ライフ / 火星で発見された地球外生命体。6人の宇宙飛行士たちが観察する中それはどんどんと成長を遂げるが、ある日思いもよらぬ事件が起きて。ジェイク・ギレンホール、ライアンレイノルズ、真田広之ら共演で送るSFサスペンス。

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地球外生命体とのやりとりをテーマにした作品であると同時に、6人のクルーだけが乗った宇宙船という閉鎖空間の中でのサスペンスでもあるので、非常にハラハラドキドキ。そしてその「生命」が成長した時、まさしく「エイリアン」と呼びたくなる展開に向かって行って……。
『デンジャラス・ラン』のダニエル・エスピノーサがメガホンをとり、『デッドプール』シリーズの脚本チームによるオリジナル脚本を豪華共演で映像化。デップーのライアンレイノルズの他、ジェイクギレンホール、真田広之、レベッカ・ファーガソンら出演。
あらすじ
世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結し、火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査することに。まさに神秘としかいいようのない地球外生命体の生態に驚がくする彼らだったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻弄(ほんろう)され、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。


ほぼ事前情報なしに見始めたので「なるほど、ライフってのは地球外生命体のことのなのかー」ってあったかい気持ちで見ていたんですが、だんだんと成長して行ったライフが牙を向き始めてからの怒涛の展開に超びっくり。上記予告動画でも十分に伝わる通り、「エイリアン」X「ゼロ・グラビティ」と表現されるのも納得してしまう超ハラハラ系サスペンスでした。

最序盤こそ今触れたように各国から集まった宇宙飛行たちの日々の生活などをある種ドキュメンタリーチックに描写していくのでライアンレイノルズ扮するローリーの軽口(ちなみに吹き替えがデッドプールと同じ加瀬さんでした)だったり、それぞれに感情移入して見てきます。仕事への使命感もあるし、同時に地球からめっちゃ離れた場所での過酷な任務。地上では赤ちゃんが生まれて、パパになる、なんてエピソードもありますし。

ところが「神秘的だー」なんてみんな目を輝かせていたはずがが突如凶暴化。最初は飛行士の手を掴んで離そうとしない、っていうだけだったんですが、知能もめちゃくちゃ高くて、あれよあれよという間に観察キットから逃亡。頑張って隔離しようとする人間を出し抜いてやりたい放題です。もうこの辺りからの「明確な敵意」これが怖かったですね。劇中では敵と思うよりも、自分が生きるために必死で、その本能で邪魔になる人類を攻撃してるだけって推測されてますが、一切の迷いなく次々とやられていくのはマジで怖いです。
気がつくと画面に釘付けで呼吸を忘れ気味だったので、意識的に深呼吸して「落ち着けよ」って言い聞かせてました。同じく実験動物だったラット(ネズミ)のやられっぷりも含めてかなりのグロ、ホラーです。
生物自体は大きさもそこまでじゃないし、「火星人だからやっぱりタコなのか?」と思うようなフォルムをしてますが(実際はそういうこと思う余裕はあまりないです) 、ほぼ弱点がなく、追っ払おうとしても決して追っ払えないという状況もあってクルーたちの「なんとかしなきゃ」っていう焦りがこっちまで伝わってくるようでした。

鍵を無くした時のような「まだ本腰を入れてやってるわけじゃないけど、ぶっちゃけもうおしまいかもしれない」っていう感覚。予告の通り、絶望感の中でせめて「とにかく地球にだけは行かせてはならない」に変わっていく流れがすごかったです。

この手の物語だと主にふたパターンあって、「頑張りも虚しく人類は完敗。最悪の事態になる」か、あるいは「自己を犠牲にしてでもエイリアンの暴走を阻止する」だと思うんですが、そのどちらかギリギリまで読めないところがね、サスペンスとしては本当に最後まで気を抜けなくて良かったと思います。どっちだったかはここでは伏せます。お楽しみに。

閉鎖された空間でのハラハラドキドキが好きな人にはぜひオススメしたい1本、想像以上にのめりこめました。

スターチャンネルにて吹き替え版を録画、視聴。


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