山寺宏一、川島海荷、藤森慎吾、大谷育江らこれまでの吹き替えキャストが再集結。謎おおき船長役には観月ありさがゲスト参加するほか、チョー、玄田哲章、三ツ矢雄二、若本規夫らベテラン勢の相変わらずの掛け合いも必聴。
あらすじ
モンスター・ホテルの支配人のドラキュラは、毎日休みなく働き続けていた。そこで娘のメイヴィスは、家族で旅行に行こうと持ち掛ける。モンスター御用達の豪華客船に乗り込んだドラキュラは、ミステリアスな船長のエリカにほれ込むが、メイヴィスはエリカを良く思っていなかった。(シネマ・トゥデイより)
元々ファミリー向けの作品ではあるんですが、全編を通じて目まぐるしく生き生きと動くキャラクターたちによってほんとどんな小さな子供でも楽しめる映画になってるなぁと思いました。まず登場人物のほとんどがモンスターということもあってそれぞれの特徴が面白いんですよね。基本的にはドラキュラ一家である、ドラさん、娘メイヴィス、その夫ジョナサン(人間)、そして彼らの長男デニスが中心となっていくんですが、友人たちがいい味出してましてね。特に今回はドラキュラの熟年の恋(?)をテーマにしてるんで、ドギマギしてるドラさんをフランケンシュタインや透明人間が茶化すっていう流れは男子高校生のノリっぽくて笑いました。他にも魔女だったり、ゼリー城のモンスターだったり、例え画面の中心に写っててなくってもコミカルな動きをしてるのでそのういうの探すのも楽しかったです。
さらにクルーズ旅行がテーマで、次々に場所を移動するのでアトラクションいっぱいの遊園地ぽさもありました。最初は船上だけで進むのかなぁと思ったんですけどね、魔の三角地帯だったり、海底火山だったり、そしてかの有名なアトランティスだったり。特にアトランティスがああいう感じになってるのは予想外でしたね。モンスターたちの聖地っぽい要素が追加されてるのでちょっと納得しちゃいます。
そこに前述のドラさんの恋模様と、一方で彼を亡き者にしようとうするエリカの駆け引きが面白く、「絶対にモノにする」を仲間が勘違いしてしまう流れや、料理にこっそりニンニクを入れた結果などなど、微妙なすれ違いがおかしかった。途中から憎むべき相手なのに「可愛い家族……」って思い始めちゃうしね。でも確かに家族4人で泳いでるシーンはめちゃくちゃ微笑ましかったです。今回孫のデニスは別行動というか、「こっそり連れてきた愛犬をどう隠すか」というミッションがあったので、あくまでメイヴィス目線の「親の新しい恋を応援すべきかどうか」複雑な心境という一本の柱になってて感情移入しやすかったですし、そこにアドバイスするジョナサンが相変わらずいい奴で癒されました。
ファミリー向け作品なので最終的にエリカがどうなるのか、というのは予想した通りなんですけど、そこからの最終バトルの方法が斜め上で。子ここでもまたジョナサンがいい働きを見せるんですが、オリラジ藤森さんがますます似合ってました。「オレに任しちゃてくださいYO~」とか。あてがきレベル(初めから彼をイメージして製作したのか、と錯覚)。全体的にゴキゲンな音楽が多数登場しますし、踊り出したくなっちゃいます。実際子供は真似すると思う。マカレナとか。
誰も悲しまないハッピーエンドだし、最後にキチッと恋の結末もやってくれるしで、ストーリーでも(大人も)十分楽しめる作品になってました。このシリーズはどの映画も好きですが、3作ともゲンディ・タルタコフスキー監督がメガホンを撮っていますが、人間との恋、子供の誕生、そして親の恋と順当にテーマを進め、どんどん世界観が広がってる感じが良かったです。
スターチャンネルにて吹き替え版を録画、視聴。
余談ですがNetflixオリジナルドラマ「ドラキュラ伯爵」全3話を見た後だとギャップで余計にコミカルでした。
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