治療に訪れた病院にてジョディオたちがタブレットを操作し、ハウラー社土地差し押さえが承認された結果、やりたい放題だった社長アッカハウラーの元に銀行があらわれ貸付金全額回収を宣言。急激な金の流れに溶岩の存在を感じ取った彼は、ボビージーンとルルちゃんへ改めてジョディオたちを始末するように指示を送る。一方でウサギを苦しめる病巣を特定するためMRI利用を目指して病院にやってきた彼らだったが、その動きを読まれボビーの銃弾に襲われてしまう……。
本編のネタバレを含んだ感想です。
↓前回
ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第17話 (2024/7/19) ネタバレを含む感想。/ ドラゴナの肉体に入り込んだものを退治でき、続いてウサギを治療するためにチームは病院へ。一方攻撃してきた「本体」も判明し……。
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#018 あの娘のバグズ・グルーヴ その3
チームを襲う"超低速弾"とわがままルルちゃん
扉絵はこのまま単行本の表紙になりそうなボビージーン＆ルルちゃんという敵側コンビ。前回ラストの射撃準備からのくだりはすごく痺れたので、かなりキャラが立ってるこの二人とても魅力的です。
その攻撃、1回の射撃音のはずがとつぜん大量の弾丸がジョディオたちを襲い、しかも超ゆっくりと体にめり込んでいく。どんな能力かはわかりませんが、打った直後に自分は身を隠しつつ確実に当てるっていうの暗殺向き。これ先月の感想にも書いたかもしれません。
ゲームでいうタンク役というのか、大部分をパコが受けてくれたからそこまでのダメージはないのかな？っていう楽観視してたんですが、甘かった。たしかジャイロが皮膚を硬化したりしてたし、能力で弾いたりできないかなーなんて思ってたんですけどね。
スムースオペレイターズで移動させたり、チャーミングマンは砂化してやりすごしたりかなりギリギリ。ジョディオなんか思いっきり頬っぺた貫通しちゃって痛そう……。
彼らを追い詰めてるボビー＆ルルちゃんコンビ、能力の相性は良さそうだけどきっかりビジネスライクで、「娘になりたい」っていう彼女に対して「付き合いだから買ってやったんだ」って冷たく突き放すの面白い。典型的なクソガキムーブだってのもあるけどもし娘なら『ケツッペタを蹴り飛ばすぜ』っていうのも(笑) 2回言うし。案の定、泣いちゃうルルちゃん。これ嫌われたくなくてちょっとずついい子になるパターンもあるかな。
でもアッカ社長は溶岩の回収をルルちゃんだけに指示してるから、ボビーはこの人ともビジネスの関係なんだろね。
二人の「追っ手」とMRI
明確に自分たちを狙ったことから、病巣とは別の敵がこの場にきていることを察知するジョディオたち。向こうが焦ってるなら逆にこっちが上手く行ってる証拠というのは理屈ではわかるけど命狙われたこの状況で冷静に分析できるところがクレバーだよな〜そしてなんか頬っぺた触ってるなと思ったらどこから糸だして自分で穴をふさぐように縫っててめちゃくちゃ笑いました。
自分を治すためにスタンド能力でMRIをつくるウサギ。これも前に触れたと思いますがどこまで複製できるんですかね？あまりにも複雑な機構は〜みたいなのネットの感想で見た覚えもありますが、このレベルができちゃうとなるともう「漫画的表現」で納得する領域かな。荒木先生のさじ加減でなんでもできると考えておきます。
相変わらず脳へのダメージで支離滅裂になってるウサギ。でも確実に画像は撮れているみたいだからもうすぐかもね。磁力でアタフタするドラゴナと冷静なチャーミングマンの温度差がシュール。
こんだけ強調するのはもしかして銃弾とか銃を無力化する布石なのか？鉛玉ていうくらいだから弾丸そのものはくっつかないよね？でも調べたら銅の合金で表面をコーティングしてるのもあるみたいだし。
降りてくる刺客。気づかないパコ
死んだかどうか確かめにジョディオたちのフロアにやってくる二人ですが、さっきのやりとりじゃないけど「父と娘」あるいは「祖父と孫」みたいな関係性に見えて病院にいても違和感ないのもずるいよなー。こんな組み合わせが刺客とは誰も思わない。ちょっと前のシーンでパコだけが本名バレしていて、一人で彼らとすれ違うわけで。死亡フラグじゃないよな？？って不安になってきます。
でも不安なのはルルちゃんも同じで、倒したと思ってたのに全員無事なのは予想外だったもよう。自分のバグを一体倒してるからスタンド使いだとは思ってただろうけど、チームの力をみくびってたな。エレベーターの乗り降りで一瞬の会合と、おなじみ「ゴゴゴゴゴゴ」の擬音。めっちゃドキドキしちゃう。
※かなり野暮なツッコミですが、エレベーターをおりた直後とページめくって以降で二人の並びの左右が入れ替わってる。背中に隠すように銃をもってたから、しまいながら体制を変えたんだと思いますけど唐突に逆になってるように見えちゃいました。
孤立し攻撃を受けるパコ、流れ弾で退場する銀行員。
発射音で気づいたときはすでに遅い。「ひとりずつ確実にしとめる」の言葉通りエレベーター内で孤立してるところを襲われるパコ。とっさに壁のいたで防御しまくりますが果たして。敵の正体が分かったのに、それを仲間に伝えられないっていうのも王道だけどもどかしいですよね。まあジョディオなら違和感に気づいて冷静に攻撃できそうではあるけど、あの組み合わせを怪しむのはまず無理。
てかほんと能力がわからないな。「最後の1発が聞こえてる」っていう劇中のセリフもヒントだとするとやっぱり何発も売ってるのか？銃弾がゆっくりと進んでくるってのは確定だろうしな〜【撃った】という事実をコピーペーストしてスロー再生してるみたいな、ミスタとアバッキオのコラボっていう考察もみかけたのでね。
チームの飛び道具がジョディオだけだし、この人なんだかんだで仲間になっても面白いかなと。ホルホースもかなり悩んだらしいし。お金でなびきそう。でも今の５人のバランスもなかなかいいんだよなぁ。
そして前回アッカ社長を天国から地獄へつきおとした銀行員さん、まさかの流れ弾で死亡。たまたまにしてはハウラーに都合良すぎる。てかターゲット以外がまきこまれることもお構いなしなのはやっぱり主人公チームには似つかわしくないな。
今のところ強盗集団なのだけど(笑)、一応最低限の倫理観とかは守ってるからそこまで嫌悪感ないし。
ただボビーの弾丸は壁に着弾なりすれば跳ねたりせずにそこで攻撃が終わりなのがちょっと救い。ただラストの攻撃はパコに向かってるし、板で防御してもゆっくりと彼の方へ進むから硬い素材とかじゃないかぎりきつい。
患者であるウサギ、彼につきっきりのドラゴナ、チャーミングマンだから、次に孤立してるのはジョディオ。来月はそこの直接対決かな。
嬉しいことに今回も「次回休載」の文字がなかった。いつも夏休みとってなかったっけ？めちゃくちゃ嬉しいんですが、噴水小僧制作のこともあるし、荒木先生どこかでちゃんと休んで欲しい。来月も楽しみです。
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