共演はドラマHEORESのヒロイン、ヘイデン・パネッティーア、ジョーン・キューザック他。
解説者役でミシェル・クワン、ブライアン・ボイタノなど、有名選手がカメオ出演。
あらすじ
ハーバード大学奨学金入学を狙う物理学オタクの秀才ケーシー(ミシェル・トラクテンバーグ)は、フィギュアスケートと物理学的観点からとらえたレポートを執筆すべく、(キム・キャトラル)の下でフィギュアを習い始め、いつしかその魅力に取り付かれていく。しかし、カタブツの母(ジョーン・キューザック)はそんな娘の心境の変化に反発し…。(Amazon商品ページより)
2005年の作品、2015年に録画したのを今更視聴。なのでフィギュアスケートの採点方式が今と違う感じです。そもそもほぼ素人の選手がいきなり大会に出場してっていう時点で細かいことは気にする必要ない要素ではあります笑 ただ、一部ボディダブルを使ってるっぽいとは言え、メインキャストたちがちゃんと滑ってるので見応えありますし、他の出場選手の演技を含め、劇中でのスケートシーンはかなりありますのでフィギュアファンにもオススメできる作品かと。主演のミシェルは撮影のために猛練習したそうですし。説得力があるというか、見てて違和感はなかったです。
ストーリーはそのスケートを軸にしながらも、価値観の違う母親との関係だったり、もともとスケートがうまかったマドンナキャラとのバトル&
友情だったりとディズニーのティーン向け作品のツボを押さえてます。上記あらすじの通り、最初はレポートのためだったのにケーシーは自分でやる方にどんどんのめり込み(もともとTV観戦したり、遊びで滑ったりと好きなのは間違いない)、大会に出場することに。母親が理解してくれないなら勝手にやるからいいよ!ってなるも、友情に亀裂が入ると結局頼れるのは母親しかいなくて……。
ケーシーの母親のジョアンの、ハーバードに入って物理の才能を伸ばすことが彼女の幸せに繋がるんだ、って信じてる気持ちもわかりますし、一方でスケートのコーチとなったティナ(キム・キャトラル)の、勝つためには手段を選ばない、という、強い子に育てようとする姿勢も理解できて、二人の母親の立場で見るのも面白かった。本当にボロい靴で何かある前に新調してあげたのか、それとも不慣れな靴で本領発揮させないことでケーシーではなく自分の娘ジェンを勝たせたかったのかは分かりませんが、貪欲さがよく出てるエピソードだったと思います。彼女にスケートを教わることで服の趣味まで派手になってくのを露骨にヤキモチ焼いてるジョアンもちょっと面白かった。
大会に出れるほどスケートがトントン拍子に行ったところでの、中盤の出来事。ひとりぼっちになってしまった!と悲しむまでは良くあるのですが、そこから自分の強い気持ちで「やりたいことをやるんだ」ってなるのが凄いですよ。普通に考えてああいう選択をするだろうな、と見始める前から予測してましたけど、その流れが気持ち良かった。
終わりに向かう中で、子供二人がちゃんと自分の道を選べるのも良かったし、それぞれの母と和解して、というのも大団円って感じで良かったです。マドンナタイプの子なのに、ジェンが割と早い段階で良きライバルってポジションになって、不快な意地悪とかもなかったのでそこも良かったですし、彼女もまたケーシーに影響されたんだなぁと嬉しくなりました。
もちろんそのラスト付近は大きな大会でのスケートなのですが、冒頭で触れた通り本物のスケーターが解説者役で出演。しかも彼らの口から、「ここまで華麗にカムバックしたのは伊藤みどり以来ですよ」なんてセリフがあったりして、日本人としてもニッコリ(字幕にして確認しましたが、英語でも言ってました)
これはDVDも発売されてますので、気になる方はぜひ。
Dlifeで放送された吹き替え版を録画、視聴。
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