アクション俳優アーノルド・シュワルツェネッガーが一切アクションをせず、ゾンビ化していく娘を前に苦悩する父親を静かに好演したせつない物語。愛娘マギー役にアビゲイル・ブレスリン。
あらすじ
未知のウイルスが世界中にまん延し、人々が次々とゾンビ化していく中、アメリカの田舎町で暮らす16歳のマギー(アビゲイル・ブレスリン)も感染してしまう。彼女の父ウェイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、隔離病棟に入っていた娘を捜し出して連れ戻す。家には、マギーにとっては義理の母にあたるキャロライン(ジョエリー・リチャードソン)と、彼女とウェイドの間に生まれた2人の子供がいたが……。(シネマ・トゥデイより)
シュワちゃん主演というのと、ゾンビものっていうことしかよく調べないままレンタルしたんですが、(GEO宅配レンタル準新作80円セールの対象だった)思ってた以上にせつないお話で、胸が締め付けられました。
娘に会いに隔離病棟に行くところからスタートして、視聴者は世の中の状況、混乱具合について知ることになるのですが、そこで父が突きつけられた現実。「最終的にはゾンビになってしまう」こと。それでも娘と共に暮らすことを選んだウェイドは再婚相手と子供達のいる家へと向かうことに。
劇中、最初は食欲がなくなって行くが、ある時食欲が復活。その時に普通じゃないものを欲しがるだろう。それが合図だっていう説明がされることで、いよいよ暴走したら父がその手で娘を楽にしてやる、というゴール地点が見えてしまうんです。それがまあ辛い。眼球が白っぽくなったり、皮膚が黒くなったり。ありえない方向に曲がったり、っていういわゆる「ゾンビ」に日々少しずつ近づいてくマギー。同じく感染したボーイフレンドや仲間たちとの束の間の思い出作りとか、「闘病生活を扱った映画」にも似ていてきついんです。
序盤と後半は主に父親が、そして中盤のメインはマギー自身というように、それぞれの視点から描かれているのでどっちにも感情移入できるとは思いますが、やっぱり父親目線で見ちゃうんですよね。友人の警官や医師とのやりとり。自分の子供が同じ状況だったらっていうのが想像できるから、みんなギリギリまではウェイドの好きなようにマギーを扱わせてる。だけどずっと家で暮らすなんてことはできるはずもなく、、、。
名前の由来になっているマーガレットや亡き母との思い出。症状が悪化して感じるようになった「匂い」物語ラストが予想できちゃってるが故に終わりに近づくほど見ているのが辛くなりましたし、やっぱり、、、。
終盤、覚悟を決めてライフルを常に携帯してるシュワちゃんの背中が彼の心情を物語っていましたし、アクションはほとんどなかったのですがかなりの存在感でした。どんなに大切に思ってて、愛していても何もしてやれないということ。
あらすじを知っていたら積極的には見なかったと思いますが、親子の絆に涙する作品ですし、シュワちゃんの珍しい一面も観れたのは良かったと思います。
DVDにて吹き替え版を視聴。
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