ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第14話 (2024/4/19) ネタバレを含む感想。/ 溶岩のパワーを使い、「土地の権利」を丸ごと奪い取る。チャーミングマンを加えた5人への新しい任務が始まる。

前回までは……。
同級生からのいじめにあっていたドラゴナと、そんな兄を見かねて行動を起こした弟ジョディオ。彼らにスタンド能力が発現した日々が回想で描写され、またボスであるメリルとの出会いも判明。そんなメリルに溶岩のパワーとチャーミングマンのことを洗いざらい喋ったところ、火山を調査するため「土地の権利」そのものを奪い取るという壮大なミッションを提案される。20億ドルのやまわけ。彼らの答えは……。
本編のネタバレを含んだ感想です。
先月の感想はこちら


ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第13話 (2024/3/19) ネタバレを含む感想。/ 一度は敵対していた相手を仲間に引き入れ、共にハワイ島を後にする一向。彼の弟と、火山の謎。
http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/JOJOLands013.html



#014 ハワイ州土地登記所

目的地に向かう5人、大ボケをかますウサギ
最下部のアマゾンリンクを見てもらばわかる通り、今回もウルトラジャンプ最新号とコミックスの表紙を同一テーマで描いてくれてるんですが、車内にいるのが誰なのか、っていうバージョン違いになっているんですよね。両方買う人がニヤリとできる粋な計らい。そこに加えて今回14話のトビラ絵もそう。3パターンを見比べられます。ウサギじゃなくてチャーミングマンなのが新入りなのに序列負けちゃってるぽくて笑える。メタ的なことを言うと火山で消えてしまった兄弟のことがあるから、彼はそのことが解決するまでは少なくとも健在しますよね、自分の目的のために裏切るかとかは別として。こないだまで敵だったからな、ついついまだ疑ってしまいます。
道中、それぞれが重い思いのことしてて車内での会話ないのは一仕事する前の独特の空気感ぽさもある一方で、なんとなく「猫ミーム」が脳内に浮かんでしまった。頑張って運転してんのに同乗者がカオス、的なやつ。
一言「いかれたおばさんだよな」ってつぶやいたのと同時に時計見てミッションスタートなのが、映像作品だとBGMが変わるような切り替えですごく痺れる。ページめくったら見開きでタイトルの「土地登記所」が出てくるのも好き。
足音すら遠くまで響きそうな、広い屋内で明らかに挙動不審なウサギに爆笑。まあ場違い感をこれでもかと感じて緊張するのもわかるんだけどさ、猫の時とか頼もしく思ってたのにすぐこれかいw
いわゆるケイパームービー、犯罪計画もの、クライムコメディは特に足を引っ張るドジな身内がアクシデントを起こしてしまい、それによってストーリーが展開して面白く転がってくわけですが(すんなりいったらつまらない)警備員に囲まれたのはアウトでしょ。

メリルから語られる計画の全貌
大丈夫か?ってタイミングで回想スタート。たしか前回ラストはどうしますか?って流れで終わったとけど、ここにいるってことは当然やることを決めたわけで。具体的な「土地を奪い取る」ことの説明がなされます。10代の寄せ集めとはいえ、説明聞いてても「ぼやーっ」ってなってるのもニヤニヤした。そこは分かろうよ!紙幣と同じく、ただの紙切れであっても人と人との間で価値が移動しているという概念。単純に原本を盗むのではなくそこに記された「どこどこの土地を自由にしていい」という権利=価値を引き寄せられるうかどうか。
インフラ整備の会社"ハウラー"のもの根こそぎ全部。「砂つぶ一個残さずいただくんだ」っていいきる胆力が伊達にボスやってないって感じがする。溶岩の秘密と発掘された火山の話を聞いて即座にここまで絵が描けるの恐れ入った。

スタンド能力をフル活用した偽装工作

実際にパコがやられたから予想できましたが、チャーミングマンが変装、スムースオペレイターズで身分証を偽装、ザ・マッテクダサイで監視カメラの映像へFAKE画像。これで彼らがやってきた痕跡を残さないようにしてるんですね。漫画的なお約束というか僕らへの説明のためでしょうけどこれ建物に入る前に準備した方が良くね、ってツッコミをしたくなってしまう(野暮) 身分を明かした上できちんと申請して、閲覧するだけなら誰しもが可能。ゆえに犯罪ではない。さらにダメ押しでメリルの口利き(多分)で実際の原本に易々と到達。最初トラブって焦りましたが、なんとかなった。48枚の束ってのもまた規模が大きくてびっくりですよね。余談ですが手袋してる時のお姉さんの顔が仕事できそうなオーラでカッコよかった。触れればOKっていうのは時計の時に実験済みだから、あとは「どうやって戻ってくるか」

うさぎに起きた異変、天国から地獄。
建物を出てきた時の3人の疾走感が半端ない。ちょっと違うけど、いわゆる「きららジャンプ」みたいな印象を受けます。うまく行ったことの喜びや安堵感、一仕事終えた後の開放感。あるタイミングからずっとドラゴナが溶岩持ち歩く担当みたいになってるけどこういうの後々揉めたりしないかなぁ。それにしてもちょっと遅れて出てくるザ・マッテクダサイが可愛いい。
でもここから急展開。初めからこの建物にいたのか、それとも実はまた後をつけられてたのか分かりませんが、明らかに敵のスタンド攻撃を受けてしまったウサギ。白濁した液体を吐いてる、っていうのは胃じゃないってことだよね?吐瀉物なら吐瀉物って表現されるだろうし、そんな早く消化されるわないからバーガーやヌードルの残骸とかないとおかしい。「溺れている」という表現が近い。皮膚の変化まで。
ハワイってことでなんとなく「海亀」を連想したんだけどどうだろう、関係ないかな?呼吸が止まってしまってほぼリタイヤ状態なんだけど、ジョディオたちが目と鼻の先にいるのがまだ救いか?このことに気づいてくれるよね?
あるいはツーマンセルで、ジョディオチームはまた別の相手と戦うことになったりして。今回もかなり衝撃的な終わり方してるので1ヶ月がまた長く感じそうです。

計画と実行が1話の中に凝縮されたので今回もすごく進展があったし、早くも5人の関係性が見えてきて面白かった。ピンクちゃんと懐いてるしウサギはドラゴナとペアになることが多いけど、頼れる男に見せてまた1番のコミカル担当に戻りつつあってある意味美味しい役どころ。ここで退場するのは惜しい人材なので、本体を叩いて攻撃解除、って方向になるように祈っています。

そんなジョジョランズ最新14話が掲載されたウルトラジャンプ24年5月号は4/19<本日>より好評発売中。

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ウルトラジャンプ (5月号)


今回も電子書籍で購入。いつもより還元ポイントが多めでした。
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ウルトラジャンプ 2024年5月号

集英社のコミックスが実質半額になるセールも期間延長中ですのでぜひ。

3巻も昨日より発売中。

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ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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