地獄の花園 / バカリズムが脚本を手がけたヤンキー女性を主役にしたコメディ。ごく普通のOLの直子の職場では日々派閥争いで喧嘩が絶えなかったが、中途採用の蘭が強すぎて環境が一転。しかも何故か二人は友達になって。永野芽郁、広瀬アリスら共演。

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バカリズムによるオリジナル脚本を、「かもしれない女優たち」でもタッグを組んだ関和亮がメガホンをとって映画化。仕事をしながら戦いに明け暮れ派閥争いに忙しいヤンキーOLたち、そして巻き込まれていく主人公を漫画さらながらの展開で描写。女優たち入り乱れる乱闘や、カリスマ同志の迫力バトルも見もの。
ごく普通のOLの直子の会社では、ヤンキー女性が多数おり、仕事の傍ら派閥争いが日々勃発していた。そんな状況を変えたのが中途採用で入ってきた欄。彼女の強さは別格で、拮抗していた3人の幹部を次々に撃破。当然会社のトップに君臨するが、妙な縁によって直子と蘭は親友のようになっていく。住む世界は違いつつも友情を育む二人だが、噂を聞きつけた別の会社のヤンキーらにつけ狙われ、直子が誘拐されてしまう……。
永野芽郁主演の他、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、森三中大島、小池栄子や室井滋共演。さらには女性という設定で遠藤憲一らも参加。
あらすじ
26歳のOL田中直子(永野芽郁)が働く職場は一見平和そうだが、裏では派閥争いのためOLたちが日々けんかに明け暮れていた。ある日、カリスマヤンキーの蘭(広瀬アリス)が中途採用されたことをきっかけに、彼女たちの会社は全国のOLから標的にされてしまう。やがて、直子はOLたちの頂点を懸けた抗争に巻き込まれていく。(シネマ・トゥデイより)


劇中でも「ヤンキー漫画かよ」って何度もセルフツッコミしてますけど、ほんとにジャンルとして確立された王道をきっちりなぞるような展開になってるので何かしら読んだことがある人はそれだけで面白いです。なるほどそこにOL要素を入れてきたのか、って感心しちゃった。強い人間が途中から現れて、勢力図が変わる。そしてその影響で遠いところからも因縁つけて狙われるようになり……って結果、どんどんインフレしていくんですよね。で、最初敵対してた奴らもより大きな敵との戦いに参戦してくれる。

だから菜々緒さんはじめ最初から存在してた3派閥のトップに関しては事前情報で出ていたよりは出番は少なめですが(広瀬アリスに速攻やられるため)タイプの違うヤンキーって感じで流石の存在感でしたし、後半は主人公たちに加勢してくれてすごくカッコよかったです。予告でも使われてますが、ギャグシーンとしての見せ場もありますし。

バカリズム脚本なのでユーモア要素もかなりあって。そもそもそも設定以外にもシュールな笑いが多々ありますし、本人も数回同僚として登場。男性社員はヤンキーの戦いには気づいているんだろうか??とかね。遠藤憲一さんたち3人の俳優が女装して、劇中だと女性として暴れまわってますが、昨今のポリコレ的に大丈夫か?と一瞬よぎってしまう。要はオネェとしての面白さなのではとか、冷静になってみると男性が女性をボコボコにしてる図だからね。逆にいうとそういうのをギャグとして頭空っぽにしてみれる映画ということでもあるんですけど。

予告動画でもチラッと見えちゃってますけど、半分くらいから急展開が起きてそこのひねりもよかった。永野芽郁が「殺す」なんて叫んじゃってますけど、実はこの人もめちゃ強かったのです。思えば公開前後の特番とかで戦ってるシーンをチラッと見たような覚えがあるんですが、すっかり忘れてて普通にびっくりしちゃった。ギャップという意味ではここが映画一番ですよね。可愛らしい女の子が、猫パンチしてくだけでどんどん強面ヤンキーを倒していく。アクションとしての説得力は広瀬アリスに軍配が上がりますが(強そうだった)、無双っぷりは直子の方が圧勝。まさに漫画級の強さです。

その後の日本一のヤンキーOLとの対決や、宿命のライバル同士の決着はそれこそドラゴンボールって感じの規模になっていって面白かったし、「人間超えてるね」ってギャラリーが若干引いて見てるのが余計にツボでした。エフェクトがマジでアクション映画のそれだし、本人たちが真面目にやってるからこそ笑えてくる。前から書いてますけど、馬鹿馬鹿しいことを大真面目にやるのは個人的にツボなんですよね。コメディエンヌとして元々うまいと思ってた小池栄子さんのカリスマオーラがすごかったです。

決着の前に修行シーンがあるのもナイスで、完全に「ベストキッド」の世界観。なんで服の色が変わってるのかと思ったらそういうことだったのね、という丁寧な伏線回収もありつつの、師匠さんの意外な繋がり。血縁とかジャンプの世界。ああ、他にも友情努力勝利って完全にジャンプだこれ。改めていいますけど男性も十分のめりこめると思います。

予告の冒頭に出てくる恋愛要素を最後の最後のオチに持ってきたり、締め方も非常に爽やかでしたし、キャスト陣が生き生きと演じてるのがわかって満足感がありました。肩の力を抜いてニヤニヤしながら見れるタイプの映画でしたし、良くも悪くもバカリズムさんのセンスが光る作品だな、と。何も考えず笑いたいかたにぜひおすすめしたい映画。

WOWOWにて録画、視聴。

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