アッカ・ハウラーの土地を手に入れようと動き出したジョディオチームらを襲う二人の資格。片や体の中を巡るバグに侵され、片や銃弾の雨をかいくぐって逃げ惑うメンバーだったが、ジョディオの一滴の雨粒によって勝負は一瞬で決する。相棒がやられたことで戦意喪失、はれて全員が危機を脱したのただが……。
本編のネタバレを含んだ感想です。
ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第20話 (2024/11/19) ネタバレを含む感想。/ 1人で刺客と戦うことになったジョディオ。弾丸を雨粒のカーテンで遮断し逃げ一方の彼を、まるで狩りのようにボビーが追う。
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#021 HOWLER社不正疑惑
ヨコハマ部長になりすまし、着々とすすむ下準備
いきなり眺めのいい部屋で社長みたいにくつろぐヨコハマ部長のシーンから始まったから、仲間に引き入れたとしてもこの人ずいぶんいい環境にいるなーって羨ましがってたんですが、チャーミングのマンの変装とはね。思い返せばパコになってたわけだし、単純に監視カメラ対策の変装だけじゃなくて「なりすまし」にも有効なのか。つくづく犯罪チームとしてのポテンシャル高いなー。というか奥さんとのやりとりも地味にギャグ路線で、たとえばSBRの大統領夫人もそうだけどジョジョの「奥様キャラ」って強烈だよね。同時発売のジョジョマガジンでも女性キャラに対する特集記事がありましたけど、やっぱり双子の妹たちとか、奥さんとかから影響うけてるのかな。
でも机に飾ってある家族写真とか普通に幸せそうなんで、ヨコハマさん悪人じゃなさそう。わずかなやりとりだから断定はできないけど、部下からも疎まれてる感じしないしね。チャーミングマンが言う通り、有能な銀行員。本人そのものの知識も今度役にたっていくのかな?
歴代の頭取?の写真の前でピースするところ笑った。うさぎほどじゃないけど、この人も意外にお茶目なんだよなー(笑)
カリスマ溢れるボス、メリルによる状況整理
場面代わり、ブティックでの今後の作戦会議になって一気に空気が変わるところも読んでて気持ちよかった。11歳の子供とはいえ殺されかけてるし、ウサギがキレる気持ちも少しわかるわかるけど、それ以上にメリルからの圧がすごい(笑)。みんな悪人チームだし、ルルちゃんのアウェー感にこっちまで心細くなってくるし、持ってる情報を出さなければ文字通りの用済みですからね。いわゆるクソガキというか、生意気全開だった頃の彼女が想像できないくらいしおらしくなっちゃって。バグズは生物相手なら結構凶悪すぎるから、もしかして全面に立っては戦闘しない方向かな?
ジョディオたち、ルルちゃん双方の話を聞いて、ハウラー側の立場に立って物事を見る。しばらく逡巡した後の「良し」という一言は「ベネ」のセルフオマージュですごく好きです。ジョディオ姉弟に声をかけてくれた回想あたりからさらに魅力が増えてたけど、犯罪組織のボスとしてのカリスマの高さがUPしてて痺れますよね。それこそ今年は『地面師たち』が大ヒットしましたけど、良いチームには良きリーダーが不可欠。
ちなみにジョジョランズ連載開始から、これまでの感想でも「ケイパーもの」って表現を使ってきましたが、ジョジョマガジンの9部紹介記事でもその単語が使われてうれしくなりました。いいよね、ケイパー作品。
ミッションのタイムリミット、それは7日間
X(旧Twitter)でジョジョの感想などをやりとりしてくれる相互さんが「5部も1週間程度」って言及していてハッとしましたが、あらためて調べたら実に8日間の出来事。めちゃくちゃ濃いんだけど、これからの9部もその様相になっていくって荒木先生なりの宣言みたいなものですよね?もう期待しかないよ。そもそもここまですごくテンポ良く進んでくれて、リアルタイムで雑誌で追いかけてる身としてはもう楽しくてしょうがないんだけどさ(笑)
