透明なワイヤーを出すスタンド使いの猫たちに苦しめられるジョディオたちだったが、裏切ったかに見えたウサギが戻ってきて状況は一転。溶岩の不思議な力を逆手に取った彼の起点により一網打尽にし、やっと安全が戻ってくる。露伴のアドバイスとは裏腹に全員がその力を目の当たりにしてしまったわけだが……。
本編のネタバレを含んだ感想です。
先月の感想はこちら
ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第7話 (2023/8/19) ネタバレを含む感想。本来の目的であるダイヤに加え、不思議な力を持つ溶岩も手に入れて別荘を後にした一向。しかしジャンルグルで猫たちに襲われ……。
http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/JOJOLands007.html
#008 高級時計を見に行こう
ジャングルでの攻防を終え、一息つく一向<
前回の激しい戦いが嘘のように、都市部に戻ってきたチームの姿にいきなりビビりましたが一応別荘編が終わったようで一安心。かなりピンチだったはずなのに、ケロッとしてる。ジョジョではあるあるですが、ギャップがすごい(笑)海の近くのフードコート(?)、お姉様がたにナンパされるジョディオしかりハワイだなぁって実感させられます。警官の姿も見えますが特に警戒されてないのはまあ当然ですよね。岸辺露伴が約束を破るわけがない。ナメるなよって感じです。
「質問がド直球」って本人からのツッコミがありましたが、ウサギの家庭環境、経済事情についての掘り下げがあったのも「危険を共にしたからこその仲間」「一応助けに戻ってきたら信頼」ってのが見えてグッド。急に知らないやつ、それも自分らのお客がメンバー入りしたら不安ですけど、ことスタンド使いとの戦い方(警戒)とかに関しては一番頼りになりましたし、慣れている感じがしました。初登場はアホに見えたのに、やるやつだな。ピンクちゃんって呼び方を嫌がられてすぐに治す素直さもいい。僕も好感度がどんどん上がっていきます。前も書いたけど顔も少しずつかっこよくなってる気がするし。
ウサギによる溶岩の検証
なぜ急に20ドルを借りたかったのかと思えば、溶岩のルールについて実験をしようと試みるためだったとはね。嵐の後のちょっとした休みを楽しむターンに見せかけて、しっかりと核心に迫っている。また戻るのか?とピンときてないドラゴナと、すぐに意図を理解するジョディオとの差。そしてそれが嬉しくてハイタッチを所望するウサギの構図が面白かった。「そういうのは大丈夫です」って親友になろうとする提案を断るのがシュールだし、これが今後「ピシガシグッグ」の中になったら熱いよね。ジョディオの心理検査的にあんまりガッツリ友達ごっこするタイプじゃないんだろうけど、命を預ける相棒ってのはこのチームの中で絆をはぐくんで欲しい。
よ、溶岩、本物だ……!
一回読んだ時に書いてるところを見逃しちゃって戻ったんですが、マジシャンが「仕込みではありません」ってやるようにお札にマークを入れて端ですね。もしも彼らの仮説が正しければ20ドル札は溶岩から離れられない。捨てたのが速攻誰かに盗まれた時はひやっとしましたが、巡り巡って本当に戻ってくるとは。しかも店で使う→返金として渡されるって流れとしてもすごく自然でしたし、一応「溶岩の所有者はチーム」って扱いのようでした。もっと厳密ならパコじゃなくてドラゴナが貰わなきゃいけないはずだし。
このくらいのタイムラグ、紆余曲折を経てっのがありなら「一度はボスに渡すけどなんやかんやまたダイヤを手にできる」ってのが通りそう。売ること自体は同じ価値との交換だから大丈夫なのかな?ずっと気になってたのがある程度納得する形でルール提示されて良かった。
触れている、が絶対条件ではないと考えればキャビアや原稿もありだし。まあ作者が絶対だからある程度のガバガバは許容しちゃうつもりですけどね(笑)大人は間違いをするだけ。
いざ高級時計店へ
今回のサブタイトルもすごく「ジョジョっぽい」のすが、ここにきてやっとその時計店へ。小さいコマでジョジョランズのタイトルとキャッチコピーが出てきますが、海外ドラマでも中盤になってやっとOP映像になるエピソードってありますよね。いよいよ本格的に新章突入でしょうか。
それまで懐疑的だったドラゴナが一転してノリノリになっていくのとかはさすがリーダーポジションだし、ちょっとイタズラっぽいのが魅力的ですね。飛行機の音をバックに理詰めで説き伏せ、実行に移すって流れも好きだけど何よりいいのが入り口を前にした4人の姿を見開きで描かれてること。クライムサスペンスで「いざ!」って静けさと興奮のないまぜで最高ですね。超ワクワクする。残るジョディオとパコがどんな会話するのかも見れるかな?楽しみ。
場違いの2人、とんとん拍子に見えて?
ロレックスをポレックスと言い間違えたりフラフラしてるのが面白い。ドーンと構えてないと不審者だよね。年齢的にも。でもわざとなのか偶然なのか。ブレスレットをしまった時にダイヤが見えたことで店員さんの態度が一転。これならばお客として見てもらえるか?
でも案の定、溶岩の効果が悪い方に出ちゃって(?)万引きしたと勘違いされてしまう。ということだよね?ポケット越しに時計とダイヤを触れさせてたのをスリのテクニックか何かだと思われて、実際に時計が消えちゃうしで疑われてもしかたながない。勝手にジッパーが外れたり手からすり抜けたのと逆パターンで、勝手にポケットに入ってしまったとか?やっぱり軽い気持ちでパワーを悪用しようとするのダメだった。
追手からの『警告』
一方でジョディオたちにも危険が。最序盤は露伴が猫の飼い主では?ってなんとなく予想してたけどどうやら別の存在がいたようで。ということは飼い主も露伴から溶岩を取り戻そうと狙ってたタイミングで主人公チームがきちゃって、ターゲットがこっちに変わってしまったわけでやっぱりあの人運がいいなー。死骸というか体の一部とかを届けるっていうのがもうマフィアのやり口なんだけど、やっぱり金目のものだと分かった上で取り戻そうとしてるのかな。露伴に騙し取られちゃって、マジギレしている。最初は校長と戦う流れかと思ったんだけど、別の犯罪者的存在が出てくるのも面白いですよね。まあマフィア系かな?って単に僕の予想だけど。
そしてこのタイミングで今月はおしまい。「返せ」ってシンプルな煽りが怖いよ。そしてさらに悲しいことに残念ながら来月は休載。12月号から再開予定とのこと。あらてのスタンド使いか!?てとこでおあづけは辛いですが、溶岩のルールがしっかり描かれたことでモヤモヤはすっきりして良かった。前も触れている通りジョディオの成り上がり(?)の象徴としてしばらくはこれをめぐるアレコレに巻き込まれていきそう。
第8話掲載のウルトラジャンプ10月号は9/19本日発売!
ウルトラジャンプ 2023年 10 月号 [雑誌]
今回も電子書籍で購入しました。
ウルトラジャンプ 2023年10月号
人気ブログランキング参加中。
この記事へのコメント