コ班長率いる麻薬捜査チームはガッツこそあるものの、今ひとつ成果があげられず、解散の危機に瀕していた。国際犯罪組織に大きな動きがあることを知り、起死回生のチャンスと躍起になるが、監視に利用してたアジト近くのチキン店が閉店することに。苦肉の策として彼らは店を買い取り、自分たちで営業。しかもなぜかお店は繁盛してしまい、本来の目的から離れていく……。
累積観客数、韓国での歴代映画1位の記録を出した大ヒットコメディ。イ・ハニ、チン・ソンギュ、イ・ドンフィ、コンミョンら共演。
あらすじ
コが班長を務める麻薬捜査チームは、休みなく奔走しているのに実績を全く残せず、解散の危機にひんしていた。彼らは国際犯罪組織による国内麻薬密搬入の情報を入手し、起死回生を狙った潜伏捜査に打って出ることにする。コ班長とメンバーのチャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンは、組織のアジト前にあるフライドチキン店を買い取って実際に営業しながら24時間体制で監視を行うが、フライドチキンがおいしいと評判になって客が殺到し、捜査する時間がなくなってしまう。(シネマ・トゥデイより)
冒頭でも触れましたが興業的にもかなりの成功を収め、ケヴィンハート主演でのハリウッドリメイクが決定しているそうです。細かい笑い、予想を裏切る展開、決めるところは決める、という面白さてんこ盛りでそれも当然だよなーという感じ。まず設定の時点で面白いですよね。「捜査のためにチキン店を経営」って。何年か前に韓国で就職とかに失敗するとみんなチキン屋になる、的なおふざけ画像がありましたが、おそらくファストフード店という認識でいいのかなーと。日本で言ったら警官がコンビニでバイトしてるような感じ。
出てくる捜査官たちもそれなりにキャラが立ってて、映画全体を通してちょび髭の人がずっとツッコミ担当だったのが面白かった。「俺たち捜査するためにここにいるんだろ」ってずっと熱意を忘れずに頑張ってた。急にお客さんがきて急いで捜査資料を隠したり、真剣な顔してた班長が電話受けたら一気に営業スマイルになるところ(予告で使われていますね)とか、緩急で笑わせてくれます。捜査チームとしては全然結果を出せてなくて、いつもブランドものの紙袋に洗濯物を入れてたのが、繁盛してきて本物のバッグや札束を持ち帰れるようになる変化も「それで、いいのか?」というおかしみがあります。
それじゃダメだってことでお客を減らそうと値段を上げたら逆恨みされて注目をあび、なんの因果か犯罪組織の麻薬ルートに利用されてしまう。結果的に隠れ蓑にされてたことが分かったからいいものの、「支店の様子がおかしいから抜き打ちチェックをする」という、「チキン店本店(1号店)のプライド」で動いてるからすごい。歯車のズレがいくつか重なって、結果的にうまく噛み合っちゃった的な気持ちよさがあります。麻薬組織の方もちゃんとしてそうでちゃんとしてないからなー。テレビのチャンネル権で喧嘩したり、似たポジションの奴と張り合ったりして、ある意味「三つ巴」的な様相になってるのもまた主人公たちには好都合でした。
アクションシーンも結構本格的で、敵のボスが唯一つれている女性用心棒がマジで強い。惚れ惚れします。他にも真面目刑事のカーチェイスがあったり、ちょいブサメンバーが拉致られて……などなど山場がたくさんあるんですが、やはり一番は最後の大人数での乱闘ですね。それまで本業としてはあまり評価されてなかった彼らの面目躍如を果たすかのごとく、カッコ良かったですね。「強行犯係はただの強いやつを相手にすればいいが、麻薬捜査チームが相手にするのは……」という、これまで実績はなかったけど伊達に修羅場をくぐり抜けてないんだぞ、っていう熱さが伝わってきて最高。「ほんとにゾンビみたい」とか、強すぎて自分から縛られにいく、など笑える要素もありますしね。
チームメンバー同士の関係性も面白くて、その二人なの??って驚き。ボロボロになりながら「うらやまけしらんから撃て」っていう班長で爆笑しました。ヒロインやってたやってたイ・ハニさんはちょうど10年前に地上波放送してた韓国ドラマ「シェフ」が記憶にあって懐かしかった。それぞれにアクション、ギャグの両方の見せ場があって良かった。
二転三転してドタバタをしつつも、犯罪捜査ものとして主人公チームの格好良さはきちっと描ききる。面白さてんこ盛りで、満足感のある作品でした。
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