「近キョリ恋愛」をはじめヒット作でおなじみの、みきもと凜によるコミックを原作にした青春ラブストーリー。いつも友人に囲まれ、学校中の人気者だが秘密のあるイケメンくんと、長い前髪で顔を隠し、挙動不審さでみんなから距離を置かれる女子がひょんなことから急接近。
中川大志、飯豊まりえ主演で描く王道胸キュン映画。
共演は葉山奨之、平祐奈、三浦恵理子、安田顕ほか。
あらすじ
長く伸ばした前髪で目を隠し、他人と関わることを避けてきた女子高校生のニノ。そんな彼女は、隣に暮らす同級生のキラに恋をしてしまう。とはいえ、イケメン男子で学校一の人気者であるキラに気持ちを伝えることなど思いも寄らないニノ。だが、あるとき彼女がキラの重大な秘密を知ってしまったことから、次第に2人の距離が縮まっていく。キラがいつでも笑顔でいられるよう、365日ずっと一緒にいることを誓うニノだったが……。(WOWOW番組詳細ページより)
予告動画で触れられている通り、キラの抱える秘密とは、心臓が悪いということ。ある日誰もいないと思って「生きたい」と泣いているのをニノが目撃しちゃうわけですが、そこでの大胆な告白をきっかけに二人の距離がグッと縮まって生きます。
僕はこの手の「人が病気、最終的には死んでしまう」系の映画は苦手なのでちょっと怖かったのですが、先に言ってしまします。キラくん死にません。ネタバレごめなさい。
全然タイプの違う二人がどんどん惹かれて、お互いの影響を受け合っていくという様子もいいですし、おそらく初めての彼氏?ということで張り切ったり戸惑ったりというニノの初々しさもよくて、本当にキュンキュンしました。アラサーの男が何を書いてるんだ、って感じですが、本当に可愛いです。特に中盤あたりでヤキモチを焼くシーン。実際にキラも思わず「可愛すぎでしょ」って漏らしてますけど、全力で同意しました。
キラの戦友である澪が、ニノがせっかく作ってきたケーキを「体に悪いから食べられないのに」(もしかして嘘なのかな?と思ったけど結局うやむや。本当なのか)と怒鳴った時くらいで、ありがちな「恋のライバルによる意地悪」とかもなかったですし、不快なシーンといえば序盤でニノが鳥女と陰口を叩かれたりするくらい?なのも良かった。キラと一緒にいるようになったり、前髪がなくなって魅力が判明したことで戸惑うクラスメイトたちの姿は見ててスカッとした気持ちになりました。
もちろん病気も一要素なので、緊迫感だったり深刻なシーンは多少あります。二人の将来を考える上での障害になったり、それが原因でキラは自暴自棄気味になります。ただ、予告動画でも少し映ってる海岸のシーンが男の友情的にめっちゃグッときますし、頑張れって思えたり、こちらも勇気をもらえる展開になっていくの思っていたほど不安で切なくて見ていられないってことはなかったです。
そう、矢部もすげぇいい奴なんですよね。最初こそなんでニノと?みたいな印象であれ、普通に仲間として認めてるし、途中から澪に猛アタックするイメージばかりでしたが、病気のこと知った時の反応だったり、上で触れた海岸シーンだったり、勘違いして突っ走った結果のナイスサプライズだったりとめっちゃ良かったです。回想としてキラとの出会いが登場しますが、そんなキャラだったのかと思わず吹き出しました。
ほかのドラマの影響か、なんかこう「弟キャラ」が似合う印象なんですよね。矢部を演じてる葉山くんて。
ほかの作品だったら最後の思い出に、みたいなことがあってわずかな時間だけどありがとうキラ君、的にしめるのを覚悟してたのですが、もうこの上ないほど素晴らしい展開で。ニノや矢部の思いが背中を押した結果、みたいなところで本当良かった。めっちゃ泣きました。
繰り返しになりますけど、やっぱりどちらか一方じゃなくて、お互いに影響をうけあうってのが良いですよね。秘密を抱えてた時点で、ある意味でキラもニノと同じくらい不器用だった。単純に主演の二人がカッコいいし可愛いしというだけじゃなくて人としても魅力的でした。
ツイッターでも書いたのですが、「中川君のイケメンぶり120点、飯豊さんの可愛さ120点。誰も死なないラスト1億点」的な、個人的に大満足の作品でした。
エンディングはデートで撮ったと思われる二人の自撮り写真がだーっと流れまして、そこもまた良かったです。
ちなみに「花のち晴れ」のオープニングで主要キャストが勢揃いするときに中川&飯豊コンビが真ん中で隣同士なのでこの映画を思い出してニヤニヤしてしまいます。
少女漫画ファン以外にも強くおすすめできる映画。
WOWOWにて録画、視聴。
動画はこちら
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