メリルが相当に場数を踏んできたと言うのか、只者じゃないオーラ出てましたがジョディオチームが置かれている立場を説明するときの、相手がもはや「暴力を通貨にする」って表現がカッコよかった。闇の世界でそれなりに上の立場で居続けるんだもの、血生臭いやりとりもしてきたんでしょう。それに後がなくなった人間のなりふり構わない行動っていうのは想像を超えてくることを知っている。向こうが躍起になって、でもアドバンテージはこっちにある今、一気にカタをつける。『7日間としよう』新たなミッションがじまるワクワクと緊張感がこっちまで伝わってきた。
ビビってるルルちゃんとの温度差よ。というかウサギも完全になじんできたね。
アッカ・ハウラーに突きつけたれた非常な現実と、部下3名。
やりたい放題の状況から、一気に転落しつつあるアッカ・ハウラー社長。能天気に出汁を飲んでましたが、マスコミに囲まれてようやく現実がみえてきたかな?手のひら返して住民たちからも詰め寄られる姿はすごく風刺的だし、インフラを任されてた会社に裏切られたと知ったらこうなるよなーってリアリティを感じます。悪態つきながらなおも他人のせいにしている姿は相変わらずの小物感。でもスタンド使いなのは確定だしなぁ。それこそ「ハウラー家の血」じゃないけど、追い詰められて覚醒しそうな気配もある。
そして駐車場で彼を待ち構える新キャラ3人、これさ〜濃すぎだって。弁護士さんだけはまあ、普通っちゃ普通の格好してるけどさ、他の2人よ。もうめっちゃ強いのバレバレって感じ。
よくミームで「誰々がやられたようだな」「あいつは我ら四天王の中でも最弱」みたいなの見かけるけど、完全にそれを思い出した。ボビージーンらと共に社長からの仕事を受けてた3人は、彼の弔いという意味でも、社長からの新たな指令という意味でも今後ジョディオたちの前に立ち塞がってくる。これも5部を連想しますよね。
怯えているもの=敗北する
3人のうち、はやくも一人目のスタンド能力(?)が早くもお披露目されて、これも嬉しいサプライズ。線虫によって、近くにいる「怖がっている者」の場所を特定するという能力。これ、エアロ・スミスに似てますよね。そこにペイズリーパークとかのアレンジ。これ言い切ったということは激しい感情どれでもいいわけじゃなくて、やっぱり恐怖限定なのかな。それにしても追跡特化型で強い。レムチャバンは警察官ってことですが、しごとにも絶対活かせるやつ。でもこの場合の怯えてるのはアッカ社長本人。『ラスボスはどうどうとしていてください』これお金で従ってるけどかなり舐められてない?(笑)
「怯えているものは敗北するもの」って言う表現もすごく印象的で。少し違うけど、ジョンウィック(キアヌ主演の映画)も背中にFORTIS FORTUNA ADIUVATは「幸運は勇者に味方する」って刺青をいれてるんですよね。怯える負ける、勇気があると勝つ、みたいな感じで、ブタとシャケみたいだなぁって思いました(?)
それにしても主に解説してるのがキーウェスト弁護士だから、この3人の中ではリーダーポジションっぽいですよね。てことは戦うのは最後か。さらにしれっと「ラスボス」ってワードが出てきました。メタ的なこと言うと、この漫画の、ジョジョ9部のラスボス=社長って意味でも良さそうだけど、そうなるとまだ倒してない敵は今回の新キャラ入れて4人にだけ。テンポが早くて良いけど、同時に終わらないでーって思っちゃうから、まだまだ刺客に登場してもらいたい気持ちもすごくある。今はまず3人がどのような死闘を繰り広げるのか、それを存分に楽しみますけどね。
パコだけ面が割れてしまってましたが、そのフラグはまだ残ってるようで。次回で接触してくるのかな。大企業を相手にした大規模な取り立て。来年からの新章が楽しみです。
ということで前回一段落してからの、新キャラ多数登場で勢いそのまま突っ走る21話はまたしても面白くて、ページ数以上に中身が濃かった。主人公犯罪チームなんだけど、やっぱりチームで何かに挑むのはワクワクしますね。敵味方みんなキャラが立っててほんと最高です。
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