孤児だったジェンは韓国国家情報院にスカウトされ、エースとして頭角を表す。しかし漫画家という夢を諦めきれずに自らの死を偽装。こっそりとごく普通の生活をはじめ、娘や妻と共に暮らしていた。ただウェブで連載中の漫画は全く人気なくコメント欄も酷評。酔った勢いで現役時代の活躍を描き、それを妻が編集部に送ったことで世界配信。一躍大ヒットに繋がるが、国家機密やテロリストの情報もあり、命を狙われることに。
チョン・ジュノ、ファンウ・スルヘ、イ・イギョン、イ・ジウォン、ホ・ソンテら共演。
あらすじ
孤児だったところを国家情報院に拾われ、暗殺要員として育てられたジュン(クォン・サンウ)。だが、彼は幼いころから抱いていた漫画家になる夢をかなえようと、任務遂行中に自分の死を偽装して姿を消す。それから15年の月日が流れ、晴れて漫画家になったジュンだが売れっ子になる兆しはない。そんな境遇が嫌になって酒を飲んで泥酔した彼は、暗殺要員時代の国家機密を題材にした漫画を描いて配信してしまう。それによってジュンの生存を確認した国家情報院とテロリストが、ジュンを狙い始める。(シネマ・トゥデイより)
「天国の階段」の名前を出しましたが、この人それこそヨン様とかと同時期に日本でも話題になっててそれでもまだ現役でドラマや映画やってるのすごいですよね。(ジャッキー映画にも出てた)しかも今回も本格アクションやっって、幾つだっけ?って思います。相当鍛えてるんだろうな。ちなみにずっと吹き替えも当時から一貫して真殿光昭さんなのでとてもしっくりきます。毎回書いてるけど、この人の2枚目と3枚目の切り替え大好き。ジョジョリオンの定助アニメでも続投してほしい。
ストーリーとしては漫画家になってからがメインで、現役時代は遺恨を残すとある犯罪者とのバトルシーン以外、アメコミ風の漫画っぽい表現されます。回想シーンを入れる代わりに「漫画ではこういう風に描かれた」ってなるから説得力あるし撮影シーン減らせるから結構うまいですよね。だからアクションは少ないのかな?と思ってたらめちゃくちゃあります。
上記あらすじの通り漫画が公開された結果「誰が国家機密を流しているんだ?敵への情報を横流しか?」っていう国家情報院からの追手と(国家の敵とはやとちり)、かつての敵のテロリストによる「俺の家族にそんな仕打ちをしたのか!?」っていう犯罪者たちからの攻撃との板挟み。『漫画家として売れたかっただけ』っていう単純な理由で大事になっちゃうのがもうギャグとして面白い。しかし後者は編集部とか家に押し入り、ジュンの家族が人質になってしまうことでさらに緊迫感がまします。
工事現場の意地悪上司や編集部の立場では「冴えないおっさんだと思ったら実はすごかった」という要素も感じられ、特に公衆トイレでの乱戦を目の当たりにするところはとてもスカッとした。単純にアクションも見応えあるんだけど、やっとすごさに気づいたか!って気持ちいい。溜飲が下がります。情報院からの追手は元の同僚だったり弟子的存在だから向こうも強いんだけど、引退してたとはいえジュンは元エースだからね。一枚うわてなので、それもかっこよかった。
古巣の上司+弟的存在だけは仲間になって、ちょいちょいギャグっぽいやりとりが良かった。国家の秘密組織でも、一人ひとりは人間なんだよね。不思議な魅力。最終的にテロリストたちとの最終戦争になだれこんで共闘もあつい。ジュンは肉体を使ったバトルが多いけど、普通に向こうは銃火器だから犠牲者もたくさん出ちゃってきつかった。
あとは娘が本当にいい子で、売れない父親を気遣ってて素晴らしすぎる。特にラップの歌詞が泣かせます。国のために働いてたけど、今はこの子や奥さんを守ることがジュンの最優先事項になってるのがよくわかる。漫画描いてない時普通に家のことやってて(稼ぎは悪いかもだけど)そこまで卑屈にならなくてもいいと思うんですよね。いいパパ。いい夫。
他の映画の影響で「もしかして奥さんも実はスパイなんじゃ?」とかもよぎったんですが、果たして。捕まってるのにお酒飲んじゃうメンタルの強さは見習いたい。この人にも秘密だったから、なかなか信じなかったのもお笑いポイント。
ドンパチ要素がちょっとあれかもですが、基本的には家族で安心して笑って楽しめる作品。アクションやりつつ、家族愛、そして随所にコメディで期待を裏切らない面白さでした。
U-NEXTにて吹き替え版で視聴。
ヒットマン (エージェント:ジュン) [DVD]
なんとアルバトロスフィルムからの発売。
動画はこちら
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