ついに全世界ジョジョラー、漫画好き待望の新作が始まりました。ジョジョの奇妙な冒険第9部ジョジョランズ。8部最終回の作者コメントでそのタイトルが公開されてからかなりの時期が経ちましたっが、やっとまたジョジョ月刊連載を追うことができます。今回もウルトラジャンプ掲載です。
ということで今後もジョジョリオン同様に毎月感想を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。本誌を読んだ前提の、【ネタバレ全開】の感想、次回以降の予想になってますので予めご注意を。
#001 仕組み "メカニズム"
1ページ目からスタンドの解説が出てきて能力お披露目かとワクワクしたのに、もう初っ端から名前「ジョディオ・ジョースター」でやられましたよ。なんだそれ。ジョジョであり、ジョースーターであり、ディオである。いよいよ始まるって段階で「亜熱帯を舞台に主人公が大富豪を目指す物語」という予告が出てましたが、そこで5部のジョルノをイメージした人も多いはず。それで似た名前かと思ったら、あえてのDIOの方とは。
主人公について
15歳ってのは思ってたよりも若かったのですが、IQが高い、世の中を俯瞰して見れてるいいみで賢いこでめっちゃくちゃ魅力的。イケメンだしね。特にモノローグで「謙虚さがなく自惚れに聞こえるだろうか」とか言っちゃったりするところに年相応の素直さが出てていい。それこそガチったら飛び級とかしたり、起業しちゃったりするタイプだと思う。ただ環境が環境だから、悪に身を置いてるんだなぁ。
今のところは運び屋というかボス=校長=メリル・メイ・チーの手駒って立ち位置だけど、単に使われているだけじゃなくて「メカニズム」を理解した上で動いてる。"今はまだ"歯車としてそつなくこなすことが大事なんだよね。ジョジョは「生態系のようなもの」という表現をしてるけど、悪には悪の食物連鎖ピラミッドがあって。ジョジョランズはその頂点を目指して登っていく物語なんじゃないかと予想しています。
舞台について
亜熱帯、としか書かれてなかったけどハワイ。しかもおそらくは僕らが読んでるこの現実とさして変わらない時代(読み逃してなければ正確な西暦は出てないはず)なんと「コロナ」が登場してます。でもあらかた収束してる世界なのかな。念の為距離をとって欲しい、というやりとりがありましたよね。さらに初回から家系図を出してきた。8部ホリーさんの妹(?)であるバーバラ・アン・ジョースターの息子という設定なので、吉良吉影とは従兄弟にあたる。そうなんです。8部とそんなに変わらないんです。これはね、出てくるんじゃないかなと。キャラたちが。
9部連載予告の街頭ポスター?に岩人間が多数映ってるので、ジョジョランズの舞台でもその連中、そしてロカカカが出てくるかも。なんか南の島って設定が出てたので関わってくるかなぁとぼんやり思ってたこともあるんですけどね。あとは能力者に見られた歯型の伏線とか無人島設定なんかも妄想してました。普通に活気あふれるホノルルだったよ。
主人公以外のキャラ
ネタバレありって念押ししてるし、「兄」って書いちゃうけど、ドラゴナさんもかなりいいキャラですよね。「決して無理はしないが、あきらめることもしない」なんかジーンとくる。こういうところに荒木先生の人生観が反映されてて好きです。設定だけで色々言われそうだけど、シンプルにキャラが好きならそういうの関係なくなってくるんだけどなぁ。忙しく働く母に変わって面倒見てきたのがうかがえます。
マッチョキャラのパコも、元々太ってたのが今は鍛えてるということなら自信ついてイキってるだけって可能性あるから問題児っぽくても案外ちゃんと理解しあったらいい仲間になりそう。今はお互いボスの駒同士だけどさ、下剋上するならついてきてもらわないと。ただゲーム感覚で盗みをするってのはトラブルを背負い込みそうだな。たとえば任務以外のものとってきちゃうとか、さ。
そのボスも結構なオーラ。ぽっちゃり体型もハワイのママって感じで貫禄があるし、校長をやりながら副業で悪どいことやってるのはすげぇ。のしあがることを考えた時に、最初の障害になる。それかしばらくはここで任務をこなして「先立つもの」を集めるのか?お金さえあればある程度自分の思い通りになりそうだしね。法律よりも信用がモノを言う"メカニズム"と強調してるけど、それはお金にも言えるはず。
