ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第2話 (2023/3/17) ネタバレを含む感想。チームを組んでダイヤモンドを盗むよう指示されたジョディオたち。新メンバーは信頼できそうもなくて……。

主人公の名前だけでも話題沸騰、付録の希望者全員購入可能の応募券の効果もあってウルトラジャンプも祝・重版!めちゃくちゃ幸先のいいスタートをきったジョジョ9部「ジョジョランズ」の2話を読みましたので、ネタバレ全開で感想を書いてきます。





#002 ハワイ島にいる日本人

先月の感想はこちら
ジョジョの奇妙な冒険part9「ジョジョランズ」第1話 ウルトラジャンプ 3月号(2023/2/17)より連載開始! ハワイで15歳の少年ジョジョが大富豪を目指す物語。ネタバレを含む感想。
http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/JOJOLands001.html


先月の感想でも僕の拙い文章なりに伝わったと思うんですが、連載初回としてこんなにワクワクさせられるとは!ってくらい面白かった第1話。新しい舞台、登場人物、そして心情が見えてきて一気にのめり込んじゃいますよね。僕はすんなりと受け入れちゃっててたのですが、ジョディオが犯罪に手を染めている点を気にしている感想もチラホラ見受けられて、意外だったなぁと。たしかに5部ではあれだけ悪いこととして書かれていたよりにもよって「ドラッグ」ですからね。僕が犯罪者側視点の映画やドラマに慣れすぎたのか、そこはあんまり嫌悪感なかったな。どちらかというと
そういう悪の道に進まないとこの先生きのこれない「メカニズム」を非難するべきだと思う。
そしてなんといっても「日本人は誰なのか」普通に考えてスタンド使いなのは間違いないとして、(警官を除くと)普通に最初の敵ってことになりますからね。


今回は本編開始前にページ1枚使って世界観や登場人物の解説が載ってましたね、コミックス冒頭に載るようなやつ。くしくも「ブロッコリーポスター」と揶揄される配置になってるのは荒木先生狙っているのかどうなのか笑。パコのスタンド能力、はっきりと「筋肉を自由に動かす」って書いてありました。能力の片鱗であって欲しいと思いましたが、そんなシンプルだったか。
その隣のトビラ絵、やっぱり指をこっちに向けてるポーズはジョジョの主人公って感じがします。

女性警官とのエピソード
どうなるって気になってるのに過去回想でいきなり焦らされましたが、個人的にこの婦警さん好きです。今後何度も追ってくるレギュラーキャラになってほしい。一番わかりやすい例で言うと銭形警部のような、なんか上手く行きそうだなって時に現れて計画変更を余儀なくされる展開が見たい。「嘘をつくことはできない、っていう嘘」で騙されてしまう流れはジョディオがまだまだ子供という印象を受けるし、この女性もこの女性で犯人逮捕のためにはこんな演技も嘘も平気っていうキャラ付けになってて良かった。ヘルメットの中にバッジと拳銃というのがいい。DEA、地元警察ともまた違うからな。「お前らのボスを逮捕する」ってセリフが気になる。彼女と取引してメリルを退場させ、ジョディオが後釜に。という線もありかな。
そして前回登場のセクハラ警官、今回も色々ひどい。「殺しておくべきだった」というのも分かるわ。自分の兄弟こんな風にいうなんて。それが法の執行人やってるなんて。さらに注目すべきは『殺そうと思えばできた』ともとれるということ。きっといろんなものを降らせらるんでしょうし、その強さも上げられる?
「見えないやつは いつまでたっても見ない」スタンド能力うんぬんじゃなく、哲学的なセリフですよね。見て見ぬふりってのもそうだけど、そもそも現状に甘んじて何もしない、その方が楽だからてケースが多々ある。

