れてはいけないのがクリストファーウォーケン扮するペットショップ店主で、怪しい雰囲気バリバリ。唯一、猫状態のトムと会話ができるので、それを見た家族が「あの人猫と話してる」っていうシーンはなかなかにシュールでした。魔法で一時的に不自由にして、人生に必要なことを自分で気づかせるっていうこれまたおとぎ話によくある役所ですが、わざと席を外してとある曲のレコードを掛けさせたりと、色々とサポートしてくれていいキャラしてました。

ストーリーのオチとしては予想通りハッピーエンドなのですが、店主の行動などによってレベッカが「もしかしてこの猫がパパなの?」って勘ぐり始めるのは面白かったです。前半であれほど一生懸命アピールしても全然伝わらなかったのに。DVDジャケットの下の方にあるTOMっていうのもケイトを転がして実際にやったものの一つです。そのあたりのギャグシーンも超面白くて、猫なのに頭抱えて悩む仕草とか必見です。

余談ですが、猫をプレゼントしない代わりになにかないか?と部下にアイディアを求める場面で田代島=猫島に触れたり、トムの愛車がレクサスだったりは日本人として反応してしまいました。

スターチャンネルで字幕版を録画、視聴。吹き替え版を含めてしばらく放送予定がないので、録れて良かったと思います。面白いので保存版としてBDにダビングしちゃいました笑
いつか吹き替えも見てみたい。

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