【amazon独占】インフィニット 無限の記憶 / 幻覚に悩まされ、薬の依存症となっていたエヴァン。前世の記憶を持ち続ける者たちが長きにわたる戦いを繰り広げており、彼もまたその一人なのだと判明するが。マーク・ウォールバーグ主演、SFアクション。

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本国を含め劇場未公開作品で、配信オンリー。日本でも2022年1月現在amazonプライムビデオ独占見放題。イコライザーシリーズなどのアントワーン・フークア監督。マーク・ウォールバーグ主演。前世の記憶を持つ者たちがその価値観によって大きく二つの勢力となり戦っている状況下。す重要人物の生まれ変わりだと言われた主人公エヴァンは仲間と共に人類の危機を救う作戦に向かう。
リアルすぎる夢、幻覚に悩まされ、薬でノイローゼになっていたエヴァン。なぜか身についている刀鍛冶の技術で金を薬代を稼いでいたが他人を救った結果警察に逮捕される。しかしそこで「前世の記憶をもつもの」たちが接触。彼の見てきたものは全て過去の記憶だと説明される。まだ全てを思い出せないまま、人類の危機を阻止すべく仲間と共に戦いに挑んでいくのだが……。
キウェテル・イジョフォー 、ルパート・フレンド、ソフィー・クックソン、ョアンナ・リベロ、ジェイソン・マンツォーカスら共演。
あらすじ
エヴァン・マッコーリーは学んだことのないスキルや訪れたことのない場所の記憶を持っていた。自己流で服薬しノイローゼ気味になったエヴァンの前に“インフィニット”と名乗る秘密組織が現れ、彼の記憶は本物だと明かす。(プライムビデオ作品紹介より)


プライムビデオの1月の目玉の一つとして下旬から配信開始された(見放題独占)作品で、冒頭で触れた通り本国でも蔓延防止の観点から「パラマウント+」という配信サービス限定で劇場公開は見送り。それでもデンゼルワシントンとのタッグで数々の名作を送り出したアントワンフークア監督作品なのでアクションを中心にめちゃくちゃクオリティが高いです。

そもそも前世の記憶を扱うってだけでもすごくワクワクするのですが、生まれ変わりってことで当然国も時代も違うし役者さんも別。だから最序盤はエヴァン(マークウォールバーグ)は出てきません。いきなりビリーバーとか固有名詞が出てきますが、とにかく「考え方の違いで対立してるんだな」とか考えながら見てればOK。このカーチェイスシーンからいきなり心を掴まれました。スピード感とハラハラが最高。

そんな風に全体像が朧げなまま現代に突入すると、困惑しているのはそのエヴァンも一緒。嫌にリアルすぎる夢、映像が見えたり、普通じゃできないはずの日本刀を作れたり。なんとか消そうとどんどん薬の量が増えていき、もうノイローゼ状態です。それが関係してるのかしてないのか、ちょっとカッとなりやすい性格のようで就職活動も難航。前にも書いたかもしれないけどこの人キレてる演技がとても似合う(笑)

いさかいがもとで警察のご厄介になった彼の元に最初に接触したのが敵の方ってのも面白くて。重要な情報を抱えたまま死んだことで、次の生まれ変わりまで待ってなきゃいけないのはなかなか辛かったでしょうね。でもとうのエヴァンは全然思い出せてないどころか、薬で消そうとしてた。なんとしても記憶を知りたいバサーストと、心当たり全くないのにやばいのに目をつけられたっていう温度差が笑えました。その後本命であるビリーバーたちに救出され、真実が語られる。

ここで僕ら映画見てる人も細かい部分が分かってくるんですが、記憶があるから当然科学技術も進歩するし、戦闘のセンスも引き継ぐってのはロマンがありますね。文字通り時間が無限あるわけだから、どんどん先に行ける。一方で快楽とかを求めると、飽きてしまってどんどんやばいことやる出すものも。途中で合流する変人のアルチザンは映画の中でいい感じのコミカル担当でした。

誰が見ても前世からずっと恋人だったんだろなと思うヒロインのノーラですが、今回の人生、劇中ではあまりラブロマンス要素は抑えめ。誰よりも一生懸命エヴァンのためにはやってたのは間違いないのだけど残念ながら覚醒するのはかなり後なんでね。エヴァンもそこまで実感がない感じ。アクション要素としても敵の本拠地に潜入したりとかなりの活躍を見せていました。「キングスマン」シリーズの、主人公の同期やってるソフィー・クックソンが演じてます。敵側の女性エージェントとの一騎打ちシーンもありますが、そっちはバットウーマンS2からケイトを演じているウォリス・デイ。どちらもアクションできる女優さんでカッコよかった。

SF要素としても、専用の銃で撃たれると生まれ変わりができないことや、必死になって探してるとあるアイテムのおそるべき効果など人知を超えた設定で圧倒されますし、サバーストが披露する武器システムとか近未来感あってすごくよかった。記憶復活を早める装置とか、危険なポットとかも好き。

最終的な決戦も、きちんとエヴァンVSバサーストとなってるのもいいですし、そこに至るまでの道筋もミッションインポッシブルレベルのハラハラ感があって見応えありました。そして何と言っても嬉しいのが武器が日本刀というところ。弾を弾いたりとか、主人公の本格的な戦闘シーンとして焦らされた分、めちゃくちゃテンション上がります。やっぱりこの監督はセンスある。場所がまた特殊なんで緊迫感も上乗せされてますしね。最後に一番の盛り上がりを見せてくれた。

生まれ変わりを扱った作品なので、オチとてはそういう方向だよね?って予想できてましたが、悪の目論みをきちんと砕くことができてすごく爽やかな終わり方。自覚してないだけで、もしかしてこういう人がどこかにいるかもって思わせる絶妙な設定で良かったです。


アマゾンプライムビデオにて吹き替え版で視聴。1月28日より、字幕版とともに見放題独占配信中です。


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