カウンセリング
反社会性パーソナリィ障害。いわゆるサイコパスって言葉でイメージするものですけど、僕の中では「普通の人が無意識にブレーキ踏んじゃうこと」ができてしまうという認識。チェック項目で「感情のコントロールができない」と「良心の呵責、罪悪感の欠如」がクローズアップされていますけど、その辺が今後どう影響してくるのか。あらゆることを冷静に計算づく=自分の損得で測ってしまうタイプでしょうが、ジョディオの場合子供の純真さがあるからまだそんなにやばいやつって印象は受けませんよね。反社会的、って言葉に傷ついてたり等身大。アンフェアを前にキレそうになる、それってごく普通の感覚だから安心していいと思う。

ダイヤ強奪作戦
見開き上部にドジャーンと「ジョジョランズ」ってタイトル出るところ、なんかちょっとだけやりとりあってからOPが始まるタイプの海外ドラマっぽくてめちゃくちゃオシャレだと思った。いきなり前回の続きから始まってもいいんだけど、何よりもジョディオのモノローグを含んでるからこそ「こういう人物です」がより強調されますよね。今後も定期的に仲間目線の描写があったら嬉しい。というか今回チーム戦っていうだけですごくワクワクするんだよ。どんなかけ合いがあるか楽しみ。今のところ一応チーム3人はそこまで不仲ってわけじゃなさそう。個人的にパコも好きなんで、ウゼェけど有能だからそこは認めてるっていうおいしいポジションのままいて欲しい。なんか悲しいエピソードあるし。
数ページだけとはいえレンタルしたオープンカーで道路を飛ばしたり、少しはなれた木陰でやするんでる何気ないカットも空気が伝わってきて良かった。少しでも味わいたくて、ハワイの風景の動画を流してキーボード打ってます。35マイル制限って、日本でいう60キロ制限か。

新メンバー、ウサギ・アロハオエ
荒木先生の年賀状イラストでウサギが載っていたことを、干支に縁がない国の方々が深読みしてたんだけど(ジョジョラビットとか)、登場人物の名前がそうだったとは(笑)もう前回の時点から足を引っ張るのは予想してたけど、いきなり遅刻。しかも自分は一歳レンタカー代を出してないし。これも実際に無能なのか、「無能のふりをしている切れ者」かわからないからな〜。もしかしてメリルがよこしたお目付け役ってパターンも!?勘繰ればいくらでも勘繰れる。
能力それ自体はやっぱり強盗向きで、キッスの亜種みたいなコピー能力。「他人がお願いする」っていう制約はあるけど、基本何にでもなれそうだし、物理的に残るっぽいし。例えばその場でそっくりの模造品を作って本物と入れ替えるとかも可能なのか?あるいはあの生き物(?)が同時に何個出せるかにもよるな。願いを叶えたら解除しないと次の願いが出来なかったらかなり弱い。
ここまで書いて気がついたけど、ジョディオたちの押し入りの物証が残ってはいけない=カメラが2台のままでなきゃいけないわけだから、ウサギがこの任務中にリタイアしちゃったらまずいのか。ということで彼の死亡フラグは回避してる??

日本人の正体
一人きりだけどプールの時だけ出てくるはず、って読んで変わり者なのかな?って思っていたら、まさかの岸辺露伴。ジョジョランズ読んでない人でもさ、1話で「主人公の名前はジョディオ」2話で「岸辺露伴が出てきたよ」だけでめちゃくちゃ驚かれると思う。そのくらいインパクトあった。この人が黙ってダイヤモンド持ってかれるわけがないし、かといって負けたり、負傷する絵も浮かばないんだよね。前回の「8部キャラ出てきても、9部キャラを食っちゃう、あるいは当て馬になっちゃったやだ」的なニュアンスを書きましたがこのチョイスはさすがとしか言いようがない。だって戦ってどうこうはないでしょ、多分。なんか言いまかし合戦になって、最終的に気に入った露伴がそのプライドと引き換えにただでくれそう。1話の時点でもこの1ヶ月長かったのにさ、また4月までが待ち遠しいよほんとに。

目次コメントによると荒木先生もついに花粉症になってしまわれたそうで。今年は本当にきついですよね。

2話掲載のウルトラジャンプ4月号は3月17日本日発売。

B0B42D8PDS
ウルトラジャンプ 2022年8月号

例によってKindle版で購入。

B0BVM6ZRD5
ウルトラジャンプ 2023年4月号

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