Amazonで18年2月現在S1が字幕吹き替え共に無料配信中の海外ドラマ、Loudermilk。タイトルは主人公である中
年男性デイブ・ラウダーミルクから感したもので、彼の同居人、そして彼が世話役として参加するアルコール依存症の会(断酒会)のメンバーたちなどをメインに描かれるヒューマンコメディ。全10話見終わったのでご紹介。
エグゼクティブ・プロデューサーはファレリー兄弟のピーターファレリー。
※このエントリ作成時(僕がアマゾンで視聴時)はLoudermilkというタイトルしかなかったのですが、その後「ラウダーミルクの人生やり直し手伝います」というタイトルになったようなので、2月12日に変更しました
上であげたファレリー兄弟というのは「メリーに首ったけ」や「Mr.ダマー」などを手がけている二人で、いわゆる「愛すべきおバカ」系のコメディでお馴染み。今回のドラマもその流れを組むと言ってもいいと思います。
主人公のラウダーミルクはかつては有名雑誌にも掲載されているくらいの、音楽の評論をしていたライター。本もいくつか出版しており、そのために知識は豊富。だけど思いが強すぎるためか、自分が認めていないバンドは徹底的にこき下ろすので、人からはおよそ尊敬されるとはとても言えない状態。
というか基本的に口が悪すぎる。断酒会でリーダーというか世話役を勤めているとかくとすごい奉仕精神に溢れているのかな、と思いますが、メンバーたちに対する言動がひどい。もちろんそれは彼らと対等に接してるし、信頼関係があってこそなんですけど、もうちょっと言い方あるだろと突っ込んでしまします。差別的なのは少ないですがお下品系は結構あります。
最序盤で登場するクレアというティーンエイジャーはある出来事をきっかけに荒れてしまっているのですが、彼女の更生を依頼されたラウダーミルクの行動もぶっ飛んでて1話から一気に引き込まれました。荒療治とも思える方法で彼女に接していたのにいつの間にか心を開いている姿には正直すごいって思いましたし、ストーリーが展開することで見えてくる彼自身の過去の事件、そして彼もまた4年以上断酒しているからこそ、クレアや他の断酒会メンバーに親身になれるんだなぁとしみじみ思います。
ネタバレになってしまいますが、ラストエピソードの「本気で酒をやめたきゃ俺についてこい!」みたいなセリフがクッソカッコ良かったです。最後まで彼の評価は高いままでした。あと終盤のヒロイン・アリソンへの愛の告白もグッときます。
他にも個性的なメンバーは目白押しで、例えば同居人のベン。気のいいおっちゃんだし、よくラウダーミルクに合わせてやってるなぁと思ってたけど、いい勝負だった。あの笑いかたはちょっと癖になりますけどね。だからクレアが常識人のツッコミ担当みたいになっててニヤニヤでした。基本的に断酒会のシーンと家のシーンが多いので、ベンが出てくるのもかなり多かったです。
中盤あたりからフューチャーされる「新・新入り」ことトムと、彼のスポンサー(世話係)になるカッターのエピソードも非常にぶっ飛んでて、他人事ながら大爆笑しちゃいました。絶対自分が正しいと思って突き進んでくるパワータイプの恐怖。上司からの頼まれごとはよく考えて請け負わなくちゃと教えてくれる物語でした。上記予告動画で森の中のトレーラーハウスで木片を投げつけてくる黒人がカッター。
1話がだいたい30分が全10話なので割とすぐ見れます。出てくる人たちは色々と酷いのですが、本当の優しさみたいなものを感じられる不思議な作品。先ほど触れたように「愛すべきおばか」系が好きな人なら特にオススメしたいドラマです。
字幕版第1話のリンクはこちら。
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