LOGAN/ローガン / ヒュー・ジャックマン主演、ウルヴァリン最終章。2029年。身を隠すようにリムジン運転手として働く彼だったが、一人の少女を守るという依頼がきて・・・。

LOGAN/ローガン (吹替版)


実写映画のX-menシリーズも相当な本数ですが、自身が主役のスピンオフを含め、ずっとウルヴァリン=ローガンを演じて来たヒュー・ジャックマンが今作でついに引退。彼なしでは語れないほどの存在感を示したヒーローの最後の生き様をシリーズ初のR15指定で描ききる。
「ウルヴァリン:SAMURAI 」のジェームズマンゴールド監督が続投のほか、製作総指揮にスタンリー。プロフェッサーXのパトリックスチュワートが共演のほか、重要な役割の少女・ローラを演じるのはダフネ・キーン。
あらすじ
近未来では、ミュータントが絶滅の危機に直面していた。治癒能力を失いつつあるローガン(ヒュー・ジャックマン)に、チャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)は最後のミッションを託す。その内容は、ミュータントが生き残るための唯一の希望となる少女、ローラ(ダフネ・キーン)を守り抜くことだった。武装組織の襲撃を避けながら、車で荒野を突き進むローガンたちだったが……。(シネマトゥデイより)


舞台が2029年と「フューチャー&パスト」からさらに数年経ってるので、何があったのかはまた想像の余地が残ってるんですが、どうやらミュータントはほとんどいないという状態のようで。上記あらすじのようにローガンは普通に老けて行ってるし、プロフェッサーX(チャールズ)なんか要介護状態?になってて、色々とショッキングです。

ただ一番衝撃を受けるのは序盤から中盤に差し掛かるところあたりのローラの登場で、予告動画でもネタバレしちゃってるので書いてしまうと、彼女はローガンと同じように、体からアダマンチウムの爪を出すことができるのです。少し触れましたが、今回X-menのシリーズでは(デッドプールを除くと)初の?R15+指定になってて、冒頭からローガンのバトルシーンではバッタバッタと人を倒していく姿が描かれていたんですが、そのローラの本領発揮のシーンはもう凄まじくて。
追っ手がやって来てやらレそうになる→「でも実は強いっていうパターンだろうな」って予想はしてたんですけど、その斜め上を来て超びっくり。体が小さい分身軽なのか、ほんと獣、って感じの戦闘スタイルで度肝を抜かれます。ずっと黙ってたのにバトルでは咆哮というか動物的の鳴き声みたいに喚くので余計にすごかった。ちなみに吹き替えは子役の鈴木梨央ちゃんが担当してます。

そんな彼女がだんだんと人間らしくなっていくというか、ローガンと父娘、チャールズを入れれば祖父というような、家族3世代でのロードムービーのような要素が出て来るのも良かった。感想サイトで、ローガンという一人の男、人間に焦点を当ててると書かれてましたし、上記予告でも「普通の生活」的な言葉が出て来ますが、今まで一番「人間らしさ」も感じられる作品になってるんですよ。弱音っぽいことも吐くし。

だからこその感情移入がすごくて、展開としてはローラの出生の秘密や追っ手との攻防という比較的わかりやすいストーリーではあるものの、ほんと彼のこれまでの経験とかを思い出しながら見ていくとほんと泣きそうになっちゃうし、終盤のバトルシーンはほんと熱かったです。他の能力も見ることができたし。

とは言えもちろんこの物語だけでも楽しめますよ。楽しめるんですけど、最後の展開とかはやっぱり今までのシリーズを見て来たからこそ、うおおおおってなると思いますので、できたら他の作品も復習してからをおすすめします。X-men映画全部に出てますけども。

劇中でも思いっきり登場するので否応無しに刷り込まれますが、西部劇の哀愁、みたいなものもありました。色々と重なってるんだなぁって見終わって感じます。

アカデミー賞でも脚色賞にノミネートされていましたが、確かに単純なアクション大作というだけでなく、ローガン最終章としてふさわしい、印象的な映画でした。

スターチャンネルにて吹き替え版を録画、視聴。

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動画はこちら
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