KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV / ゲーム「FFXV」とリンクする、もう一つの物語。魔法国家ルシスと、帝国ニフルハイムの戦い。移民であるニックスは、特殊部隊「王の剣」として国のために戦うが……。

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日本が誇るRPGの一つ、ファイナルファンタジー。その最新作15の発売前に、同じ世界観、ゲーム本編の前日譚的位置付けで製作されたもう一つの物語がこの「KINGSGLAIVE」であり、両方楽しむことでお互いを補完しあうようにな作りになっています。
国王レギスが治める魔法国家ルシスは長きにわたり帝国ニフルハイムとの戦争を繰り広げていたが、その侵攻がいよいよ過激になり、辛い決断を迫られる。移民出身でありながらも特殊部隊「王の剣」として活躍するニックスは、そんな王の思いを受け、国存亡をかけた戦いに巻き込まれていく。
全編CGアニメながら実写と見紛うクオリティであり、同じくCG映像作品FFVII ACでCGディレクターを務めた野末武志がディレクターを担当。脚本は長谷川隆。
主役の声を綾野剛が演じるほか、ヒロインに忽那汐里、磯部勉、山寺宏一、中村悠一ら共演。
あらすじ
神聖なクリスタルを擁する魔法国家ルシスと、そのクリスタルを狙うニフルハイム帝国の対立は、長年続いていた。ニックス・ウリックらルシス国王レギス・ルシス・チェラム直属の特殊部隊・王の剣は、ニフルハイム帝国軍の侵攻に抵抗。しかし、敵の勢いを前に王は王子ノクティスを政略結婚させ、首都インソムニア以外の領地を放棄する。そして、ニックスはインソムニアで王国の存亡を懸けた戦いに身を投じることになり……。(シネマ・トゥデイより)


やっと見れました。本編FF15は発売から少し経ってののちに購入し、全部ではないですがDLCも複数購入してプレイしてるのでそちらのストーリーは全部分かっているのですが、こちらはなかなか見るチャンスがなくて。例えばWOWOWとかでも放送されてたんですけど、この3年間で僕が加入してるタイミングではいずれもやってなかったんですよね。
「前日譚」というか、あくまで本編を補足する程度の内容っていう印象が強かったんですが、実際に見てみたらそれ以上の内容で、ちゃんと「1本の映画」としてきちんと製作されていますし「ニックスの物語」あるいは「国王の物語」としてめちゃくちゃ感情移入しちゃいました。もっと早く見ればよかった。

基本的には上記あらすじの通り強大な力を持った帝国ニフルハイムからの侵攻から国を守るために奮闘した様子が描かれいて、ゲーム本編では主人公である息子ノクティスが新聞とかニュースで知って「いつの間にそんなことに!?」ってなった、経緯が見られるという感覚。そこに王の剣であるニックスという男を主人公にしてるので、一兵士からの視点というものも同時に見られるっていうのが面白かったです。

ものすごい機械だったり、シガイと呼ばれるモンスターを従えて圧倒的な力でせめてくる帝国と、魔法の力でなんとか防ぐっていう構図はFFのみならずフィクションでもよく見る設定ですが、それをここまでダイナミックな映像で表現するとは、ってめちゃくちゃテンション上がりましたね。王の剣は普通の人間であるものの、魔法の力を借りて、各々の武器を前方に投げるとその位置まで瞬間移動できる「シフト」っていう技が使えるんですが、それをバンバン駆使して戦うスピード感あるバトルは本当に見応えありますし、ゲームでも実際自分で動かしてるんですけど、操作で忙しかったり、客観視点で見れなかったりで、改めてこのシステムのカッコ良さを実感しました。FF15独自システムというと複数の武器を空中で操ってお互い相手に向けるってのも魔法パワー!を感じて好きでしたね。

風刺までは行かないまでも、移民問題という要素を含んでいて、王の剣メンバーは祖国への想いを抱えつつも、国の部隊として戦います。その複雑な心境もこの映画の中で重要な要素になってて、揺れる仲間もいれば、ニックスのように最後まで未来のために戦うものもいる。FF15ゲームの拡張パックとしてマルチプレイ「戦友」というモードがあり、そちらでは自分で作ったキャラクター(アバター)で、王の剣の一人として戦うのですが、これが結構面白くて、僕自身も本編同様かなり遊びました。その中で「故郷の誇りに!」っていうセリフがあるんですけど、このKINGSGLAIVE見た後だと、より感情移入できる気がします。

そして先に触れた、特殊能力は「あくまで借り物」って要素がいいんですよ、ただの人間、だけど精一杯戦い抜く。ニックスは特に過去のトラウマっていう部分もあるんでしょうけど、必死さがこっちまで伝わってきてとてもカッコ良かったです。シフト攻撃のセンスが人並み以上にある、っていう点もまああるんですけど、そういう精神的な意味でものすごい主人公でしたし、だからこそレギスが託せたんだと思います。

後半になるとバトルシーンもものすごいスケールになっていて、特に魔法障壁というシステム(?) のダイナミックさときたら。ただ全体的な色合いとか、夜間ということもあって若干何が怒ってるかわかりにくいってのはあるかも知れません。ゲームやってて歴代王のビジュアルに慣れてると違いが見えてきやすいんですけどね。一方でシガイもかなりクオリティ高くて、本編に逆輸入されたもの、されてないもの含めてFF15テイストの大型モンスターが見れたのも良かったです。「ゆでだこ!」で同じみのあれにファイアっぽい魔法ぶつけるところは笑ってしまいましたし、やっぱり美女が好きなのか、とかね。

展開というかニックス、レギス共にノクティスの最後の決断にかなり似ているのでそこも少し「対になる物語」だったのかなと思いますが、最後の最後にFF15本編シーンに繋がる映像が流れたことで、きちんと未来が守られたんだっていう救いがあって良かったと思います。これは映画→ゲームの順番でやったほうが良かったかなーとプチ後悔。逆に言えばまた本編を一からやり直したくなるお話でした。書かなかったけど、指輪のこととか、本編では出番が少なかったヒロインの想いとか、父の覚悟とか、前述の通りより物語に深みが出る内容でしたからね。

ちなみに綾野剛さんの吹き替えは聴きやすく、たしか誰か芸能人起用してたんだっけか?ああ、綾野剛か!と調べてやっとわかるくらい。字幕表示させてたせいもあるかも知れませんが、聴き取れないってこともなかったです。


インソムニアは新宿というか都庁周りをモデルにしてるので、外国風なのに看板を含めどこか見慣れた街並みを美麗CGで楽しめるっていうのも見所の一つかも知れません。

レンタルにて吹き替え版を視聴。ゲーム本編プレイ済みでまだの方は特に、またゲームとか知らない、興味ないよって人でもファンタジー要素のある洋画として楽しめると思いますのでオススメの1本です。

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