誕生日当日に謎の殺人鬼に殺され、気づくと当日のあさに戻るというループ地獄に囚われたツリー。最終的に犯人を特定、殺されずに翌日を迎えられてハッピーエンドを迎えたはずだが、今度は彼氏の友人であるライアンがループに囚われる。彼もまた赤ちゃん顔の殺人鬼に狙われるが、なんとか原因が判明。解決しようとするも、またしてもツリーは自分の誕生日まで巻き戻されてしまい……。
打って変わって能動的に死んでやり直すツリーのやさぐれっぷりなどコミカル要素もパワーアップ。これぞ続編!と言いたくなる傑作ホラーコメディ。
あらすじ
何者かに殺される誕生日を繰り返すタイムループから抜け出したツリー(ジェシカ・ロース)は、恋人のカーター(イズラエル・ブルサード)と楽しく過ごすつもりだった。ところが彼のルームメイトのライアン(ファイ・ヴ)が殺人鬼に狙われるタイムループに陥り、理工学部で学ぶライアンたちが開発した量子冷却装置(SISSY)が原因だと判明する。彼らは研究室に行き、そこで装置から放たれたビームをツリーが浴びてしまう。(シネマ・トゥデイより)
参考 1作目「ハッピーデスデイ」の紹介はこちら
ハッピー・デス・デイ / 誕生日だというのに謎の殺人鬼に狙われた彼女。しかし殺されたと思った矢先、また同じベッドで目覚めていた。同じ1日を繰り返す中で少しずつ犯人候補を絞り込んで……。殺人鬼×ループもの、傑作ホラーサスペンス。
http://xn--qfusdo8o71s.seesaa.net/article/Happy-Death-Day.html
基本的にシリーズ物の映画を両方、しかも間を開けずにこのブログで扱うっってあんまりないのですが(一緒に書いちゃうことが多い)、これは予想を超える面白さだったのでご紹介させてください。好みがあると思うんですが、僕としては「続編ってこうあるべきだよな」って感心しちゃいました。なのでなるべく1作目を見た上で視聴して欲しいと思います。パワーアップというよりもジャンルが違うんで、今度はこうきたのかという体験だったり、「またかよ」といううんざり感を主人公と共有できるかで面白さが変わってくると思います。一応劇中でさらっと振り返ってくれますけどね。
そうなんです。予告動画でわかる通り今回もツリーはタイムループに閉じ込められるんですが、序盤は違います。上記あらすじの通りライアン(誕生日「昨日のけつぷり女とはどうなった?」とゲスなセリフで登場するあの彼です)目線で描かれ、今度は彼がタイムループに閉じ込められるのです。脱出に成功してる上での出来事なので、今度はどうすればいいのかツリーとカーターも協力するわけですが、またしても謎の殺人鬼が出現。しかもその正体が……という捻りの効いた設定を持ってきてるので単純な二番煎じじゃないことに一気に引き込まれます。
冒頭の「ユニバーサルのロゴ」シーン、1作目も映像がループしてて映画全体を示唆する造りでしたが、今回も謎の三分割になってまして。案の定マルチバース(並行宇宙)が登場。アメコミとかSF作品見るひとは馴染みがあると思うんですが、簡単にいうと「この世界と微妙に違う別の世界が無数に存在してる」っていう理論。ライアンを救うためにいろいろやった結果、ツリーはその「ほんのちょっと違う世界」に飛ばされてしまいます。(前回のループを作り出してしまった発明品の作用ですが、細かいことは気にしなくてOK)
ループを抜け出すと同時に元いた世界にも戻りたいツリーですが、それを成功させるための方法がなかなか見つからず、ライアン初めオタクたちはお手上げ状態。しかし一つ一つ試して結果をツリーが暗記すれば時間を稼げるということに気がついてしまい、「実験→死ぬ」を繰り返すことに。前回はあれほど殺されないように頑張った彼女が、今度はやり直すために色んな方法で死にまくります。かなりブラックですが、個人的にめっちゃ笑えました。予告冒頭の水着でスカイダイビングも結末が結構グロいの含めて非常にコミカル。自分自身でビッチでいっちゃうくらいの普通の女子大生だったはずが、無事に装置を動かすために記憶しまくってみんながポカーンとなっちゃうくらいに科学知識つけるのも爆笑でした。
「リゼロ」とか「オールユーニードイズキル」的な面白さ。
「ちょっと違う」点もかなり絶妙なラインを攻めてきてて(笑)なんと死んだだずのツリーの母親が生きていて嬉しいサプライズ。一方で自分と付き合ってるはずのカーターはダニエルの彼氏になってたりと、果たして元の世界に戻ることが正解なのか?という問題も出てくるんですよ。なんやかんやで選べるみたいだし(ループを閉じるだけか、それとも元の世界にいくか)
前作も「殺人鬼に負けるな!」って気持ちで見ちゃってたので、今回も辛いだろうに「死に戻り」しまくる彼女の健気さを応援しつつの視聴となるわけですが、この辺りの決断もとても感情移入しちゃって。自分だったらどっちかなって考えちゃいますよね。ただの恋人じゃなくて、死のループを超える支えになった人だからカーターは特別だし。
例によっていよいよいけそうか?ってなってもまだまだトラブルが頻発し、なかなか到達できないのは割と予想してましたが、終盤まで赤ちゃんお面との決着が絡んでくるとは。並行世界なので当然犯人も変わっていますが、ホラーというより緊迫感が一気に高まって見応えがありました。死んだときのダメージが蓄積されてるという設定があるので、死に戻るのに限度があるのでもう後が無いというのも余計にハラハラさせられます。
全てが終わった後もオチが残っていて。盲人のふりをしたりと割と協力してくれたダニエルにあんな運命が待ち受けているとは。このまま終わって続編がない方がきれいだと思いますが、次はこうなるのかな?なんて想像の余地を残して最後までニヤッとさせてくれました。
基本前作キャスト再登場で中盤からはほぼ似たようなことやってるのに違う要素を加えた結果ただの二番煎じじゃなくなって、なんちゃってSF要素という味付けや、バラエティに富んだ死に方などのブラックコメディ度パワーアップなどでまた違う面白さのある作品でした。あまり間を開けずに2作品連続で見れたのもよりのめりこめたのかも知れません。
前作の時に書きましたが2作品ともAmazonプライムにて会員無料対象ですので、よろしければぜひ。
アマプラ にて吹き替え版を視聴。
ちなみに2Uは単にトゥユーという意味と2ユニバースのダブルミーングとのことです。並行世界。
ハッピー・デス・デイ 2U (吹替版)
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