外海良基によるコミックを実写化したシチュエーション・スリラー。気がつくと手錠をはめられ、様々な動物のマスクを被せられ密室に閉じ込められていた7人の男女。目の前のモニターに映し出されたのは、制限時間内に誰を処刑すべきか「投票しろ」というものを含めたいくつかのルールだった・・。
瀬戸康史、有村架純、佐藤二朗他共演。極限状態の人間たちのとる行動とは。
あらすじ
何者かによって、脱出不可能な閉ざされた空間に連れ去られてきた7人の男女。意識が回復した彼らは、オオカミやライオンといった動物のマスクを装着された上に、毒薬を投与できる手錠を掛けられていることに気付く。やがて、それぞれが傲慢(ごうまん)、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、大食、色欲という七つの大罪を背負っているとして、あるゲームを課せられる。それは制限時間内に互いの素性を見極め、罪が重いと判断した者を投票して死刑判決を下すという異常なものだった。(シネマ・トゥデイより)
死刑と書かれるとおどろおどろしいですが、手首に刺された針などから毒薬が入り、数秒もがいて生き絶える形で、序盤に至っては動物のマスクがあるのでほとんど直接的な描写はありません。そのためいわゆるデスゲーム系映画であるもののグロは抑え目。
ストーリーの主人公としては"憤怒"のオオカミ(瀬戸康史)が中心となっていて、最序盤から「全員が自分に投票して無効にしてやり過ごそう」と提案するものの、自分勝手な他の参加者たちは従うはずもなく、って感じで一人また一人と死刑判決が下されていきます。
それぞれが七つの大罪に当てはめられる罪を犯しており、それについてモニターに映し出され他の参加者も知ることができる仕組み。それと話し合いの様子でどんな性格の人物かはある程度わかるのですが、1時間16分という短さと前述の通りサクサク進行して行く関係で、やはりオオカミ、ライオン、クマの3人がメインになっていきます。キャストとしても有名どころですし。
特に面白かったのは、正義感に熱い男だと描かれていたオオカミと、冷静に物事を進めようとするクマ、そしてか弱い女性というイメージを出し続けていたライオンが本性を出し始める終盤。なんとかゲーム主催者側を出し抜いて投票をすることなく脱出を試みるのですが、「誰に票が集まるか」の繰り返しになってきたところでまた別のハラハラがあって良かったです。
それにほとんど全ての映像が、監視カメラごしの映像というのも新鮮。動物マスクの額の部分だったり、密室のそこかしこに仕掛けられたカメラだったり。リアル感を出すためか適度に揺れたり映像が乱れる演出もあります。最終盤でそれにも意味があったことがわかってうまいと思いましたが、ずーっと画面がくらいので苦手な人もいるかも。
恥ずかしながらこの映画の存在を知らなかったのですが、Netflixにあったので視聴。デスゲーム好きな方にはオススメです。
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