小学6年生のマックスは初めて「キスパーティ」に誘われ、そこで意中の子とのキスができると浮き足立つ。本来は彼だけが招待されたのだが、古くからの友人2人も同行の許可をもらい、3人は色々とリサーチ開始。その中で父親の大事なドローンを壊してしまう。新品を用意すればバレないと考え隣町に買いに出かけるが、想像以上の壁にぶつかり……。
『ルーム』や『ワンダー君は太陽』などのジェイコブ・トレンブレイ主演の他、キース・L・ウィリアムズとブレイディ・ヌーンら共演。
あらすじ
女子から初キスパーティに招待された小学6年生のマックス(ジェイコブ・トレンブレイ)、ルーカス(キース・L・ウィリアムズ)、ソー(ブレイディ・ヌーン)は、今までキスしたことがなかった。どうすればいいのかわからない彼らは、必死でリサーチを開始する。ある日、マックスの父親が大事にしているドローンがバラバラに壊れてしまい、外出を禁止されることを恐れた彼らは新品を手にいれようと隣町に向かう。(シネマ・トゥデイより)
予告動画でもわかる通り、お下品ネタのオンパレードですのでご注意を。それ自体以前に「演じてる子役たちに悪影響出てないか？」ってのが頭によぎっちゃって大変。そこは好きになれなかったですね。そもそも『ソーセージパーティ』も本当にひどい映画だったので(褒めてる)、その製作陣と聞いて納得。ちょっとしたギャグというよりも1/3くらいはアダルト/ブラックユーモアでしたね……。
とはいえ基本的なストーリーは子供の友情物語だったり、背伸びしたいお年頃のなんともいえない感覚を丁寧に書いてて、なんか懐かしい気持ちになりました。U-NEXTの紹介文にもありましたが、小学生にとって中学生ってめっちゃ大人に見えて怖いんですよね。と、同時に自分はすごいって仲間にも見せたいから無理したりバカをやっちゃう。
劇中だとビールを「何口飲めるか」(中学生もそのレベルでいきってるのが笑える)になってたり、キスしたことあるのか、みたいな話になってた。これがエスカレートしていくと飲食店などでの迷惑行為になるのかな。微笑ましい反面、大学時代、たくさん飲めることはすごいって風潮あったから笑えません。無謀なことをを褒め称えるのはよくない。
あと切なかったのは歌うのが好きで披露したいのにダサいとか女性っぽいという他人の目を気にして志願を止めようとするところ。日本とか特に変に目立つのを恐れる傾向あると思うんですけど、とてもアホらしいですよね。でも本人にしたらバカにされたくないし、そのジレンマに苦しむ。主人公は3人の中でも割といけてる方だったので、どちらかというと他2人に対しての感情移入してました。キスパーティも本来は呼ばれてなくて、マックスの頼みで同行を許可されたようなものだし。
中盤あたりからご近所さんのお姉さん絡みで「ドローン問題」「ドラッグ問題」が出てきてさらにカオス。普通に考えて犯罪だろっていうのいくつもやってる。カードを買いに来た不審者(例えば変態だったらどうするのか)が買っていった人形を含め、アダルトグッズを冒険のおとも(武器)としてリュックに詰め込んでるのも完全にアウト。予告だとモザイクかかってますね。
アクション要素も結構ガッツリあるし(この辺もマジで命の危険があった)ドローンの迫力あるしで終盤に向かっては映像自体にも見応えあった。視界が不明瞭な状態で飛ばして悲惨なことになるの、予想できてても大爆笑しましたよ。そこからの外出禁止、ショボーン状態、さらには仲間割れなど「子供が主人公の映画」の王道やってた。
そこからはやっぱり最後のハッピーエンドに向けて色々と好転していくんですが、彼女と長続きしなかったり、3人が違うグループに属してくのが妙にリアルに感じました。輝く場所は別でも、友情は変わらない。流石に「スタンドバイミー」の名前を出すのはどうかと思うけど【お下品要素を無視すれば】感動ストーリーとしてよくできてたと思います。
PG12ですし、その手の要素が苦手な方は絶対無理だと思いますが、おバカコメディ好きなどぜひ。「バッドマン史上最低のヒーロー」が可愛く見えるレベルで直接的な下ネタやってますから……。
U-NEXTにて吹き替え版で視聴。
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