映画 モンスターハンター / 世界で大ヒットした日本のゲームを、「バイオ」監督がミラ・ジョボビッチ主演で実写化。砂漠を偵察していたエリート舞台が砂嵐に飲み込まれ辿り着いたのは、モンスターが跋扈する異世界だった。

オンラインや友達集まって、共闘して巨大モンスターを狩る楽しさで大ヒットしてる人気シリーズ「モンスターハンター」を、同じく日本のゲーム原作「バイオハザード」を手がかけるポール・W・S・アンダーソン監督が実写映画化。今回も主演は彼の妻でもあるミラ・ジョボビッチ。エリート舞台が突如として異世界に飛ばされ、モンスターという脅威の中でサバイバルし、元の世界に戻るために別のハンターたちと共闘するアクション作品。
消息を立ったチームを捜索するため、砂漠を移動中のエリート部隊。謎の砂嵐に巻き込まれ目が覚めるとそれまでとは別の場所におり、巨大なモンスターたちが生息していた。精鋭である仲間たちが次々とやられる中、現地人と思われる男と遭遇するアルテミスだったが、彼とは言葉も通じず……。
主人公と行動を共にするハンターをトニージャーが演じたほか、ティップ・“T.I.”・ハリス、ロン・パールマン、日本からは山崎紘菜が出演。
あらすじ
砂漠を偵察中のアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)率いるエリート部隊は、突如発生した巨大な砂嵐に巻き込まれてしまう。突風と激しい稲光の中で気を失ったアルテミスが意識を取り戻すと、そこは世界の裏側にある異世界だった。(シネマ・トゥデイより)


いやー、今回もミラジョボビッチカッコ良かった。ポールアンダーソン監督は撮る映画が「嫁のPV」と揶揄されてしまうくらい毎回彼女を主演にしてますけど、そこは一番魅力をわかっているからか、強くて憧れる女性として存分にやってくれてます。基本的に一人主人公という感じでした。

公開当時から特にゲームファンを中心にあまりいい評価は聞いてなかったんですが、確かに「ワールド」を少し触った程度しかモンハン知らない僕でも「映画化に対して色々アレンジしてるな?」ってわかるくらい。上記あらすじにある通り、現実の軍隊が異世界にワープして、そこでモンスター相手に戦うっていうのは面白いかを抜きにしてちょっと違いますよね。
さらにバンバン仲間がやられてしまうのも、ちょっと勿体無いなって思いました。やばいところに来てしまったという感覚はすごいですし、圧倒的な力の差を見せつけられて緊迫感はあるもののアルテミス一人になってしまう。共闘が面白いゲームってイメージあるのに……。

ただそこからしばらくするとトニージャー扮するハンターに遭遇、というか捕まることでまた話が動きます。言葉が通じないだけでなく、戦うことに。「マッハ!」をはじめアクション映画で有名な人なんで、この辺りのバトルも見応えありましたし、使う武器が銃とか現代のものと違うからワクワクしました。モンスターという共通の脅威を前にして、最終的には一緒に戦うことになるのも良かった。
前述の通り僕は詳しくないのですが、きっとゲームに登場する武器が色々と出てきたんだと思います。二つの剣を重ねて力を込めると炎を纏うのとか、カッコ良かった。

前半の山場としてディアブロスというモンスターとの戦いがあり、限りある武器や物資を使って自分の何倍もの大きさのものを相手するのはシンプルにテンション上がりますし、造形自体も迫力あってすごく良かった。舞台が砂漠なので背景がほとんどなくて、対決だけがクローズアップされるんですよね。皮膚もめっちゃ硬いし、スピードも上。どう勝つ?って緊張。元は違う世界の二人が手を組むのも好きです。

ちなみに蜘蛛のモンスターも出てきて、しかも数も大量なので個人的にはちょっと目を背けたくなりました。あれもきっとゲームに出てきて名前あるんだろうな……。

その後はついに最序盤に出てきたハンターチームが登場。山崎さんは一応「受付嬢」って名前が付いてたみたいだけど、とある目的のために一致団結しているあの団体で何が受付なのかちょっとよく分からない(笑) 偵察とかも担っていましたね。そしてモンハンの可愛いマスコット、アイルーも登場。なんか想像よりもずっとマッチョで面白かったですが、愛くるしさもちゃんとあって好きでした。

個人的にはこのチームの連携とかをもっとたくさん見れたらいいなと思ったんですが、ラスボスであるリオレウスもやっぱり圧倒的な強さで、結局どんどんやられてしまう。団長さんも確かにすごいんですが(ロンパール・マン、大塚明夫さんの声がまた渋い)最後に決めるのはアルテミスたち。倒して世界に戻って終わりって考えていたので、あの展開は少し予想外でしたが、いずれにせよ人間の力で強大なモンスターをハントしたっていう盛り上がりは間違いなくあるので、気持ちよく見終われました。

ゲームが好きで、ああいう世界をイメージした場合は違いに違和感を覚えると人も少なくないとは思います。「異世界モンスターバトルもの」として、大迫力のアクション大作には間違いないので、一部設定を借りてるだけだと割り切って視聴するのもありかと。
個人的には面白かったです。

余談ですが「正座するから膝が汚れる」と日本人を揶揄した童話のシーンはカットされていました。


WOWOWにて吹き替え版で視聴。




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