クリヘムの弟リアム・ヘムズワース、コメディで良く見るアダム・ディヴァイン、インド人女優プリヤンカー・チョープラーら共演。
あらすじ
子供の頃、ナタリーはロマンティック・コメディ映画の世界観に憧れていたが、母親にその理想を打ち砕かれてからというもの、恋愛を醒めた目で見ていた。恋愛を過度に理想化したロマンティック・コメディ映画が大嫌いになってしまったのである。そんなある日、ナタリーは地下鉄を降りた途端にひったくりに襲撃されてしまった。ナタリーはひったくりの撃退にこそ成功したが、運悪く頭を強打してしまい、意識不明のまま病院に運び込まれることになった。しばらくして、意識を取り戻したナタリーは退院することにたったが、帰宅して驚愕することになった。殺風景だったはずの自宅の内装が、パステルカラーのおしゃれな内装に早変わりしていたからである。(wikipedeiaより)
原題は"Isn't It Romantic?"と言う否定疑問文なので、ニュアンス的には「ロマンティックだと思わない?思うでしょ?」と言う感じ。
上記あらすじからわかる通り、ロマコメ好きな人に送る、王道ロマコメでございます。
憧れていたフィクションの世界に入り、自分がそのまま主人公になった経験をする、っていうのがそもそもロマコメの王道路線の一つなのですが、この映画は小さい頃のトラウマからか主人公ナタリーはそういった作品に対し冷めており、否定的。むしろ好きな気持ちを封印するためにわざと茶化してるレベルです。序盤で延々と、ラブコメあるあるを説明し、ワンパターンなのよね、と良い、友人に「嫌いなのにとても詳しいのね」って言われてるのが笑えます。頭を打ったことでその「あるある」を身を以て体験することになるんですけどね。
それこそロマコメファンならどういうオチにいくかっていうのは簡単に予想できちゃうでしょうし、過去にこのブログでも書いてますが、ありがちなハッピーエンドを見て幸せな気持ちになるのが魅力の一つだと思ってましてね。先に言ってしまえばそういうツボはちゃんとおさえてあります。と、同時にもう一捻り加えてあって、単に「恋愛」だけが幸せという風には描かれていません。
しかも「ロマコメあるある」をやりつつ、一方で「現実にはこうなっちゃう」という、あえて外すことも多々ありましたし、メタ的な笑いに思わずニヤリ。例えばクソなどのFワードを言おうとするとクラクションや目覚ましの音でかき消されるとか、「早回しでデートに着ていく服を色々着替えるシーンだ!」って言って劇中ではバッサリカット(主人公の言葉で5時間奮闘したという事実がわかる)などなど。序盤で、「なんで最後運命の相手の場所に向かうときにスローモーションになるの?」って言ってた伏線を自ら回収していくのも笑いました。
レベルウィルソンはアカペラをテーマにしたピッチ・パーフェクトシリーズが印象深いのですが、この映画でもダンスだけでなく歌唱シーンがあるのでお楽しみに。カラオケ楽しそうです。ちなみにそっちに出てたアダム・ディヴァインとまた共演してるのもファンにはニヤリポイント。冒頭のプリティウーマンのテーマを含め、音楽に関してもザ・ロマコメ!って感じで良かったです。
イケメン枠として登場のリアムは(本人にはめちゃくちゃ失礼なんですけど)ソーのクリヘムっぽいけど違う、てことは弟の方か!っていう認識しちゃいました。この手の作品の噛ませ役割キャラとしては、あくまでナタリーと合わない部分も多いってだけで普通に良い人だし、ちょっと間抜けなポイントもあるしで嫌じゃなかったです。そうそう、イケメンといえば予告動画にも映ってますが、目覚めて最初に出会うお医者さん役でドラマ「ルシファー」主演のトムエリスが出てます。吹き替えだとドラマと同じ遠藤さんがやってて嬉しかったです。
前述の通り、ある程度は予想通りの展開を見せつつも、より「自分も頑張ろう!」って方向に励ましてくれるストーリーになっていて、ジーンと来ちゃいました。このロマコメワールドでの生活が気づかせてくれたもの。主人公がいろんな意味で「いい人」って感じでスタートしたから、戻ってきて元どおりって終わらなくて良かったです。そして序盤にわざとらしく置かれていた看板という伏線を使って「早くこの二人くっつけよ」をきちんと回収していくのも、王道であり至高。
爽やかにハッピーエンドになった後、これで踊れば完璧ね、みたいなこと言ってキャスト陣でのダンスシーンに繋がっていくエンディングは見事でした。インド人女優出てるしね(関係ないか)
アメリカでは期間限定で劇場公開&ネトフリへ、日本では今の所ネトフリオンリーで配信中ですので、会員でロマコメファンの方にはぜひ見て欲しい一本です。
吹き替え版で視聴。
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