ジョン・ウィック：チャプター2 / キアヌ・リーブスが「ガンフー」で魅せる最強の復讐者の物語第２弾。足を洗いたいのに家を爆破され再び仕事を受け、理不尽にもNY中の殺し屋に狙われることになってしまうが……。: 映画感想.net ～映画ファン「きよ」のオススメ作品紹介～

2019年01月17日 19:00

ジョン・ウィック：チャプター2 / キアヌ・リーブスが「ガンフー」で魅せる最強の復讐者の物語第２弾。足を洗いたいのに家を爆破され再び仕事を受け、理不尽にもNY中の殺し屋に狙われることになってしまうが……。

ブギーマンと恐れられ、数々の伝説を残した凄腕の殺し屋ジョン・ウィック。引退し仕事からは遠ざかっていた彼だが、復讐のために再びその実力をはっきする事に。その前作からわずか5日後の出来事が、この「チャプター2」。かつての知り合いから仕事を打診されるジョン。それを断ると、なんと家を爆破されてしまう。しぶしぶ依頼を受け完遂するも、今度はその出来事を発端に彼に賞金がかけられNY中の殺し屋から狙われるはめに。
銃撃と格闘を組み合わせたスタイリッシュアクション「ガンフー」が今回も第迫力。圧倒的な力を持つ彼でもなお絶望的な状況。どう切り抜ける？
新キャラクターとしてローレンスフィッシュバーンやルビーローズらが登場。
あらすじ
リベンジから5日後、伝説の殺し屋ジョン・ウィック（キアヌ・リーヴス）はイタリアンマフィアのサンティーノ（リッカルド・スカマルチョ）から新たな殺人を依頼される。殺し屋稼業から足を洗い静かな生活を望むジョンは断るが、サンティーノによって思い出深い家をバズーカ砲で木っ端みじんにされてしまう。さらにサンティーノに7億円の懸賞金をかけられ、世界中の殺し屋のターゲットとなり……。(シネマ・トゥデイより)

映画は大きく分けて２パートで構成されていて、まずは「制印」という約束を果たすためにサンティーノの依頼を受けてイタリアを舞台に戦う前半と、NYを舞台に絶望的な状況で向かってくる殺し屋をひたすら倒し続ける後半パートという感じ。どちらもとても見応えがありました。

今回もできた「コンチネンタル・ホテル」コインを使って色々なサービスが受けられるわけですが、依頼を遂行するために準備していくシーンは本当にワクワクします。特にジョンの仕事着はスーツなので、その仕立て屋とのやりとりもグッド。どう観ても高級店なのに、防弾仕様とか穏やかじゃない単語が飛び交うのが笑えます。もちろん王道の「武器(銃・ナイフ)」選びもテンション上がります。全体的に「おかえりなさい」という雰囲気があって、直接的には描写しないものの現役だった頃の彼はどんな感じだろうとか想像を掻き立てられるのが良かったです。今でも十分容赦ないけど、もっとヤバかったのかな、とか。

R15指定だし題材が題材なのでバンバン死んでいくんですけど、この前半パートのメインである「サンティーノの実姉」の最期は割とショッキングな映像で、下手なドンパチよりも目を背けたくなりました。生き様としてはカッコいいんでしょうけど、なんかこう生々しすぎてね。ジョンの仕事はほんと淡々と決着つけていくのであまりグロさは感じないんですけどねー。こういうのとか、あとは鉛筆突き刺す、とかは個人的に苦手かも
。どこかで想像しやすいからかなー。

建物の構造を念入りに確認してたので予想はできましたが、大規模なバトルは見応えありましたし、なんかFPS/TPSゲームぽさを感じました。ああいうステージありそう。あまりにも圧倒的な戦いなので、階段転がるところは地味にダメージありそうだけどキアヌ大丈夫かな、とかそういうことまで考えちゃいました。

そこであれ？まだ半分くらいだぞ？って思ってるとそこからがまた凄かった。理不尽すぎない？って思いますが、一転して命を狙われる立場になってしまうジョン。この「賞金首」システムをはじめ、「主席連合」とか前述の「コンチネンタル・ホテル」とか、殺し屋のネットワークが垣間見えるところも魅力ですよね。実際にあるのかな？とワクワクしてしまう。

ニューヨークが舞台なのですが殺し屋たちもバラエティに富んでいまして、力士っぽい力自慢タイプがいたのもニヤリ。人が行き交う駅で澄まし顔でお互い打ち合うところとかめっちゃシュールでしたし、揺れる電車でのバトルも日常と非日常の融合で面白かった。そりゃああいう反応になるよなぁって。

ボロボロになったジョンが頼った人物もこれまた二ヤリな人選で、マトリックスでの共演を思い出して懐かしくなりました。キングの素性とか、二人の関係性もそうですが、最終的な行動がちょっと意外でしたね。予告動画の「銃を渡せ」がイメージと違ってました。

最後は美術館での直接対決ですが、ルビーローズ扮するアレスという殺し屋とのバトルもありましたし、展示コースの一環でいくつも自動ドアがある場所や、鏡だらけの部屋などそういう特殊な空間も戦いの良いスパイスになってて面白かったです。ラストといっても20分くらい戦いっぱなし。あの状況で大丈夫なのか？と思わせてちゃんと無双していくジョン・ウィックは本当バケモノ。
アレスが手話で話すという点以外にもキャラが立っていて、何よりかっこいい女性なので次回も楽しみです。どう観ても再戦フラグが立ってました。

綺麗に決着がついたかと思いきやそうは問屋は下ろさず、依然としてピンチが続いていきそうなジョン・ウィック。その3作目もめちゃくちゃ期待しておりますが、最後のやりとりを含め、戦友ウィンストンとジョンとの関係はグッとくるものがありました。

スカパー！でも録画してありますが、Netflixで配信開始されたので吹き替え版を視聴。