純喫茶磯辺 / まったくの未経験から喫茶店の経営を始めた父親と、しっかり者の一人娘。美人のバイトを雇い……。家族の奮闘を描いたハートフル・コメディ。宮迫博之、仲里依紗主演。

純喫茶磯辺 [DVD]

小さな喫茶店を始めた父と娘。常連客との日々を時にユーモラスに、時に切なく描いたハートフル・コメディ。肉体労働者として働いていた磯部裕次郎は父の遺産が入ったことで喫茶店の経営すると言い出し、あれよあれよという間に本当に出来上がってしまった。それが純喫茶磯辺。一人娘の高校生・咲子も店を手伝うが、なかなか繁盛する気配を見せず……。
麻生久美子、濱田マリ、近藤春菜、ダンカン、ミッキーカーチスら共演。
あらすじ
8年前に妻が家を出て以来、高校生の一人娘と暮らす水道工員の磯辺裕次郎(宮迫博之)。父親が急死して多額の遺産を手にした彼は突如喫茶店経営を思いつき、無計画にも“純喫茶磯辺”を開店させる。閑古鳥の鳴くダサい店は、美人の素子(麻生久美子)をアルバイトに雇ってから一転、クセモノばかりの常連客でにぎわい始める。(シネマトゥデイより)


父娘で喫茶店を経営するほのぼの系を予想していたんですが、登場人物がみんな個性的で面白く、親子の絆というより、変化していくことに戸惑う思春期の少女というのが一番丁寧に描かれていて、仲さんの演技が光っていました。
予告動画にもありますが、美人バイト、素子という存在によって店は繁盛しだすし、親子2人にとってもありがたい存在には違いないんですが、父親といい感じになってくるとまた話は別なんですよね。単純に、ヤキモチを焼いているというよりも、思わせぶりな行動をとられているだけなんじゃないか、最終的に父が傷ついてしまうのではないかっていう感覚。特に離婚した母とちょくちょく会うようになって、親だって、大人だってそれぞれの人生があって、色んなこと思いながら生きているってことに気がつきはじめて。

結果的には裕次郎さんはとある事件を起こしてしまうんですけど、彼にとってみればそこまで後悔はしてないと思うんですよね。失敗しちゃったなぁ、馬鹿だなぁって思うだけで。そこになんか一人の人間の、完璧じゃない感じが出ていて、好きだなと思いました。年頃の娘がいるのになに鼻の下伸ばしてるんだよ、とは思いましたけど笑

常連客にしても毎回おなじやり取りをやって笑わせたと思ったら、父に現実をつきつけるような衝撃発言が飛び出したり、最初から割りと怪しかった人物が本当に結構やばくて、咲子がかなりのピンチに陥ったり。結構ハラハラさせられて、色んな要素のある作品だなぁと。

音楽に関しても横山剣/クレイジーケンバンドのしぶカッコいい曲が使われているので、最後まで見終わる頃にはお店のなんとも言えないダサさも不思議と魅力的に映りました。だからこそラストの展開は……。

随所に散りばめられたユーモアと、咲子に感情ににゅうしてホロっときちゃう流れとそのバランスが良くて、爽やかな気分で見れました。

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