エスケープ・ルーム / 奇妙な招待状を受け取り、高額賞金の「脱出ゲーム」に参加した6人の男女。高層ビルのはずが、灼熱や極寒、さまざまなな危険が襲い掛かり、犠牲者が出ていく。さらに彼らには共通点があり……。

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命懸けで行われる『脱出ゲーム』をテーマにしたスリラー。監督はアダム・ロビテル(インシディアス最後の鍵)。奇妙な招待状を受け取ったタイプの違う6人の男女が高層ビルで行われるゲームに参加。それはさまざまな危険やトラップを回避しながら、迫り来るタイムリミットまでに次の部屋への脱出しなければ死亡という過酷なものだった。
とあるビルに集められた男女。彼らはそれぞれ知人からカラクリ箱を送られ、その謎を解いた結果「招待状」を得ていた。その中には幾多の脱出ゲームに参加してきたマニアもおり、楽勝でクリアすると豪語。しかしスタート前の待合室かと思われた部屋はすでにゲーム会場であり、尋常じゃない暑さに見舞われ始める……。
テイラー・ラッセル、ローガン・ミラー、デボラ・アン・ウォール、ジェイ・エリス、タイラー・ラビーンら共演。
あらすじ
1万ドルの賞金が懸かった体験型脱出ゲームの開催会場となったシカゴの高層ビルに、フリーターのベンや大学生のゾーイら6人の男女が集まる。ゲームが始まると、彼らは部屋が巨大なオーブンに変わる灼熱地獄や天地がひっくり返る逆さま地獄といった、姿を見せないゲームマスターが仕掛けたトラップを必死に攻略する。やがて彼らは、自分たちがさまざまな大惨事の生存者であることを知る。(シネマ・トゥデイより)


あらすじと予告で思いっきりネタバレしてる(笑)
冒頭でいきなり「壁がどんどん狭まる部屋」と格闘する一人の男が描写されるのでその時点で【そいつが最後までいきのった一人】なのか【ゲームによって個人での解決を強いられる】のかもちょっと見えてこなくてワクワクが高まります。そこから時間が一気に巻き戻り、招待状がわりである箱を受け取ったシーンに突入してくわけですが、この内気な理系女子大生と、フリーター、に特にスポットが当たるためにこれもまたなんとなく後の展開を予感させます。

最初に触れた通り脱出ゲームの熟練者みたいなキャラも参加してるんですが、どこからどう見ても「かませ犬」冴えない人間がピンチで活躍ってのはどの映画でも王道の一つですけど、こういう頭使うゲームでは数学に明るかったり、ニートやオタク的なキャラの方が無駄知識に通じててヒントに辿りつきやすいってのはさらに説得力が増しますよね。
ただこの作品が良かったのはそこまで強く衝突が起きないところ。口論こそなりますが、最終盤での選択を除いて基本的に「みんなで生き残るぞ」っていう強力的でした。二番目の部屋である極寒のステージでは【防寒着が1着しかない】という運営側の悪意が見えますが、「仲間割れなんてしてやるものか」と交代で温まってたのが優しい世界でした。

そう、ほんとこれ色んなステージがあってそれだけでも見応えありましたよ。すでに増れた熱いのと寒いのに加えて、どんどん床が落ちていくところ。これは部屋自体が逆さの世界になってるし、物理的というか身体能力がなかったら解けない作りになってるのも意地悪でしたね。デアデビルのヒロインやっていたデボラ・アン・ウォールさん演じるアマンダかっこいいアクションを披露してくれてますが、落ちたら終わりって意味で一番死と隣り合わせだったので緊迫感が凄かった。残りはタイムリミット系でしたし。(これも時間制限もありますし)

ネタバレ、というのは参加者全員がそれぞれ【事故が起きた時の唯一の生存者】であるという共通点のこと。例えばアマンダは火傷の跡など、それぞれのエピソードが回想として少しずつ描かれ、単にみんなトラウマがあるのか〜くらいだったのが明確な要素として判明します。さらにこれまでの部屋でのヒントや罠などが明らかに彼らのエピソードに絡めてることもわかり、脱出ゲームさせつつトラウマをえぐるという、運営側の鬼畜度がとどまることを知りません。こうなると何とか生き延びて、ハナをあかしてくれって応援の熱もこもっていきます。

五番目の部屋に差し掛かるとさすがに連携も崩れてきて、一丸となっての行動ができなくなっていきます。これも下手ですが【疑心暗鬼】という仲間割れを促す要素も絡んできますし、防寒着以上の「誰か一人だけが生き残る」って最悪の勝利条件も。誰が勝つとかどうでも良くなって、もうなるべく犠牲者でない欲しいとただただ祈ってました。

良かったが一度ゲームが終わったかのように見せて、ちゃんと運営側とのバトルになだれ込むところ。誰が勝者になるにせよ、彼らは安全地帯からふんぞりかえったままなんて怒りが治りませんよね。もちろん大きな組織だから直接対峙するのは末端も末端なんでしょうが、あちら側の人間の予想を超えた動きをしたり、スタッフをゲームにひきづり込んだ時点で大金星だと思います。

そこからの展開もひと捻りふた捻りあって面白かった。証拠が全然なくて、生存したのに犯人扱いや精神病扱いオチかと思いきやまだまだ諦めてなくて。逆に運営側も第二ラウンドの準備をしてるっていう。マジかよ〜背筋がゾクっていう余韻あっていいラストでした。
そしてどうやら2作目が完成して本国では7月から公開されているみたいです。原題はエスケープ・ルーム: トーナメント・オブ・チャンピオンズ。ゲームの生存者が一同にかいして更なる過激なものに挑戦させられる。これもまたあるあるですね。
個人的には想像の余地を残してて続編なしってパターンでも納得するくらいだったんですが、作ってくれたらくれたで今から楽しみですね。予告編とかYoutubeで見られますが、「1作目の生き残りのネタバレ」にもなっちゃうので視聴のさいはご注意を。

ありがちではあるものの、参加者の共通点やそのトラウマを利用したゲーム構成など他の映画にない部分もたくさんあって、最後まで目が離せない極上サスペンスでした。ヒットしたのも良くわかる。おすすめです。

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