『ウォールフラワー』のニコラス・ブラウン主演。脚本は22ジャンプストリートのオーレンウジエル。
微妙なパワーバランスがあるものの、人間、ヴァンパイア、ゾンビたちが共生している街デルフォード。そこに突如あわられたUFOによって街は大混乱。それぞれの種族の諍いは悪化するわ、エイリアンに襲われるわでかなりの状況に。高校生のダグはなんとか何を逃れるが、秀才だったがゾンビ化した元幼馴染のネッド、好きな人に振り向いて欲しくてヴァンパイアになったペトラらと行動を共にすることとなり、3人は協力して事態を打開することに。
ゴシップガールのエド・ウェストウィックや、ハイスクールミュージカルのヴァネッサ・ハジェンスも共演。傑作青春SFホラーコメディ。
あらすじ
アメリカの片田舎にあるとされる街、ディルフォード。その街はヴァンパイアが上位カースト、
人間が真ん中、ゾンビが下位として共存し、平和に暮らしていた。
そんな街にある日、空を覆うほどのUFOに乗ったエイリアンが襲来! エイリアンによって平和な共存関係が壊され、
街は壊滅状態に。エイリアンからディルフォードを救うため、3人の高校生:人間のダグ(ニコラス・ブラウン)、
ヴァンパイアのぺトラ(マッケンジー・デイヴィス)、ゾンビのネッド(ジョシュ・ファデム)は英知を結集し協力してエイリアンに挑むが・・・?
(Amazon商品ページより)
ダグはいわゆる非モテ系主人公。未曾有の危機に彼が立ち上がり、奮起して街を救う、というまあ割とベタなストーリーなんですが、仲間との関係性だったり、ちょいちょい挟ままれるコメディ要素のおかげで青春コメディとしてかなりの面白さでとても楽しめました。次々に人を襲っていくエイリアンだったり、、ゾンビが出てくる関係で人体欠損、血しぶき描写もバンバン出ますのでそこはちょっと注意かもしれません。あくまでSFは一要素でした。
高校デビューを目論む、というのか、秀才のネッドと親友だったはずなのに、突き放すように距離をおいたダグ。ネッドはスポーツ万能系の兄弟と比較され、明らかに行き過ぎな差別によって絶望、エイリアン騒ぎの少し前にゾンビ化してしまうのです。でも大丈夫、一定時間脳みそを食べなければ割と普通に思考ができるのです。心強い。
エントリタイトルでも触れた通り、吹き替えキャストが野沢雅子さんでして。男子校高校生ということでかなり低い声、スーパーサイヤ人2なって割と自信たっぷりの時の悟空(わかりにくいたとえ)的な声色で喋られてて、違和感は少なめでした。割とお下品なワードとかも出るのでそこはちょっと笑いましたけど。
そのネッドだけが特別で、基本ゾンビたちは「脳みそ……」とあんまり深い思考ができないという設定のようでした。各派閥が「あのUFOは一体?」って話し合ってるシーンでゾンビ界隈だけ唸ってるだけなのはめちゃちゃ面白かった。
もう一人のメインキャラであるペトラも、ダグとは小さい頃からの縁があり、バネッサハジェンス扮するマドンナ的キャラがヒロインかと思わせて、こっちなのかーとちょっとびっくり。勘違いによってレッテルを貼られてしまってたり、好きな人に振り向いて欲しくて、「ヴァンパイア化」を許してしまったりと、恋する乙女って感じで魅力的でしたし、ダグといい感じになっていくの青春ものとしてよかった。
サービスというのか、中盤に服を脱ぐという展開があり、3人裸で街を移動するというシーンがありましたのでご報告。
宇宙人との戦いも、思ってた以上にガッツリやってくれますし、序盤に出てきた色々な要素が繋がっていく、伏線が回収されるように決着がつくところもナイス。結構におわされてるので「もしや?」と予想しちゃう方も多いと思いますが、ダグが覚醒していく流れも良かったです。カッコ良かった。
脚本総指揮にジョナヒルが名を連ねてて納得。もともと、ブラックリストという「まだ映画化されてない傑作脚本」の中で2010年の「好きな脚本」1位に選ばれたほどらしいので、面白さは折り紙つきだったのでしょうけど。結構な要素があってもテンポよく進んで、すっごい気持ちよく見終われましたよ。
スターチャンネルにて吹き替え版を録画、視聴。
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