そして、急遽任務に追加されたメンバーの[先輩]この人、よりによってスクールバスの中で取引しようとする間抜けだからなぁ。先行き不安しかないけど、このままレギュラー化するのか、あるいは……。
能力について
冒頭でスタンドの解説入ったから期待してたけど、まさか主人公と兄の両方がお披露目されるとは。しっかり見れないけどパコも入れると3人か。先行披露されたウルトラジャンプ表紙、ジョジョの衣服に見えたノーベンバーはやっぱりスタンド名でしたね。『ノーベンバー・レイン』。上半身はあるものの、アメンボっぽいから無駄無駄ラッシュ(?)する映像が浮かばない。あれは溶けてるんじゃなくて重力で凹ましてる表現ですよね。重たい雨粒。人を蹴落とすには圧力をかけるのが一番だから、今回のストーリーに胃にあってる。『スムース・オペレイターズ』はまんまピストルズのオマージュで可愛い。ここでも5部要素が。カリカリすると、彼らが頑張ってモノの位置を動かせるのか。これ、生物も対象なのがすごいな。顔面を整形して難を逃れたり、あるいは傷の位置を移動して致命傷を逃れることもできる? 詳細は不明だけど「ザ・ハッスル」も筋肉キャラにあってる。めっちゃ早いとかかな?あの筋肉に挟むのとかは能力には関係ない部分だよね。
1話のストーリー・今後の予測
約70ページで舞台となる街の匂いから"メカニズム"、そして主要キャラの人となりまでガッツリ描いてて、始まりとしてここまでテンション上がるとは思ってなかったのでほんとヤバい。期待値がどんどん高まっていく。兄弟が悪に身を置いてるから、母親が手厚く保護されているっていうのもリアルなんだよね。子供のうちから運び屋とかやらされるのは映画やドラマでバンバン見てきたけど、ただ可哀想だね。じゃなくて。だったらその仕組みの中で上へ行こうとする気概。褒められた夢じゃないかもしれないけど、めちゃくちゃカッコいいし応援したくなる。ジョルノ同様の魅力があある。ましてや今回は基本的にチームで行動しそうっていうのも楽しみなんですよね。何気ないやりとりでそれぞれの性格とかが生きてくるから。今回の「ジムへ行こう」とかだけでもめっちゃ笑ったもの。
そしてこういう「犯罪を計画し、実行する」をテーマにした作品はケイパームービーというのですが、僕にとっても大好きなジャンルなのでそこも最高。大抵予想外のトラブルが起きて、一筋縄じゃないかないんだよね。そこにサスペンスが生まれる。荒木先生も好きそうだからな。
次回以降は日本人の別荘にダイヤをとりにいくわけですが、普通に考えて戦いになっちゃうよね。本人たちとなのか、あるいは留守を狙ったらハウスキーパーやセキュリティ担当なのか。スタンド使いは惹かれ合うから、当然能力者が出るはず。こんな間抜けでいいのか?って思ったけど、「一人くらいやられる前提」でメリルが選定してたとしたら。そのくらいドライなんだよなぁ。あとはパコがゲーム感覚で盗むっていうのも気になって、無事にダイヤ取れても彼が余計なものまで盗んでてきて結果バレてしまったりピンチになりそうなのが目に浮かびます。そこから雪崩式にトラブルが発生。
今回出てきたキャラは誰もがもめっちゃ個性的なのであっさり退場するのが勿体無い気までしてきます(笑)
なんかざっと見たら「日本から来てるのが定助で、共闘路線」なんて予想もありました。4部とか考えたらありうるか。でも個人的には8部キャラはゲストで出てくるくらいが一番嬉しいかなぁ。それかあんまり活躍なかったキャラにしてほしい。主人公の手前弱体化されそうで……。
1話としては個人的に最高のすべり出しだと思うので、過去作同様にこのまま毎月の楽しみとして続いていってほしいと思います。
ちなみに今のところは1~8部読んでなくても問題ないので未読の方もお気軽に(というかこれは1話読了済み向けの感想なんだけど)
ジョジョランズ第1話掲載、ウルトラジャンプ3月号は2月17日本日発売。
ウルトラジャンプ 2023年 03 月号 [雑誌]
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