ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第31話 (2025/12/18) / メリル奪還チームは一応危機を脱したものの、ジョディオたちはキーウエストのスタンド能力に苦しめられ、頼みの綱の溶岩を奪われてしまう。

前回までは……。
懇意にしているドクターを呼び出し、負傷についての治療の目処がたったメリル奪還チーム。またルルちゃんもレムチャバンと仲違いし決着が。いっぽう社長の元から離れ溶岩の力で富を得ようと動き出したキーウエストによってジョディオチームは苦しめられ、ヨコハマに扮していたチャーミングマンもかなりの痛手をくう。溶岩を奪われ、スタンドに逃走されつつあるが……。
本編のネタバレを含んだ感想です。



先月の感想はこちら

ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第30話 (2025/11/19) / FBIまでも巻き込み、キータンの能力で溶岩を奪われつつあるジョディオチーム。一方アジトの地下では仲間割れが起きて……。

http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/JOJOLands030.html




#031 ウエスト・エンド・ガール その2

のちほど最下部のウルトラジャンプ表紙とコミックス7巻を見比べて貰えばわかりますが、今回もテーマを揃えていますね。別に蛍光色ってわけでもないのに、ジョディオの青緑が暗い背景の中で光るような映えるカットでどちらもかっこいいです。

トビラ絵は粒々、ドットで描かれたそのジョディオが印象的ですが、いわゆる「スマイリーマーク」をパロディした画像で、煽り文とともにこれからの勝負、いやひいては9部全体を暗示してます。最終的に頂点にのぼりつめるのなら、「最後に笑う」のは当然彼しかいない。うっすらと5部オマージュがそこかしこにあることからも結末はもう誰の目にも明らかですよね。その過程を一緒になって楽しめるから、毎月ジョジョランズほんと面白いです。

ジョディオの作戦と、判明する「本体」
ページをめくって、「あ〜ボールなのか」と扉絵の意味をあらためて理解。前回からのキーワード「排水溝」ですが、船上にそなえつけられたプールにボールが浮かんでるんですよね。さっきのジョディオはそれを使って描かれてたのか(笑)
冒頭見開き2ページはドラゴナによるジョディオ評とでもいうのか、めちゃくちゃ文字たっぷりで独白がみっちり書かれてるので驚きました。僕この二人の関係すごく好きなんですよね。(フィクションにおけるステレオタイプの)「サイコパス」的なところがあるジョディオですが、すぐに彼の描くビジョンが理解できなくても、そこに恐怖があるわけでも、排他的な態度をとるわけでもない。弟のやることなら絶対大丈夫っていう信頼がある。自分とは違うタイプだと分かった上で、彼個人を尊重し、リスペクトしてるのが伝わってくる。
つい最近スマホゲーム?の企画でジョジョ各部のコンビについてネットで話題でしたが、親友とか戦友、みたいなのとはまたちがって、姉弟(兄弟)っていうこの9部の組み合わせも尊い。
逃げられないようにするには排水溝を塞ぐんだろうな、とは思いましたが、このボールをつかって塞ぎ、同時に攻撃にも転用するのは鮮やか。「わざと隙間をつくる」っていうのは逃げ足の早いスタンドには効果的。たんたんとドラゴナにすべきことだけを伝えてそれがバチっとハマってうまくいくところもカッコいい。
でもそう簡単にはいかないのがジョジョ。勝ったと思ったらキーたんがすぐ近くにいたのは超ビビった。ブチギレてるのが怖すぎるぜ。戦ってるんだから当然とはいえ、スマホで躊躇なく殴ってくるのが容赦ないし、さらっと「あたしのレムチャバン」って言ったのキュンとした。

形勢逆転追い打ちをかけるキーウエストとまたもや傍観者のアッカハウラー
このやりとりを遠くで見守りつつ「あれってもしかして溶岩じゃね?」ってなってる社長の温度差がなかなかシュール。まだキータンは普通に部下=自分の味方だと思ってるだろうし、敵であるジョディオたちを排除してくれてるから脅威を感じてないんだろうけどあんたも結構まずい状況なのにね。
このキーウエスト戦のサブタイトルや7巻のコミックスタイトルにも使われている「闇に潜む者たち」というワードはキータンの思想を色濃く表していて、今彼女が(おそらく金で)社長についてるのは抜きにしても基本的に「悪を許さない」タイプの弁護士なのがよくわかるし、彼女の中に厚生とかはなさそう。すごい偏見・差別意識がありますよね。いわゆる日陰ものは一生ふさわしい場所でいろ、みたいな。隙間に入り込むスタンドなのに、隙間から侵入しようとしてくるものを毛嫌いしているという皮肉っぷり。二人とも一気にピンチになるのは怒涛の展開だし、押しつぶされたジョディオの眼球とかけっこうやばい感じになってないか……?
でもここからもまた彼の冷静でクレバーな作戦が炸裂して、見事スタンドを"捕獲"したのは気持ちよかった。この能力にはけっこうな話数くるしめられたし、目障りな害虫を叩き潰すようなキータンの精神そのものっぽくてダメージすごかったですからね。最後は生殺与奪いっさいをドラゴナに握られて、あえなく本体ごとリタイア。なんとなくエンプレスを思い出した。
寧波もそうだけど、9部のやられ描写なかなかグロいな。

激闘の末、対峙する社長。
ここまでを見守ってきた(?)アッカハウラーがいよいよ本格的に話に加わってきますが、キータンがいまわに叫んでた通りこの場において女ディオたちが社長の「敵」であると明確にばれてしまったわけで、むしろここからがピンチなんですよね。それでも落ち着き払ってるし、お互い言葉で冷静にやりとりしてるのがすごい。世間知らずに見えてたけど、闇雲に攻撃してこないだけちょっと社長も成長してるように見えるから不思議。ほんとにラスボスなのかな??
ジョディオがことこまかに全部話しちゃうから、劇中キャラ同様においおいってツッコミ入れたくなるし、「よこせ」って社長もストレートすぎるし一触即発の雰囲気なのにどこか笑いたくなっちゃいました。ジョディオの中にすでにビジョンがあるのか、あるいは単にこれまでのことから溶岩パワーを信じていて、「手放さない限り勝てる」という確信なのか。まったく物おじせずにその社長と渡り合ってるのは頼もしさがありますし、同時に我々凡人にはそこまで煽って大丈夫なの?って不安もある。
ピタゴラスイッチ、わらしべ長者、めぐりめぐってサインする流れになるんでしょうが、全然読めなくてワクワクしますね。ここでジョディオの要求をのむことが唯一社長にとって首の皮一枚つながる、とかになるのかな。そういえば犠牲になったFBIのこともあるしなぁ。

自信たっぷりのジョディオの顔で、今年のジョジョランズも読み納め。一応3人の刺客についてはこれで決着ついたことになるのかな。今回はバトルそのものも見応えありましたが、冷酷、あるいはとことこん合理的でクレバーなジョディオの主人公としての魅力がたっぷりと出ていて、ますます好きになりました。カッコいい。
そういえば彼らのもっている溶岩が若干くずれはじめて、崩壊の危機みたいな要素は今後もいきてくるのか?時間経過というよりもやはりあまりに莫大な富が近かったからなのか?火山にいって別の溶岩が出てくるフラグかなと思ってたんですが、水中でも無事だったので(笑)
まあ今後は社長のもっている十字架も重要アイテムになりそうだしなー。ここで決着ついて退場っていうのはまずないですから、この洋上での長かった駆け引きがどう着地するのか、まずはそれを楽しみにしたいと思います。
来年はSBRのアニメもくるしね!

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