R指定ドラマなのでショッキングな映像を多分に含んでいます。あらかじめ覚悟を。
そもそも中盤くらいまで勘違いしてたんですが、時系列的にも本編のTHE BOYSのシーズン3とシーズン4(24年6月スタート)の間の物語なので劇中にとっても僕らにとってもある意味新作で、「シーズン3.5」と言っても過言ではないもの。
ということはですよ?このドラマの展開を受けて、さらに言えばキャラたちがシーズン4に新規参加していくのはほぼ確実でしょうね。ちゃんと調べてないので断言はできませんが。
だから「THE BOYS」シーズン4を見ようと思ってるひとでスピンオフだから〜と「ジェンブイ」をスルーしちゃうのは勿体無いかも。
このドラマではゴドルキン大学とその学生と、全く新しい舞台、新しいキャラクターなので逆にここから見るのはOK。THE BOYSって名前は知ってるけど?っていう人はまずこれでどんなジャンルか知るのも一つです。
慣れてるし身構えてるけど本当にグロ描写と言う意味でもセクシー要素でもR指定納得の映像がバンバン出てくるので絶対に子供ダメだし、食事しながらとかも無理だと思います。人間がまるで粘土でできた人形のようにやられていったり、四肢欠損、血飛沫のオンパレード。ベッドシーンも数回、モザイクこそありますが「小さくなれるヒーローを自分の股間にしがみつかせる」なんてのもあったりしてもはやギャグ。
新たに能力者たちだけの学校「ゴドルキン大学」に入学してきた18歳の少女マリーが一応の主人公ですが、基本的にはそこの在校生数名の群像劇という表現が正しいかも。個人的にはエマというキャラクターが好きでした。
マリーは血液を操れる能力で、毎回自分の手のひらを切るのが痛々しい。しかも能力が発現した時にコントロールできなくて悲劇が起きちゃうトラウマもあるし。エマは体を小さくできる能力者ですが、毎回「吐く」必要があるのがこれまた辛い。
とあるレビューで「自傷行為や摂食障害」という言及を見つけてなるほどと思いましたが、それぞれが持つ悩み、トラウマ、そしてそういうメタファーがあるので「能力で好き放題、最高!」って単純な話じゃないのがリアルでしたね。
THE BOYS本編は一部の正義のヒーローを除くと基本的には普通の人間側の描写が多かったので、「能力者も辛いよ」をきちんと描いててさらに広がった感じ。大学内でのランキングとか、能力を生かしてSNSでの露出、人気上げなど現代社会を皮肉ったようなものもあるし。
特にいくら熱意があっても無名のマリーは望んでいる講義すら受けられないのが不公平でした。
エントリタイトルで「闇」と書きましたが、大学内部で行われているとあること。そのことに気づいたマリーたちが少しずつ調べていったり(小さくなれるのは偵察向き)、そこでサムという男の子を救い出したり。教員というか周りの大人たちも信じていいのか悪いのか怪しさ満点。
あまりにも巨悪すぎて誰も声を上げられない……など後半に行くにつれて非常にお話のスケールが上がっていくし、最終話でのカオスなバトルは過激さも含めてすごく見応えありました。
出番はちょっとしかないものの全身を発火させる能力者、性別を変化するもの(先ほどの例でいうと同時に性自認)、念能力。さらには触れている相手を洗脳するなどいろんな能力者出てきてそこも面白かった。あの人の息子役で透明人間もいるし。
マリーが覚醒するというか、どんどんできることが増えてくのもテンション上がった。血液でそんなことも!?
そうそう予想はしてましたがTHE BOYSからのゲスト出演もちょいちょいありますのでそれもお楽しみに。最終話のエンドクレジット後にもある。もしかしてS4はあそこから始まるのかな?
完全にハッピーエンドだと思ってたのでそうくるのか!と色々とびっくりしました。
みんなコンパウンドVを投与され能力者になってるから、ジェネレーションVってことでGen V なんでしょうか。大ヒットを受けて速攻S2制作が発表されてますので、もうすぐくるTHE BOYS S4、そしてこれのS2とまだまだ広がっていくワールドを楽しみたいと思います。
23年秋配信なので今更って感じもしますが、冒頭で触れたとおり見終わった勢いのままご紹介。
余談ですが今はフォールアウトみ始めました。そっちも面白い。
「THE BOYS」「ジェン・ブイ」アマゾンオリジナルドラマとしてプライム会員見放題対象です。
いずれも字幕、吹き替え切り替えられます。
https://amzn.to/44QPQYx
人気ブログランキング参加中。
この記事へのコメント