タイトル通り、タイプの違う二人が敵対しながらもドタバタの中でチームプレーを発揮するおもしろバディもの。こういう風に余生を過ごすもの夢があるなぁと楽しく観れます。ヒロインはレネルッソ。
あらすじ
デューク(モーガン・フリーマン)は、富裕層が余生を楽しもうと集まる高級リゾート施設ヴィラ・カプリの総支配人。ある日、本社から上司のスージー(レネ・ルッソ)が送り込まれ、カウボーイのレオ(トミー・リー・ジョーンズ)が新たに入居したのを機にボスの座が危うくなる。ポーカー、ゴルフ、女性をめぐって自分と競おうとするレオにやきもきする中、デュークはかつて裏切ったギャングに現在の居場所を知られてしまう。(シネマ・トゥデイより)
吹き替えで視聴しましたが、主演二人がいつもの人たち(坂口芳貞/菅生隆之)なのでほんとぴったり。後者はメンインブラックというより最近は缶コーヒーのCMで誰もが耳にしてると思います。オリジナルキャストも、モーガンは欲望に忠実な陽気なおじいちゃん、ジョーンズはなんでもスマートにこなす老紳士って役柄でより魅力的でしたね。どっちも憧れるというか、すでに触れた通りこういう風に歳をとりたいなって思います。
「やっとデュークを見つけた!」みたいな形でなにやら刺客が送られる気配が序盤であったので、てっきりレオが送られた殺し屋なのかと思ってたのですが、上記予告動画で「命を狙われる理由」を説明している通り、彼はほんとにタイミングよく入ってきたただの新入りってだけ。まあ彼もまたある目論見があるのですが、それは置いといて、最終的に殺し屋と二人協力して立ち向かうことになっていきます。
総支配人権限を使ってかなりやりたい放題のデュークですが、観ている限りではそれがほとんど自分を含めた入居者みんなが楽しむため、って理由で、決して自分勝手な職権乱用ではないんですよね。だからみんなから好かれるし、このヴィラ自体ほんと幸せそう。設定的にみんなお金持ちで精神的に余裕があるのも関係してると思いますけど、ただただ楽しく過ごしてる。だから本社からやってきたヒロイン・スージー的にはかなりアウトな一方で、別に悪いことしてないよな、って思ってしまいます。ジョー(ニック・ペイン)という補佐役が一生懸命デュークをかばう気持ちもわかる。そうそう、結構この人になんでも頼んでて、しかもある程度仕事してるから何気に有能なのかも。
一方でレオは老紳士を絵に描いたようなキャラで、男から見ても惚れ惚れ。詩をそらんじたり、絵画を描いたり、いちいちカッコいいのですが、ヒロインスージーに対する想いが本気で、他の女性陣には割とさらっと対応できるのに彼女の前だけ緊張気味だったり、笑い飛ばせるはずなのにデュークからの挑戦を受けたりと純情っぽいところもグッときましたね。デュークは俺の色気で彼女を落として、監査も突破するなんて息巻いてましたけど、かなり早い段階からレオと相思相愛っぽくて、ぎこちないやりとりも見てて微笑ましかったです。
後半にかけて前述のデュークへの刺客が本気を出してきて、そこにそのスージーも巻き込まれたものだからレオも参戦。いがみ合ってた二人の男が手を組む展開は熱かった。二体の大きな恐竜のオブジェを見て「俺たちみたいだな」というデュークに対して無反応のレオっていう構図も面白かった。その辺も予告動画でわかる通り、「色々あったけど仲良くしようや兄弟」「うるさい、彼女のために力を貸すだけだ」ってスタンスなのが凸凹コンビって感じで好きです。まあ、口ではそう言ってるものの、ほんといい相棒なんですけどね。レオの密かな目的と、実際に過ごしてみて起きた心境の変化を吐露する場面とか、ある意味で二人の距離が縮まった感が出てて良かった。こういうのがバディものの醍醐味ですよ。
アクションコメディというジャンルですが、おじいちゃん俳優なので基本的には肉体そのものというよりはカーチェイスとドンパチが主なものでした。それでも緊迫感や迫力はありましたし、コミカルさを残しつつのハラハラで楽しめました。
そうそう、一応クリスマスの時期ってことで前編いろんなクリスマスソングが流れますし、ジョニーマティスという歌手が本人役で登場したりします。あとはエンディングに繋がるダンスシーンも良かったですね。全体的に陽気な雰囲気が流れてるので、そこも好きです。
これも肩の力抜いて気楽にみられるいい映画なのでおすすめ。
WOWOWにて吹き替え版を録画、視聴。
ベスト・バディ [DVD]
posted with amazlet at 19.05.30
Happinet (2018-11-02)
売り上げランキング: 60,334
売り上げランキング: 60,334
動画はこちら
この記事へのコメント