ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 / ハリポタから派生する物語、第2章。ジョニーデップ扮する悪役が本格的に登場し、、ジュードロウが若き日のダンブルドアで参加。舞台はパリへ。

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ハリーポッターの原作者JKローリング自身が脚本を手がけ、本編から見ると「過去」を舞台に動物学者を主人公にしたファンタジー作品。
誰よりも魔法動物を愛し、研究し、守ろうと世界を飛び回る魔法使いのニュート・スキャマンダー。前作ラストでその本性を表した黒い魔法使いグリンデルバルトが脱走したことから、魔法省は大混乱。ニュートもその影響を受け、彼を追うことになるが……。
エディレッドメインが今回も一見気弱だけど芯のある主人公を好演。相棒としてダン・フォグラー、ヒロインのキャサリン・ウォーターストンが続投のほか、ジョニーデップ、ジュードロウら豪華共演。
例によって不思議で可愛い魔法生物も多数登場。映像でも一気に魔法の世界へ。
あらすじ
ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、学者として魔法動物を守るため、不思議な空間が広がるトランクを手に世界中を旅している。ある日、捕まっていた“黒い魔法使い”グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が逃亡する。ニュートは、人間界を転覆させようと画策するグリンデルバルドを追い、魔法動物たちと一緒にパリの魔法界へ向かう。(シネマ・トゥデイより)


前作では奇想天外で可愛い魔法動物の映像美に圧倒されながらも、不穏な空気とハラハラ感にやはりハリポタシリーズだなぁとしみじみ思ったわけですが、ついに敵であるグリンデルバルドが本格的に登場。映画冒頭から見事に逃亡劇を見せ、その実力の高さ、「ヤバさ」が分かります。

そんな彼を止めるために主人公ニュートが奮闘するお話なのか、と思いきや、悪は許すまじ!な熱い気持ちとはちょっと違います。魔法生物大好きなのは変わらないですし、大事な人が傷つかないように、という感じ。基本姿勢が相変わらずなので安心します。今回よりラブロマンス要素が増えてるので、その分野でもかなりぎこちなさが見えて、大の大人にこういう表現は失礼かもですが、ほんと可愛らしい主人公です(笑)

相変わらずと言えば前回の相棒だったジェイコブが今回もほぼ同じポジションで登場。人間(マグル/ノーマジ)と魔法使いは愛し合っていても……という切ない別れからの、あのラストシーン。前作の終わり方めちゃくちゃ好きなんですが、ちゃんとその続きが見れたのも良かったです。
ただ、映画が進んでいくにつれて、「そうなっちゃうのか」という展開になるので、ちょっと辛いです。果たしてどうなるやら。

ヴォルデモートにも信奉者のような存在がありましたが、グリンデルバルドもその話術を巧みに操り、かなりの仲間を集めています。前回エズラ・ミラー君が演じていた「重要人物」ももちろん再登場しますし、最後の最後に出生の秘密が判明。ワンクッション置いてからだったので、結構な衝撃で、見せ方うまいなぁと感心しましたね。
今回は各キャラクターの過去も掘り下げられまして、ニュートたちの学生時代の様子も。ジュードロウ扮するダンブルドアは現在でも、その回想シーンでも登場しますが、ちゃーんとハリーポッターのBGMが流れる心憎い演出にはニヤリ。そのほかにもキーワードが色々登場しますので、過去シリーズ見返したくなる作りになってるのも良いですよね。

パリが舞台なので、街並みとか、施設とかも前回とはまた違う雰囲気があって面白かったですし、世界が色々出ることでワールドに奥行きがより出てくるのも良かった。河童、日本の妖怪だ、ってニュートが説明するシーンは嬉しくなりました。一番目立っていたのは中国の神秘的な生物でしたが、黒の魔法使いが召喚したアレも、ファンタジー作品ぽくてカッコ良かったです。

賢者の石の例のあの人がラスト付近で活躍するのも熱かった。予告動画で「フィニート!」ってやってる辺りです。ニュートのお兄さんとか、その婚約者とか、本編長いけど前述の通りその分それぞれのサイドストーリー入ってるので感情移入しやすいんですよね。だからあのキャラの抱えてたトラウマとか、涙なしには見れない。

つい最近にも全部で「5部作」というニュースを見ましたが、さらに広がっていくファンタビワールド、今回もかなり楽しめましたので、前作はもちろんハリポタ作品含めて、オススメです。

レンタルして吹き替え版で視聴。

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