ちょっと変わってるが頭の回転が早い少年マックス。家族全員で東京へと向かうはずが、彼だけが取り残されて留守番することに。一方、ジェフとパムの夫婦は生活のために家を売りに出していたのだが、子供の頃から持っていた人形が高値で売れるかもしれないと判明。しかしその人形が見つからず、少し前にトイレを借りたマックスが盗んだのだと思った彼らは取り返しに向かう。勘違いが勘違いを生み、マックスも彼を撃退する罠を用意していた……。
アーチー・イェーツ主演。- エリー・ケンパー、ロブ・ディレイニーら共演。オリジナルキャストのデヴィン・ラトレイもカメオ出演。
あらすじ
いたずら好きで頭の回転が早い少年マックス・マーサーは、家族が休暇で日本に向かう中、一人だけ家に置き去りにされてしまう。そんな中マックスが留守番をしていると、マーサー家にある貴重なお宝を狙って泥棒夫婦が入り込み…。果たして、マックスはたった一人で彼らを撃退できるのか!?(ディズニー公式予告動画概要欄より)
過去シリーズを見た時は主人公同様の子供目線で単純にゲラゲラ笑ってたんですが、今回泥棒にも感情移入したせいで笑うと同時に気の毒にもなっちゃって大変。かなり凶暴なトラップの数々なので見てるこっちまで痛くなってきそうで、そのバランスが絶妙でした。
冒頭で触れた通り単純な泥棒というよりは「自分達のものを取り返す」という目的で近づいていて、かつ「男の子(の人形)」という表現を使ったためにマックスも自分が人攫いにあうと勘違い。このボタンの掛け違えさえなければ事情を説明してすんなり終わってたんですけどね。結果的に【こっそり侵入して盗む】という方向になってしまい、散々な目に遭うという。
そもそも自分以外が出かけてしまって寂しいというよりも先にやりたいことやれるぞ、って一人を満喫しちゃうところがちょっとびっくりでした。自分だったらここまではっちゃけられないよな〜って思うし、でもめちゃくちゃ楽しそうで見てるこっちまで楽しくなります。失礼な言い方すると悪知恵が働くちょっと生意気な子供って感じで、憎めないかわいらしさがあるんですよね。
基本的にメインストーリーとしてはひたすら罠にかかった夫婦が痛い思いをし続けるって展開なんですけど、ツララや雪といった自然現象から、ボウガン、油、小麦粉などなど様々なアイテムを活用しててマックスの頭の良さがうかがえます。彼の仕掛けた罠だけじゃなく、塀をよじ登るところからまず爆笑でしたね。二人で肩車とかして登れそうかな、と思ったら落ちちゃうし、おならしちゃうし。そして頑張って突破できたと思ったらすぐそばに普通に入口があったという。こういうベタな笑いに弱い。ボウガンも吸盤じゃなくて本当の針だし、ビリヤードぶつけられて顔は晴れるし。落ちる、転ぶはかなりの回数あったのでね。映画とはいえ大丈夫なのかと不安になります。
間にちょいちょい他の人物のギャグも挟まれて、急いで帰ろうとしてる母親の飛行機での隣の人とか、教会の寄付を受けつけているおばあちゃん。あとはジェフとパム夫婦の家にやってきている弟家族など、これまた変わった人たちでニヤニヤさせられました。ジェフ達のエピソードにも時間を割いてるから正直どっちも主人公みたいな感じがします。だから早く勘違いがわかってほしいなって気持ちが大きかった。
一応ディズニー配信ということなのでそこは大丈夫で、2/3あたりで和解します。そこからのドタバタっぷりも面白くて、ただ「実は勘違いで人形に価値はなかった」というオチじゃなくてほんと良かったと思います。コメディだとそれがありそうだからな。掘り下げた分、マックスの家族だけじゃなくジェフたちもちゃんと幸せになる後日談を見れて、本当気持ちよく追われました。散々だったけど、思い出になるクリスマス。これが過去作とちょっと違う魅力だったなって。
そうそう、過去シリーズとの関係ですがなんと元祖のお兄さんが当時と同じ名前で、おっさんと警官として登場してます。劇中でも時間が経ってるということ。通報されても「弟からの悪戯だろうな」ってちゃんと受け入れてくれないなど、出演シーンは短いけど存在感がありました。
ディズニー+の配信限定ですが、(これに限らず)普通に劇場公開レベルの作品です。リアルにクリスマスも近づいてますのでぜひ。地上波放送のオリジナル版と見比べるのもおすすめです。
吹き替え版で視聴。
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